心より先に身体を
こんにちは。
心が弱く、何事に対しても臆病になってしまう自分です。
心を変えたいと何度も思いましたが、なかなかうまくいかず…それならば、先に身体を整えるために、毎日5分からでも正座か座禅の姿勢を保って座る練習をしようと思い立ちました。身体と心は繋がっている、と聞いたことがあったからです。
この考えについての意見を伺いたいです。
よろしくお願いいたします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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水は流れるようにしか流れない
正法眼蔵随聞記という本があります。道元禅師の教えをお弟子さんが書き留めたものです。その中で「身体を調えれば心の調子も自然とよくなると医法等でもよく言われます。まして仏教徒なら仏さまやお祖師さまのように生活をして、身の習慣を調えれば、心のあり様も自然に調ってくるものです。」と道元禅師がおっしゃっています。
仏教では人の行いを「身体の行い」「言葉の行い」「心の行い」の3つと考えます。「身口意の三業」と言います。
身を調えたいなら、言葉や意識から始めます。心を調えたいなら身体と言葉から始めます。言葉を調えたいなら身体や意識から始めます。
これについてお釈迦さまは「治水をする人が水の通り道を造って水を導くように、智者は己を調える」とおっしゃっています。水(心)の流れを変えようとして、水(心)にウラー!オラー!ってやっても余計に飛び散るだけなんです。そうではなく、先にU字溝のような水の通り道を造ってやる、つまり先に身体や言葉を調えてやることで、水(心)がその通りに流れるようになる…と。
かず様は以前、掃除についてご質問なさっていますが、掃除も身体の行いです。禅の僧堂では「動く坐禅」ですね。カップ麺ばかり食べているとカップ麺なりの自分になる。バランスよく食べればバランスいいなりの自分になる。同じように、毎日坐禅したら坐禅したなりの自分になる。掃除したら掃除したなりの自分になる。
そういう所を皆様に知っていただきたいのですが、今までhasunohaで何遍これを書いても有り難し数が伸びないんですよねー…。つまりきっと「いや、そんなわけない。心の持ちようや考え方で心が楽になるはずだ」と思われているのでしょう。
まぁ、そのことはいいのですが、一度、坐禅会等に参加なさると良いですよ。善い行いとはどんなものかを学んで方向性を知るためです。
はい。とても良い事だと思います。
あとは身なりをきちんとする事だと思います。きちんとヒゲを剃り、髪を整え、アイロンのかかったシャツを着るだけで、気持ちがシャキッとするものです。
質問者からのお礼
ありがとうございます。