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家族の息子に対する甘やかしで悩んでいます

回答数回答 3
有り難し有り難し 18

息子は小学四年生です。
夫と前妻との子で、私は結婚、同居して半年ほどです。

息子の生活態度が気になって、その度に注意しますが、本人は直す気もないようです。

たとえば、食事のときに左手を出さないで食べていたり、食事中に寝転がったりします。
今までも当たり前だったのでしょう。
誰も注意しません。
食事の内容も、好きなものしか食べなかったり、1度お箸をつけたものを簡単に残します。残すこと、ご飯を捨てることに罪悪感がないんだと思います。

こういうことは、今のうちから家族が教えないと、まず本人のためにならないと思い、何度も何度もその度に注意していますが、たまに虚しくなります。

夫は私が厳しすぎると言います。
今まで母親がいなかったんだから、そのうえそんなに厳しくしたら可哀想だろと言われました。

私は、それとこれとは別の問題で、愛情をかけるのと甘やかしは違うと思っています。
自分が悪者になったとしても、人として当たり前のことは教えてあげないといけないと思います。

夫は、いまだに息子に、あーんして食べさせていることがあります。外食の時もです。
見てられず、自分のチカラで食べなさいと言っても、夫がさえぎり、この子はいいんだと言います。

私は今妊娠中で、自分の子供がそういう風になるのは、はっきり言ってイヤです。
自分のことは自分で出来る子になって欲しいし、最低限のマナーは教えてあげたいです。

この家族のなかにいると、私が厳しすぎてひとりでこだわってるように感じます。
でも投げ出したくありません。

どうしたら、どのような考え方で、この先がんばればいいのでしょうか。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

伝える内容以上に伝え方が大事

しらすさん

行儀が悪い長男に対して
マナーを教えることは
日常生活を過ごす上で大事なことだと思います。

“愛情をかけるのと甘やかしは違うと思っています。
確かにその通りだと思います。

少し気にかかるのは
長男に対して愛おしさを感じていますか?
愛おしさのあまり抱きしめたことはありますか?

感じているのであれば特にお伝えすることはありません。

もし感じていないのであれば
それはそれで仕方ないのですが

しらすさんは愛おしさを感じていないのに
愛情のゆえ注意しているとおっしゃっているのは欺瞞です。

“本人は直す気もないようです。”

“たとえば、食事のときに左手を出さないで食べていたり、食事中に寝転がったりします。
今までも当たり前だったのでしょう。
誰も注意しません。
食事の内容も、好きなものしか食べなかったり、1度お箸をつけたものを簡単に残します。残すこと、ご飯を捨てることに罪悪感がないんだと思います。“

凄く刺々しく、糾弾している様に聞こえます。

長男が食事のマナーが出来ていない
食物を粗末にしているのであれば

マナーの大切さ
食物の大事さをしらすさんが
ただお伝えすればいいのだと思います。

関係性的に複雑な感情はあると思います。
ただこのままいけば
中学、高校と進んでいく中で
正しいことを言いながら
とんでもない間違いを起こしてしまうような気がします。

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おきもち

子供が本心で何を欲しているかに気づいてあげるべきでしょう

失礼ですが、この問題はご主人が正しいと思います。
お母さんも理想としては間違っていません。
あなたも口に合わないものはあるでしょうから、彼も口に合わないのですからそこを変えてあげる配慮も必要でしょう。
彼自身はあなたにとって気に入らんだけであって、それはそれで大丈夫です。
いつか必ず、ガラリと変わるきっかけがありますから、伝えるなら「年に3回」程度、ソフトに伝えてください。
あなたと比較しないこと。あなたの子供とも比較しないことです。
一番危険なのはあなたと、二人のお子さんとの間にそういったことがキッカケで距離ができていくことです。
お父さんは息子さんの反応を見ながら、心の渇きや寂しさもちゃんとわかっているのです。横になったりするのはリアルマザーに対する甘えであったり、どうしようもない事への子供なりの反応なのです。そこは親の容赦こそ大切です。ですから、ご主人は立派な対応だと思います。あなたは、そういう時にまでしつけようとすることはやめた方がいいと思います。
言って変わらないことは、言葉で言っても無駄なのです。
「別の学ばせ方」でつたえるべきい事だからです。
余りしつこいと嫌われるだけです。
5回言っても変わらないことは、あなた以外の人によって直させればよいのです。
たとえば、いずれ彼女でもできた時に本人が恥ずかしい思いをすれば自然に治ります。
おそらく食べ物の尊さを知ったのは、あなた自身もここ十数年の間であって小さい頃から食べ物の尊さは知る由もなかったはずですし、むしろ小さい子供に言葉で伝えも理解すらできないのですから、動物を飼うなどしないと分からないことだってあるのです。
それを無理やり言葉で伝えようとすること自体、親のエゴだと思いませんか?
言葉で言っても理解されないことというものがあります。
悟りとはこうすれば、開けます。感謝とはこうすることで沸きますよ、と私があなたに何度文字を通して伝えてもあなたは感謝の心は沸かないものです。
何でわからないの!!と私が言ったらあなたはどんな思いがするでしょうか?
それを教えるタイミングは本当に適切でしょうか?
本人の必要としている事がそれ以外の事であったりすれば、むしろそこを埋めてあげるのが教育において最優先されるべきことです。
ウチでは残った食べ物は肥料にしたり野鳥に与えています。

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おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

甘やかしは愛情ではなく、大人の自己満足

あなたがおっしゃる通り、愛情と甘やかしは違います。
子供をペットのように可愛がると思春期に親は思い通りにならない子供に対し何もできなくなります。

旦那様だけでも、かわってもらいたところですよね。今、自治体などで、子育て支援や勉強会など様々なものがあります。そうしたところに、夫婦で参加して、勉強してもらいましょう。
きっと子どもの事は好きなようですし、表現の仕方を学ぶ意味で、ぜひそうした子育てを学ぶ場を旦那様にも与えてあげてください。

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有り難し
おきもち

個別相談可能
禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す事で、ちょっと楽になれます。悩みの根本に気づき、明るく爽やかに生きていきたいですよね。 私自身、禅との出会いにより救われた一人です。皆様に少しでもお伝え出来たらと思います。 人は自分の都合を立てて物事に向き合うところがあります。私の回答も期待していたものと違うことがあるかもしれません。その時に素直に聞けるか、回答の内容を否定的に聞くかで救われるかどうかが変わります。疑問は出てくると思います。その時はご相談ください。
ご相談時間は不定期なので、いくつかご都合を教えてください。 ◆小学校教員もしています。子供、家族、ご自身のことお話をお聞きします。 ◆禅のおかげで私も救われました。禅の教えを基に「思い通りにしたい」という自分の都合や価値観から生まれた思い込みをほぐしていくお手伝いをします。 ◆仏教は人生を豊かにしてくれることを感じてくだされば嬉しく思います。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ