前科がある彼の兄弟について
はじめまして。おりんと申します。
私には付き合っている彼がおり、真摯で優しい彼のことが大好きです。ただ、先日、「兄弟ってどんな人?」と彼に聞いてみました。すると、兄二人がいるが、二人とも昔暴走族で、窃盗などの罪で少年院に入っていたこともある。今はちゃんと働いているけど。と言い淀みながら話してくれました。
私自身もこんな回答が来ると思っていなかったですし、彼からは想像できない兄弟にただただ驚くばかりで、「今働いているならいいんじゃない?」とモヤモヤしながら答えてしまいました。しかし子供のことや、私の家族のことを考えるととても不安で、彼のことは大好きなのにどうしたらいいかわからなくなってしまいました。自分が彼を好きなんだったら覚悟を決めればいいのではと言われればそれまでですが、結婚など先のことを考えると当人同士の話だけでは済まされません。
私自身の心構えや、彼への接し方などアドバイスいただればと思います。(今まで通りの接し方ができなくなってきています)
よろしくお願いします。
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過ちを繰り返す人もいますが、改心する人もいます
以前、地域のお坊さんの青年会で少年院への慰問活動をしたことがあります。また、現在刑務所で教誨師として服役者の社会回復帰のためのお手伝いをしております。幾分、そういう施設の事情を知っている者としてコメントさせていただきます。
少年院の職員の方々は「ここに居る少年たちはみんな澄んだ目をしています。彼らの中で、根っからの非行少年・犯罪者は居ません。」と言ってました。少年院では一人一人の入所者の経歴をファイリングして教育プログラムを作成し、社会に戻って過ちを繰り返さないような人間になるよう指導に努めています。暴走族や少年院に居たという過去は消せるものではありません。しかし、教育の成果によって、自分自身の生活態度や生活を習慣を改め、以前とは違って真っ当な毎日を送っている人も多いんです。
「少年院に居た」ということで、我々はそういう色眼鏡で見てしまいがちです。でも、色眼鏡で見ることが、彼らの更生を阻害することになりかねません。過去は過去として、そういう方々の現在を公平な目で見定めることが必要だと思います。おりんさんとの結婚を真剣に考えているからこそ、自分の身内のことを隠してはならないと思い、彼は兄弟のことを話したのだと思います。
兄弟がどんな過去を持っていても、彼は彼だと思います。彼の人格までを疑いたくなる気持ちはわからないではないですが、彼との今後の人生を共にする道を断つことになるでしょう。まあ、親族として付き合っていくわけですから、兄弟の現状と今後を考えていくことは必要です。
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「今はちゃんと働いているけど」
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この点において、彼との結婚を考える上で、希望は持てると思います。
少年院に入るような行為を犯しても改心して、真っ当な人生を歩んでいる方はたくさん居ます。彼の兄弟がどんな人間であるか私には分りかねます。彼と結婚していく上で、彼の親族とどう接していくようになるのか、どう接していくべきか、不安になるのは当然です。
そういう不安を彼に伝え、話合っていくしか無いと思います。今後、彼の両親や兄弟と顔合わせする機会を持たれると思います。実際に会ってみるしかないと思います。過去は過去として、兄弟の現在を公平な目で見るよう努めてください。その上で、彼と結婚について話し合っていくしかないと思います。
彼は変わりましたか?
その話を聞いて彼は汚れましたか?変わりましたか?あなたに対して誠意を見せてくれたのでしょう。隠していても良かった話をわざわざしてくれたのは彼のあなたに対する誠意です。
確かに世間は色眼鏡で人を見る傾向があります。しかし、全員ではない。あなたがどれだけ彼を信用し、彼を支えられるかというところでしょう。覚悟があるかどうかです。
彼とあなたが誠実な態度で生きていたら、周りは信用してくれるようになるでしょう。人目も気にならなくなるでしょう。
二人で話し合ってみたらどうですか。
間違えなく言えるのは、前科があるのは彼の兄弟であり、彼自身ではないということです。
あなたも色目がねを外して判断したらどうでしょうか。