父の供養
去年11月に実家の父が67歳で亡くなり、半年が過ぎましたが、私の父への供養が不十分な気がして、心のモヤモヤが晴れません。
亡くなった父は15年前くらいに愛人と家を出てしまったこともあり、臨終は当時の愛人で今では奥さんになった人と私2人きりでした。
実家に今も残された母は、父への恨みは深く、父の通夜と葬式に出ると私が伝えると泣かれたり怒られたりしましたが、なんとかそこだけはと振り切って、弟と一緒に出ました。
その後は、腹を立てた母が私と縁を切ると言い出し、私も心身共に疲れましたが、なんとか母とも関係が修復した経緯があります。
母をこれ以上苦しめてはいけないと思う気持ちと、父の今の奥さんである人と正直二度と会いたくないので、父の49日の法要も欠席し、今後も今の奥さんが居る父の家には行かないと決めました。
ただ、どうにも心が落ちつきません。
お墓参りが唯一できそうに思っていたのですが、父のお骨は、一周忌まで墓には納めずに父の家の仏壇に置くそうで、墓参りもできません。
以前ハスノハで、亡くなった人の写真を置いて供養する方法があると書いてあったと思うのですが、今の私は父の写真を見るのが辛すぎて、これも出来そうにないのです。
身勝手かもしれませんが、父を供養する何か良い方法はありませんでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
それぞれの、思いの深さ…。
お父様を亡くされたこと、お悔やみ申し上げます。
今まで大変でしたね。
そして今も…。
愛情の反対は、憎しみや恨みではなく 無関心ですから、今も許せない気持ちを抱いているお母様の思いの深さが感じられます。
今の奥さんのもとに走った、亡くなられたお父様の気持ちは、今となってはわかりませんが、確実にお母様やあなた方家族を傷つけた罪を犯してしまいましたね…。
実際に今も恨みの気持ちを持たれるお母様は、今でもお父様のことを思っていらっしゃるのですね。
葬儀に参列する貴女を、行くなら親子の縁を切ると言うほど、お母様の想いの強さや深さを目の当たりにしていれば、ご自身もどうしたらいいか?、と悩まれるのも当然のことだと思います。
お子さんの立場であれば、お父様に気持ちを向けて、ご供養したいけれど、お骨はまだ自宅にあるとなれば、そこに行きたくない気持ちもよくわかります。
でも、ここで見方を変えてみれば、
恨みや憎しみではあっても、今でも強い気持ちを持たれているお母様や、
ご供養したいけれどお母様のこともあるし、自宅には行きたくないし、とお父様のことを思っておられる貴女 方からこんなに思われているお父様は、
旅立たれたお父様は今、皆さんに苦しみを与えたことを後悔してもしきれない気持ちになっているのではないかと思います。
忘れずに、思い続けることも、ご供養になることだと思います。
お墓へ、あるいはお骨のある自宅に 足を運ばなくとも、お気持ちは届きます。
何か法要という形で、ご供養を執り行いたいと仰るならば、お知り合いのお寺にお願いしてご供養をしていただくことだって構いません。
宗派が違う、と仰る方がよくおりますが、一番大切なのは、
誰が、
誰に、
自分の気持ちを伝えるか。
だと思います。
ご自身の思い付く限りで、気持ちを向けていただければ、と思います。
お盆やお彼岸だけでなく、思い出したときに、気持ちを向けて頂きたいと思います。
少しでも、ご自身やお母様の気持ちが軽くなりますように、お祈りしております。
いついかなるときところでも
拝読させて頂きました。
大変な経緯を読ませて頂きました。
あなたのお気持ちをお察し申し上げます。
例え様々な大変な経緯があるといえどもあなたとお父様とはご縁があるのです。
どうかお父様を思い返して手を合わせて真心込めてご供養なさってください。
お墓参り等にも行かれたいとは思います。
が、いついかなるところでもお父様が仏様に導かれて仏様のもとで心安らかになられますようにと仏様に心から願い、ご供養なさってくださいね!
私もお父様が正しく仏様に導かれて仏様のもとに生まれ変わり、心から安心なさってくださいますようにと仏様に願いお念仏おとなえさせて頂きます。
南無阿弥陀仏
お父様は仏様のもとでこれから安らかにあなたや皆さんをお見守りなさってくださいます。
あなたとお父様はいつでもどこにいてもつながっておられます。
どうかただひたすらにお父様への思いを込めてご供養なさってくださいね!
質問者からのお礼
三浦様
暖かいお言葉をありがとうございます。
読んでいて、涙がこぼれました。
父が亡くなって半年も過ぎ、普段の生活に戻ったようでも、心の底では父の死を信じたくない辛さがあって、自分の弱さを痛感します。
この辛さを乗り越えるには、父への供養必要と思うのに、母の心中を慮ると無理なことのように思っていました。
私の実家は曹洞宗で、父は今の奥さんの宗派の真宗大谷派だそうで、宗派が違うので供養は出来ないと思い込んでましたが、私の想いがあれば出来るのですね。どこか安心しました。
本当にありがとうございます。
Kousyo kuuyo Azuma 様
お忙しいところ回答をいただきまして、ありがとうございます。
父との縁は父が亡くなっても、これまで同様に続いているんですね。
父は生前、親兄弟とは全て縁を絶ってしまい、私たち子ども以外は血縁で供養してあげられる人は居ないように思います。
父を思い出して、何度でも手を合わせていきたいと思います。
ありがとうございました。