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二重人格?

回答数回答 2
有り難し有り難し 16

海外のカフェで働いています。
接客業が大好きで、どんなお客様とも話しができるし、お客様の為なら全く苦なく、プライベートで悲しいことがあっても、仕事場ではころっと変わって笑顔で接客ができます。
そんな私を慕ってお店に来てくれる人がたくさんいます。本当にありがたいです。

人前に出ると、ともかく笑顔でフレンドリーなので、友達がいっぱいいそうと言われます。だけど、仕事が終わると誰とも関わりたくないんです。めんどくさいと思ってしまいます。買い物も、常連のお客様に会わないで済むようにだいぶ遠くへ行きます。友達も1人しかいません。その子は引越しをしてしまったので、普段プライベートで会う人もいません。友達になりたいと思う人がいても、誘いを断られるのも悲しいので、結局なにもできません。今、旦那は海外にいるので、家では1人です。誰とも会わず、休みの日は1人で家にいます。外に出るのがいやです。

職場の人間関係で悩むことが多いです。その葛藤も結局誰にも言えませんし、言いません。まれに唯一の友達に話しますが、それ以外では旦那にも仕事関係の話はなるべくしないようにしているので、どんどん溜まっていって、心が汚くなっていきます。本当に感じます。それが最近、職場の人に態度で出てきてしまいました。後悔することがいっぱいです。

一方では明るい笑顔の自分がいて、また一方では怒りや悲しみが中でグツグツ煮立っている状態。全く違う二つの自分がいて、二重人格なのかとか、頭がおかしいのかと不安です。

いつでも誰にでも笑顔で接することが出来て、家に帰っても怒りとかネガティブな事を体に貯めることなく生きるきためには、なにから始めたらいいのでしょうか。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

ご機嫌斜めモード

Arshさんは、海外でご活躍されているのですね。なんとも素敵なことではないでしょうか。悲しいことがあっても、接客ともなればコロッと変わってお客様と向き合うことができる。自律心の高い方なのでしょう。私も見習なくては、と思います。

Arshさん自身はその一方で、悩んでいらっしゃるのですね。どんな悩みでしょうか。
悩みを抱えていても誰にも言えないし、言わない、とおっしゃっていますが、それには何か理由があるのでしょうか。

悩みがどんどん溜まっていって心が汚くなる、というお言葉がありますね。
もしかすると、
どなたかにその悩みを知ってほしいという気持ちと、
しかし一方でそのことで周りに不快な思いをさせたくない、というArshさんの優しさのあいだで
引き裂かれているのかもしれません。。

Arshさんは、すごく優しい方なのだなと拝察されます。旦那様にもお気遣いの面が見られますし、お客様に愛されるのも、職場の人に態度が出てしまいましたと後悔するのも、Arshさんならではの
素晴らしい人柄ですね。

いつでも笑顔、も結構ですが、私だって機嫌が悪いときくらいあるよ!ってそれとなく発信したっていいでしょう。Arshさんのその優しさがあれば、それもきっと魅力のひとつになると思いますよ。

二重人格だなんてあまり重大に思わないでください。仏教では「無我」という言葉があります。「我は無い」と読めるので、「自分」なんて無いよ、という意味に捉えがちですが、どちらかというと「自分」なんてものはコロコロ移り変わってゆくものだから、という意味だとお考えください。一瞬一瞬そもそも移り変わっているんだから(“無常”ともいいます)、どれが本当の自分か、は分かるものではない、とお経にさらっと書かれています。まったく違う二つの自分がいたって、ある意味不思議ではありませんよね。

何から始めたらいいか、ということですが、良い提案かどうか自信が無くて申し訳ないんですけれど、、
思い切って、定期的に「ご機嫌斜めモード」を取り入れてみては?
半分冗談ですが半分まじめです。まずは一日一回からでも。
「いつも笑顔じゃなくてもいいんだ」と許せることで、
かえって自然に、「いつでも笑顔」が備わるのではないでしょうか。

いつかぜひそのカフェにお邪魔してみたいですね(^^)
私のときは「ご機嫌斜めモード」でもいいですよ(笑)

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有り難し
おきもち

吉井浩文
Buddhism. knowing what it actually i...
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少し休んでくださいね!

拝読させて頂きました。
接客の仕事頑張っていらっしゃるのですね。
あなたの接客によって沢山のお客様が喜ばれていらっしゃるのでしょうね。それはそれで良いことですよね。
ただやはり一生懸命やろうとすればするほどあなたもその疲れが蓄積してしまっているのでしょうね。
お仕事ですから割り切ることができるならばいいですが、そうは言っても疲れはどんどん大きく溜まっていってしまうことでしょう。
一度しっかりと休暇を取って心身ともに疲れを癒して頂き、リフレッシュなさってくださいね!
またあわせて疲れを癒してからご自分のお気持ちにお向き合いなさってみてはいかがでしょうか。自分は何がしたいのか、どう生きていきたいのかを少しずつ見つめてみてくださいね。
別に結論が必要なのではありません。
人生の休養を取って合間合間に自分を見つめてみることも大切なことですからね。
そのようなときふと人生の転機を迎えることもあります。
あなたの人生ですからやはり大切にして頂きたいと思います。時は刻々と過ぎていきます。
その中で様々あなたにとって大切なことを思い出して確認して頂きたいと思います。

あなたの人生がこれからも豊かに実り多くお健やかでありますようにと心よりお祈り申し上げます。

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おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

回答ありがとうございます!!

悩みを人に言わないのは、心のどこかで、「言ってほしい言葉を待っているだけ」と気づいたらからだと思います。結局、誰かに言っても、慰めてもらいたいだけで、それでは自分が成長しないと思いました。なので悩みを人に打ち明けるのもやめました。
でも次第に、ストレスとか悩みを吐き出さないことで、外に出す自分の顔と、心の中の声との差がドンドン広がっていって、今、そんな自分と葛藤するハメになりました。結局、誰かに聞いて欲しい、慰めて欲しいっていう気持ちが強くなりすぎたのだと思います。

『仏教では「無我」という言葉があります。「我は無い」と読めるので、「自分」なんて無いよ、という意味に捉えがちですが、どちらかというと「自分」なんてものはコロコロ移り変わってゆくものだから、という意味だとお考えください。』

安定しない自分の気持ちも不安でしたが、これを読ませていただいて、それでもいいのかなと思えました。吉井浩文様、ぜひ、お店にいらしてください!その時は甘えさせていただいて、「ご機嫌斜めモード」で・・・(笑)いえ、笑顔で接客させていただきます!

私はあまりにも自分の気持ちを人と話さないので、「どうしてこうなの?」という疑問とかが解決されず、結局家で1人で「なぜこうなんだろう、ああなんだろう」ともんもんと考える毎日です。疲れます、本当に。

『疲れを癒してからご自分のお気持ちにお向き合いなさってみてはいかがでしょうか。自分は何がしたいのか、どう生きていきたいのかを少しずつ見つめてみてくださいね。
別に結論が必要なのではありません。』

今月末、久しぶりに旦那に会いに行きます。
思いきって、甘えさせてもらい、話を聞いてもらおうかなと、思っています。

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