母の死
母が1年前に自死しました。
まだ冷静にこのことを話す自信がなくて誰にもきもちを話せていません。
でもこのままじゃ前に進めないと思い、相談することに決めました。まとまっていないのですが、読んでいただけるとうれしいです。
私は親元を離れて独り暮らししていて、実家に帰るまえに父から電話があり、お母さんがつらそうだとも聞いていたし、妹からも帰ってきたときびっくりしないでねとも連絡がありました。
帰ると母はひどく落ち込んでいました。仕事でミスが重なったのが先か、病んだのが先かわかりませんが、仕事で失敗した、自分はダメだと言うようになり、動けない状態でした。
いつもと違う母に動揺してしまい、どうしたらいいかわかりませんでした。
母は父と相談し、精神科に行き、仕事もやめました。
しかしそんな矢先母は自死しました。
後悔していることがあります。
死ぬ前の日の夜、母と車に乗っていたとき、母が、もう、お母さん、死ぬと言いました。
けど私はちゃんと聞き取れなかったのもあって、えっ?と強めに言い返してしまいました。
母はなんでもないと言い、会話はおわってしまいました。
あと、振り袖を買いに行ったときも母に強めあたってしまいました。母が辛いのはわかっていたのに、ひどいことをしてしまいました。
母は私が辛いときにそばにいて支えてくれたのに、私はなにもできず、ましてや母の死を助長してしまうことをしたり、母の気持ちによりそえなかったりしました。
朝方、母は自死したのですが、一緒に寝ていたのはわたしでした。
なんで気づいてあげられなかったんだろうと、本当に申し訳ないきもちでいっぱいです。
死ぬことを考えてるんじゃないかと思ったのに、そのときの自分でいっぱいで、思いやりがたりなくて、防ぐことができませんでした。
ごめんなさいの気持ちでいっぱいです。
こんなことを考えると涙がとまらなくなります。普段は普通に過ごしているのですが、急に悲しくなります。
ほんとはもっとありがとうを言いたいです。母なしではここまでこれませんでした。母みたいな母親になりたいと思うほど母が大好きでした。
でも、わたしのせいで亡くなってしまいました。自分のことしか考えられなかった自分が嫌になります。
母からもらった命だから精一杯生きなきゃと思いますが、この悲しみとどう付き合っていったらいいかわかりません。
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涙が止まらない日があったっていいよ。
そぅ。。。よく話して下さったわね。
大切な人を、母を、自死でなくすというのは、ご家族の皆さんにとっても 悲しく辛いことね。
出されたサインに、どうしていいのか、戸惑うのも当然のこと。あなただって、いっぱい悩んだことでしょうね。
お母さんね、苦しかったと思う。自分に対してね。でも、家族の存在に、決して孤独ではなかったと思いますよ。
ただ、この苦しみから解放される方法は、命を終わらせることだったのかも知れないね。
あなた自身を責めないで、とは言いません。責めないと、申し訳なさで、生き辛いのよね。ただ、お母さんのその時の覚悟も、いつか受けいれてあげれる日がくればいいなぁと。それは、今はとても難しいね。。。
涙が止まらない日があったっていいよ。
だって、それだけ大切な人だったのだからね。
そんなときは、私があなたの隣にいるよ。
お母さんの話をしたいときは、私が聞くよ。
責めるあなたを、一人にしない。
一緒に 問いながら、そして 一緒に生きよう。
あなたの お母さんを想い、手を合わせます。
今からできる事は、ありますよ。
こんばんは。一年前という事は、今年が新盆(初盆)だったのですね。「ご先祖様が帰って来て、残った者と一緒に過ごす」。別れて一年後の貴女をご覧になって、お母さん、どう感じられたでしょうね。「兎にも角にも頑張っているね」と褒めてくださるでしょうか。
さて、「私のせいで亡くなってしまいました」は誤りです。お母さんは、貴女との関係「だけ」でなくなったのではありません。いろんな結びつきや関係、まさにご自身が持っていらした縁=その中には、「こんな世の中にしてしまった」という意味で全ての人や物事が=私も含めてのご縁の中で、そうせざるを得なかったのだろうと思います。
ここ数日の問答を見ても、自死をほのめかすような方が散見されます。私たちの力の小ささを思い知らされます。それぞれの問いを読んでいると、「ああ、辛いなぁ。何とかならんかなぁ」と嘆息することが多いです。
さて、タイトルの「今からできること」ですが、大きく分けて2つあります。
一つは、今からでも、そして継続的にお母さんに感謝を伝えることです。お写真、飾ってありますか?私もしょっちゅう祖父や祖母の写真を見ながら色々と話しかけます。話してくれたこと、身を以て教えてくれたこと、悩んでいることなど…。それは、続けていると、いつか貴女の中に変化を起こすと思います。続けることが大切です。
もう一つは、お母さんの徳=人間としていいところ=を貴女が保ち、世の中に伝えていくことです。街頭に立って主張することではありません。身近な、すぐ側にいる人に向かってです。ものの考え方や行動の面において、後継者になるということです。いつか貴女も人を育てる機会があるでしょう。その時に、貴女がお母さんから受け継いだ愛情を注いであげて欲しいのです。そして同時に、「人は、こういう事があると希死を抱く」ということを知ったのですから、その縁が生じて来たら、速やかにそこ(その縁・状況)から離れるべきだということです。これもまた、お母さんからの教えであると思いますよ。
私は浄土宗ですので、お母様が往生されますよう、お念仏お称えさせていただきます。南無阿弥陀仏。