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自分の気持ちに折り合いをつける方法を教えてください。

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有り難し有り難し 19

頭では、自分の気の持ちようを変えるしかないとわかっていますが、実際には様々な制約があり、どうすれば変われるか、変えられるかわかりません。そんな鬱々した状態が5年ほど続いており心身ともに限界を感じております。

自分が問題の多い家庭で育ったため、子供が生まれた時から、我が子には決して自分のような思いをさせてはいけないという思いが強すぎて、全て子供中心に考えるようになっていきました。
まず、仕事です。子供に淋しい思いをさせないように、かつ金銭的な苦労をさせないようにだけを考えて、自分には向いていない嫌いな仕事(自営)を始めました。
日常においても自分の付き合いはほぼ無し。子供をおいて飲みに行くなんてとんでもないという生活。
また、自分が親の気分に翻弄されてきたので、子供に自分の感情を押し付けないように、常識的なマナーのしつけ以外は子供の気持ちを尊重してきました。これも語るは易し、実行するにはかなりの忍耐を要し、私自身ストレスでした。
こんな生活も子供が親を必要としている頃には我慢できたのです。
しかし、思春期から青年期に差し掛かったここ5年ほど、中途半端な状態が苦しくて仕方ないのです。
まだ、学生なので、金銭的援助は必要、試験前に一日中勉強している姿をみれば、食事などきちんと作ってあげようと思う、反抗する反面、落ち込んで相談してくるときもあり、そういう時には話しを聴いてあげたいと思う、まだまだ危なっかしい面も多々あり、事件も多いご時世ゆえ口は出さなくても見守る必要もあり…
そうすると、私自身、自分の世界を持とうにも、転職も趣味を持つことも儘ならない状態で、かといって子供はどんどん自分の世界を持って離れていく、以前のようにかわいくない、当たり前ですが。
就職して自立してくれたり、さらには結婚して独立してくれれば、私もお役目御免となりスッキリすると思います。まずは、今の仕事から解放されたいです。
今の可愛いげがないけど、世話が必要という苦しい状態、自分の気持ちをどう持てば毎日生き生きと暮らせるでしょうか。よろしくお願いいたします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

子供を心から認めていない。自分も認めていない。

常に過去のご自分の経験。ご自分のご両親と比べていることが一番の我慢の原因です。
お子様のことを心から認めていないので、我慢をして理想の親を目指しています。

まずは、ご自分とご両親を比べないことです。もうすでに、あなたは立派に自立されています。そして、そんな今のご自分を愛してください。立派に子育てをしてきたことはとても素晴らしいことで、誰もがまねできるようなことではありません。ご自分を認められることが、お子さんのことも心から一人の人間として認められることにつながると思います。

お仕事はやめればすべて解決できるということでもないでしょうから、経済的なことも考えて、冷静に判断してください。

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有り難し
おきもち

禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す...
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質問者からのお礼

ありがとうございました。
「子供を認めていない」のお言葉にドキッとしました。
ご回答をよく読み、今後の在り方を考えてみます。

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