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生きなければいけないのでしょうか?

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有り難し有り難し 13

以前、結婚について相談しました。

優しい言葉で慰めていただきましたが、それでもやはりまだ、自分の将来に希望が持てず、他人の言葉に落胆するばかりの日々です。

身の回りの誰に相談しても、何とかなるよ、としか言われないので、嫌で嫌で仕方ありません。
他人事なので当たり前だと思いますが、私自身が呆れるほどのネガティヴ思考で、どうしても前向きに考えることが出来ません。

あと数日で友人の結婚式、正直全く祝福する気になれません。
羨まし過ぎて気持ち悪くなります。

もう今となってはあれだけ憧れた、自分の将来、結婚、出産、家庭を築く、どうでも良いです。

未来も本当にどうでも良いのに、これからも生きなければいけないのでしょうか?
ただ死ぬ勇気がないだけですが、いずれ苦しくなって死ねる時が来るかなと考えるのが日課です。

でもやっと最近、人に助けを求めてみよう、意見を聞いてみよう、と思えたのでご質問いたします。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

どうかこれから学んでいってくださいね

拝読させて頂きました。
あなたにとって辛い思いをなさってこられたことを読ませて頂きました。これからの未来について未だ大変悲観なさっておられたことでしょう。
それでも人の意見を聞いてみようと思い始めたことは良いことかと思います。

あなたもご存じではあることでしょうが、私達は両親から生命を頂いてこの世に生を受けました。
そして多くの方々かから支えられて育まれて成長していきます、また日々多くの生命を頂いて生かされていることは間違いありません。

ですから沢山の方々やものごとが私達を支えてくださっているのです。同様に私達自身も沢山の方々を支え助ける役目が与えられております。
そうして私達に人生は営まれております。

又私達の生命は限りがあります。
その生命は与えられ定められたものです。
ですからその生命の期限を全うすれば自ずと死を迎えます。例えどんなに望んでも、どんなに科学技術が進み医学が発達しようともその生命には終わりがあるのです。

それは明日かもしれませんし、あと何十年後かもしれません。私達ではその期限はわかりませんが、期限があることは間違いない事実です。

その限られた中で私達は多くの方々に出会いそして沢山の出来事があって多くの経験を積んで成長していき自分も他者も生かされているのです。

その生きる中でどう生きていくのか、何のために生きているのかを学び育っていくのです。
人生ですから大なり小なり障害もありますし、思い通りにならないことは山ほど訪れます。
そのことを体験しながら私達は生きていくことを実感なさるのです。

今までのあなたの人生での辛いこと苦しいこともあったことでしょう。同様にあなたにとって素敵な出会いや出来事もあったことでしょう。
それは避けることはできないことです。さまざまめぐり合わせがあり、素敵な出会いもあるのです。

あなたの人生は未だ始まったばかりです。これからの未来にあなたに大切な出会いや出来事が訪れてくることでしょう。そのような経験を踏まえてあなたにはどうか健やかにご成長なさって頂きたいと切に願います。

どんな人生も簡単ではありません、自分が思うほど単純ではないです。思い通りになることはなかなかありません。それでも生きることは大切です。あなたはあなただけの為の存在ではないからです。
どうかこれから学んでいってくださいね。

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おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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悩み苦しみの原因

仏教では、悩み苦しみの原因は煩悩だと考えます。
結婚できてもできなくても、煩悩が暴れていれば悩み苦しみが発生します。
死にたいと思うのも煩悩でしょう。

お釈迦様は、自分自身の煩悩を克服し、自分自身の悩み苦しみが解決されたあとは、
一度はもう生きる必要はないと思ったんですが、
結局は、他人を救うために残りの寿命を生きて、各地を旅して歩いたのです。

死にたいと思っているうちは、まだまだ自分のことしか考えていないのです。
自分自身のエゴ、煩悩のせいで苦しんでいるのです。
自分自身が悩み苦しみから解放されたら、生きても死んでもどちらでもいい、という身軽な気持ちになります。
そうなったら、自然と、他人のために生きようと思います。
自分の煩悩を制御できるようになると、死にたいほどの悩みはなくなり、他人のために生きてあげようかな、となるのです。
自分のエゴが弱まった人は、
昨日の仕事の続きをやらないと他人に迷惑かかるから今日も生きてやるか、
とか軽い理由で生きられるのです。

なお、自殺願望が何日も続く場合は「うつ」の可能性がありますので、心療内科や精神科など医療機関に相談してみてください。

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おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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質問者からのお礼

お返事を下さったお二方、本当にありがとうございます。
生きることが辛いと、それしか言わなかったのも私の直すべきところなのだと最近やっと思うようになりました。
思うように行かないのが人生だと、自身の人生をもって実感しております。
今後、自殺願望が薄れるよう努力していきたいと思います。
本当にありがとうございました。

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