騒音トラブル
はじめまして
私(メルママ)は、住宅型有料老人ホームでソーシャルワーカーをしています。
住宅型有料老人ホームですので、お元気な方から、介護の必要な方まで、現在150名の方がお暮しになっています。ソーシャルワーカーとは、ご入居者様の状況に応じて、医療・介護・サービスの連携をしたり、悩み事や、お話を伺ったりするのが主な仕事です。
あるご入居者様 Aさん について、ご相談させていください。
≪登場人物≫
入居者Aさん 入居者Bさん ソーシャルワーカーW ソーシャルワーカー私(メルママ)
Aさんは長く三味線の師匠をされていた80代後半の女性です。精神世界や心の在り方など精通されている素敵なお婆ちゃまです。Aさんがご入居されたのは、今から6年前になります。当時は、とてもお元気で、私たちスタッフにも三味線を教えてくださっていました。私も習わせていただきました。スタートして一年目頃、Aさんの不調が続き、教室は無期限でお休みとなりました。
二週間ほど前だったでしょうか、Aさんのお隣のお部屋のご入居者様Bさんから「三味線の音がうるさい」との苦情があり、BさんからWに「入居契約書には、居室内での楽器の演奏等は禁止と書いてあります。毎日のことなので何とかしてください」とのお話がありました。ごもっともです。
Aさんには今回のケースが起こる以前から、三味線の練習は多目的レンタルルーム(1時間500円)をご利用くださいとお願いをしており、以前はそちらを利用いただいていました。今回もWより、その旨をお伝えさせていただいたのですが、頑として聞いていただけず、「自分の部屋で三味線が弾けないなんて人道的ではない!」とご立腹とのこと。
Bさんや他のご入居者様を攻撃されるようなことをおっしゃったり、Wに対しても「あなたじゃ話にならないからメルママを呼べ!」と話にならないと言います。
三味線を習っていたこともあり、Aさんと私は信頼関係が築けているとは思います。きっと、私なら許してくれると思っているのかもしれません。仲が良いだけに、このようなケースだと逆に話しづらい面もあります。
どんなお話をしたら、納得していただけるでしょうか?
よろしくおご指導ください。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
褒めながら相手に気づかせる説明を。
メルママさん、こんにちは。
三味線好きな利用者に部屋でしないように説明すればいいのか?悩んでいるのですね。難しい問題です。彼女にとって三味線は心の支えなのでしょう。だから思ったらすぐに弾きたい。そしてレンタルームを借りるまでの気持ちにはならないのでしょう。あわせて年齢的な問題もあります。頭が固くなり柔軟性な思考ができなくなっているのかもしれません。
注意の仕方ですが、ダメでは相手は受け入れないでしょう。ここは三味線のいいところを褒めながら促していく方法がいいと思います。「Aさん、私は、三味線がもっともっとみんなに愛されて欲しいのそのためには、周りの人には、練習の音で嫌いにさせてはいけないと思うの。やはりみんなに聞かせるには本番でないと。」あくまでも三味線を愛するが故に部屋で弾くことを我慢するような説明の仕方がいいと思います。もちろんそれで納得するかどうかはわかりませんが、今度注意する時は、試してみてください。
あと目標を持たせるのはどうですか?そこの施設がどうなっているのかわかりませんが、ミニコンサートを開けるようなことはできないのですか?集まりの時でもいい食事の時にでもいいし、長い時間だとダメだけど、ほんのさわりの披露ができる時間を作ってあげる。それを目標になるように触れ合ってもいいかも知れません。たぶん三味線は彼女のアイディンティティなのですから。
大変だと思いますが、老人にも夢を持ち続けられるような触れ合い、介護を期待します。がんばってください。合掌