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就活に失敗、転職したい

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有り難し有り難し 18

当方、就活を失敗した新入社員です。
さっそく五月病にかかりました。

失敗により希望する地域で働けなくなってしまい、
また来年以降転勤する可能性がある(転勤希望でないのに「転勤可」と嘘をついた)ことから、
早すぎるとは思うものの表題通り転職する気満々です。

この会社でスキルを身につけられるだけ身につけて、他でも通用するような人材になり、中途あるいは第二新卒枠で転職しようと思ってます。

就活の際は「縁を大事にしろ」と言われてきましたが、このような環境では自分らしく生きることができなくなる、とこの一ヶ月で思いました。

変わることを恐れてるとか、仕事に関する考えが甘いとか、そういうのは重々承知です。

なにかお言葉を頂きたく、質問させて頂きました。
リアルの世界で悩みを打ち明けて、アドバイスをもらうことが苦手で、このような場しか頼れるあてがありません。

なにとぞ、よろしくお願いします。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

「漫然と」「ぼんやりと」が敵

本当にそう決めたら、それに向かって進むことです。
だらだらやっていても結局どっちもものにならなくなるというのは目に見えています。(肉眼では見えませんが)
あなたと同じように思われる方は実際、沢山います。
ですが、どっちつかずでその
仕事をダラダラやっていて、半分やりたくない気持ちも強いものですから仕事を好きになれない。
私が思いますに、百パーセント好きになれる仕事という前提、理想、夢は「持たない方がイイ」とすら思います。
今日出会うそこでの出会いは誰も想定していないことです。
あなたは事前に想定や設定があるでしょう。
それを先立ててしまうことで、他の仕事についたとしてもいざふたを開けてみるとまた自分が思っていたのと違うや、と凹んでへなへな激ショボ丸になります。
まずは、今日の仕事を本当に向き合うべきじゃないでしょうか。
(ってゴールデンウィークでお休みかもしれませんが)
自分お設定や理想、条件付け無しで今日の仕事に出会ってみると仕事って、仕事ですら無くなるのってご存知でしょうか。
私はさっき庭掃きを終えてご飯を頂いてお茶飲んでパソコン開いてめざましテレビみて今日のニュースでプーチンさんが想定外な返答をしていて、真新しく今日の出来事に接しています。
仕事とか、出会いって、この五感なのです。
あなたは五感を超えた頭でやっている自分がまだお強いと思います。
辞めるなら辞めれば良いと思いますが、この話の趣旨をよく理解して人生を棒に振らないように致しましょう。

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有り難し
おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

惜しまれながら辞めましょう

転職するにしても、今の会社から辞めるのを惜しまれるような活躍、爪痕を残して辞めてはどうでしょうか。
「尻尾を巻いて逃げた」のではなく「勝ち逃げ」みたいに。

今の会社で活躍できれば、他の会社に行っても大丈夫だと自信を持てます。
あなた自身のためにも、そして、せっかく雇ってくれた今の会社に多少の恩返しをするためにも、
今の職場で何か「頑張った」感を出してから辞めてはどうでしょうか。
企業は、株主に利益を還元するために活動している組織です。
会社があなたに給料を払っているのも、それによってあなたに活躍してもらって利益を出して欲しいからです。
失礼ですが、あなたは自分の都合ばかり考え、あなたを雇ってくれた会社のことは考えていないように思います。
1ヶ月で辞められたら、会社は、あなたに投資したお金と時間のもとを取れないでしょう。
つまり、あなたを雇ったことで株主に損をさせることになるのです。
転職しても、プロのサラリーマンになるつもりなら、会社に損をさせない活躍をすることは、意識した方が良いと思います。

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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四十代男。 仏教は、悩み苦しみを制御したり消したりするための教えです。まだまだ未熟者の凡夫ですがよろしくお願いします。

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