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お寺での心構え

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有り難し有り難し 22

 お寺で参拝するときは現世の利益を願う事を避けて、自分の命を仏様に感謝する事にとどめなさい、というような事を聞いたことがあります。 

 しかしそれとは全く反対の事をおっしゃる僧侶にお会いした事があります。(お寺では結婚や出世など、なるべく具体的な願い事をお願いすべきだと、、) 

 どのような心構えでお寺に参拝するのが良いのでしょうか? 


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

俗的な現世利益を求めることを経て、真の現世利益へ到達します

御利益(ごりやく)という言葉は勘違いされております。現世利益というと、一般には子孫繁栄・商売繁盛・立身出世・福寿長久という願いがかなうことのように理解している人が多いようです。そういう方々に比べれば、北斗星さんの理解の方が正しいと思います。
  利益(りやく)の解説としては、日本大百科全書(ニッポニカ)の解説が参考になります。
「仏教に従うことによって得ることのできる幸福・利益のこと。自分を益するのを功徳(くどく)、他を益するのを利益とよんで、自利と利他を分けることもある。この世で受ける利益を「現世(げんぜ)利益」(現益)、後の世で受けるものを「後世(ごせ)利益」(後益)という。(中略)俗には、病気を治し、寿命が伸び、金銭や名誉などを得ることを現世利益とよぶが、仏教では世間一般の名声や利欲を名利(みょうり)として厳しく退けている。[松本史朗]
                               」
 仏教の教えを通して得られるものは「子孫繁栄・商売繁盛」等ではありません。私なりの理解で申し上げれば、「少欲知足の実践を通して欲望をコントロールし、心の平安を得ること」であり、「抜苦与楽の実践を通して他者に喜びと安楽を与えること」であります。一般に現世利益という言葉が仏教の教えを離れ、即物的な欲求を満たす意味に使われることは誠に残念なことです。我々僧侶も教化が足りないことを大いに反省しなければなりません。
 (お寺では結婚や出世など、なるべく具体的な願い事をお願いすべきだと、)と言った某住職の言葉には全面的には賛成できませんが、真意を推し量ることも大事です。目先の目標や欲求の達成のために神仏の加護を求め、神仏に祈る。その結果を御利益として神仏に感謝すること自体、間違いではありません。素朴な祈りとその結果をを経て神仏に感謝する日々を送り、段階を経て仏教で言う御利益の意味に気が付いていただければ宜しい、と思います。北斗星さんの考えは正しいと思いますが、他者の祈りも広い心で受け入れてあげてください。 

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有り難し
おきもち

 目の前の方の悩みや気持ちをしっかりと受け留め、心を開いてもらうように努め...
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合掌にはいろんな意味があるものです

挨拶の合掌
感謝の合掌
懺悔の合掌
礼拝の合掌
祈りの合掌
誓いの合掌
願いの合掌
供養の合掌
無我の合掌
悟りの合掌
何を祈ったっていいのです。
その人がその人なりに、自分が自分をより良い自分導いている姿であると思ってあげてください。
私は、感謝の時もあれば、自らが自らの仏になるべく合掌をする事もあります。
仏教において一番大事なのは、自分が本尊さんと同じようになる事でしょう。
いつか仏になろうと願うより、いま仏にならんと、ただ、ただ手を合わす。
そしてのちに、すでに仏であったと覚するのみ。
仏というは、無為、無我、無作、無常、無念なる本来の自己に帰ることです。
無為…心にはからいなきこと
無我…ものに対して自我の見解無きこと
無作…作り事や造作、キャラづくりなきこと
無常…常に過去から解脱して執着なきこと
無念…思いに影響されることなきこと
無願…自我の願い無きこと
無心…是非善悪の掴み事なきこと
これを仏となづく、おのれの心の他に仏を求むべからず。

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おきもち

質問者からのお礼

吉田俊英 様 ご丁寧なご説明とアドバイス、本当にありがとうございました。 初めての投稿でドキドキしていたのですが、このような拙い質問に対しても親身になってご返答してくださったことに、まずは深く感謝申し上げます。 私が仏教の教えに関心を持つようになったのは2年ほど前の事であり、寺院を訪れる機会も多くなりました。 吉田さまがおっしゃって下さった言葉を表面だけではなく真の意味で理解できるように努力していきたいと思います。 

丹下覚元 様 ありがとうございます。 まだ私には、仏になろうと祈ることはできないと思いますが、仏様に近づきますように、との思いで手を合わせることはできそうです。 特に観光地などの有名な寺院などでは、つい仏像や建築物の鑑賞に気がとられてしまい、そぞろな気持ちで手を合わせてしまうことが多いですが、そこに導かれたことに対する感謝を忘れないようにしたいと思います。 

「お寺に参拝・訪問」問答一覧

お寺様へ参拝後の出来事に不安に感じます 

大変久しぶりに御質問させていただきます。 以前は、まとまらないお話を丁寧に聞いていただき、またありがたく暖かなお言葉を頂き誠にありがとうございました。  現在は精神的にかなり回復し新たな人間関係を築き、元気に過ごすことができております。心より感謝申し上げます。   以前のご相談から、お寺様、神社様によく参拝を行うようになりました。 4/10の質問日には以前から気になっておりましたお寺様にご参拝しました。 その際に、お寺様の中にある、眼病から守っていただける、目の神様のもとにあわせてご参拝いたしました。 恥ずかしながら、神社様とお寺様の違いがよく理解できておらず、ネットで調べた作法でお参りいたしました。ですが参拝時にはお寺様の中に神社様があることもある、ということを知らず、お寺様の作法で神様に手を合わせました。また、焼香も行って良いかわからず行わないで参拝してしまいました。   その後お寺様を後にし、桜が満開で見惚れていたらおそらく桜の蕾か、植物由来のとても小さな異物が目に入ってしまいました。 痛みは目に入った時のみであったことと、つい最近にご祈祷していただいたため、どうしてもお礼を伝えたくお寺様のそばの神社様に参拝したのちに、すぐ眼科に行き異物を取り除いていただきました。    そのため瞳に傷がつくこともなく、念のためにお薬も処方していただくと手厚い対応をお医者様からいただきありがたい限りなのですが、これは参拝方法が違っていて失礼をしてしまったから起こってしまったことなのか、不安があります。   また最近は楽しいことや不安なこと、考えたいことそれぞれが沢山あり、頭の中が騒がしくよく眠れない日々が続いているため、身体に目を向けるべき、といったメッセージのようなものでしょうか、それとも偶然でしょうか。 ご意見をお伺いできればと思います。

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お寺や神社を訪れた際の撮影マナーについて

私は旅をするのが好きで、よく田舎のお寺や神社を巡っています。 写真や動画を撮るのも大好きでよく映像制作もしています。 そのため神社(鳥居)やお寺さんの敷地内、お地蔵さんもよく撮るのですが、 (もちろん撮影OKの場所のみ) ある日ふと、 「神社に入って早々に鳥居やお寺をパシャパシャ撮る行為は失礼なのかも…」と気づきました。 早速調べ、いろいろな記事を見て回りましたが失礼という方もいるし気にしないでいいという方もいて、結局よく分かりませんでした。 一応お寺や神社を撮る前(入る前)は、 「失礼します」という意を込めてお辞儀をしたりなど、写真を撮らせていただくということには感謝させていただいてます。 お坊さんから見て、 (撮影OKの)お寺や神社にきて早々にパシャパシャしている人をどう思われますか? 田舎のお寺や神社は撮影に関して記載がないところの方が多く、書いていないならOKなのかな?と思っているのですが、この認識も良くないですか? また、鳥居を後ろから撮る行為は神様に失礼でしょうか? 調べても出てこず困っております。 やはり良くないのでしたら、もうやめようと思います。

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お寺へ直接相談をしに行くことは可能なのか

先月祖父を亡くし、来月の頭に四十九日を迎えます。 四十九日を迎えるまでの魂は私たち家族のそばにいて見守ってくれているという話を聞いたのですが、その後の魂はどうなってしまうのか、という相談を先日こちらでさせて頂いたところ、有り難いお言葉を頂きとても心が癒されました。 その中の一つに、「魂についての捉え方などでわからないことがあれば、葬儀でお世話になったお寺さんに聞きに行ってみてはどうでしょう」というご意見がありました。 実際に葬儀でお世話になったお寺さんは我が家が長い間お世話になっているところでして、葬儀の終わりに住職さんから「わからないことがあれば聞きに来てくださいね」と言って頂きました。 しかしあくまでそれは法事などの際に何か質問をさせてもらえるということだと思っていたのですが、直接こちらからお寺に出向いてお話をさせていただくということはお寺として可能なのでしょうか? お墓や葬儀についてではなく個人的な気持ちの悩み相談という形になってしまうので、そのようなことでお時間を取ってしまうのは申し訳ないと思うのですが、お寺のほうに電話などで確認を取ることはご迷惑ではないですか? そして、もし直接お話させてもらえることになった場合、お布施というか、何か持っていくべきものはあるのでしょうか。 わからないことばかりで、助言をいただけると嬉しいです。

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菩提寺の般若心経会に参加したい

とあるお寺の檀家です。結論から申し上げますとタイトルの通り、初めて集会に参加する時の心得やマナーなどお答えいただければと思い相談します。 散歩をしている時に偶然見かけ、気になって調べてみたところ毎月一回開催されていることが分かりました。いつも閉じているお堂をその日だけ開放し、皆でお経を読んだ後ご住職のお説法を聞くという内容です。 少し聞いたお話がとても面白く、もっと聞きたいと思い参加しようとしましが、勇気が出ません。お金はどれほどいるか、数珠や経本は必要か、見た感じご年配の方が多く浮くのではないかと心配になりました。 ご住職に直接伺ったところ、お金や道具は特に必要ありません、いつでもお越しくださいとの暖かいご回答をいただくことが出来ました。ではそれで解決したではないかと思われるかもしれませんが不安で仕方ありません。   それは建前でやはり払わなければ失礼ではないか、自分のような仏教をあまり知ず信心深くもない人間が来てもいいのかという思考に囚われ、わざわざ休みを取っていったにもかかわらず引き返すことを3年くらい繰り返しています。 案ずるより産むが易し、とはよく聞きますがとても敷居が高いです。一緒に行ってくれるような友達や家族はいません。ですが一回くらいは死ぬまでに行きたいと考えています。   このようなくだらない質問で申し訳ないのですが、ずっと悩んでいます。お坊さん方は行事の際どのようにされてるか率直に聞きたいと思い書き込みました。

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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ