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仏教では天国と呼ばず、天上界と言ってますが
仏教では死後の世界を天国とは言ってません。仏教では、「天界」もしくは「天上界」と言ってます。人は生前の行いによって生まれ変わり死に変わると言われております。つまり、天上、人間、修羅、畜生、餓鬼、地獄という6つの世界の中を善業悪業の違いによって生まれ変わっていくと考えられています。この6つの世界のことを六趣とか六道と言います。但し、仏教学的にいうと、六道は実体的な空間として存在するもの「ではなく、人間の中にある精神世界を比喩的に表現した世界であると言うべきでしょう。
と言うと、見も蓋もないですが、お釈迦様は「死後の世界」のことを積極的に説きませんでした。(全く説かなかったと説明する方がいますが、それは勘違いだと思います。)死後の世界を説くにしても、出家者では無い一般の方々に対して、お釈迦様はインドの一般的な「死後の世界の観念」に乗っかって次のように説きました。
「善い行いを重ね世のルールを守れば、死後天上界に生まれるよ。」
この説き方を一般には「施論・戒論・生天論」と言います。死後の世界の中でも、天上界とは天部(人間よりも優れた能力の有する者、すなわち神様)の世界であり、インドの人々にとっては素晴らしい世界と考えられており、天上界に生まれ変わるための生き方を一般の方々には説いていました。
ところが、お釈迦様はお坊さんたちには違う説き方をしています。六道輪廻を苦しみと捉え、輪廻から逃れること(解脱)を仏道修行の目標としていました。
その後の仏教の歴史の中で、更なる展開がありますが、字数の制約も有るので、ここまでにしておきます。
天国のことはキリスト教の牧師さん、神父さんに
天国のことはキリスト教の牧師さん、神父さんにお尋ねください。
仏教では、私の宗旨である浄土真宗や、浄土宗では浄土に往生(生まれる)といいますが、基本的には六道を輪廻(生まれかわり死にかわり)すると考えます。六道は地獄、餓鬼、畜生、阿修羅、人間、天界で、みな迷いの世界です。いまの生き方により死後、上記の六つの世界のどこに生まれる変わるとされます。
実際に、本当に六道を輪廻するのかどうかは私には分かりません。お釈迦様はそうおっしゃっているようですし、世界には数多く前世の記憶を持つ人々がおいでになるようです。仏教の立場では、言い換えるとお釈迦様のおっしゃることにしたがえば、生まれ変わりは事実としてあることなのでしょう。
生まれ変わり先としては、人間と天界はよいところとされています。迷いの世界のうち最上の天界にはわりと簡単に行けるようです。
しかし、死後の世界がどうあれ、今を正しくよく生きることを大切であると教えてくださるのが仏教です。