メールでお礼
私は兄弟が多く、兄が5人います。今年になって次兄の娘2人がそれぞれ結婚、出産し、そのお祝いをしました。そのお礼が父子共に「メール」でした。同じお礼の言葉を伝えるなら電話でするのが普通だと思うのですが・・。親しき仲にも礼儀ありです。
毎年実家の新年会で会いますが、何せ30人以上集まりますしその姪っ子たちと話すこともないのです。
次兄のお嫁さんは、毎年実家の新年会に来ても両親に話しかけたりしません。他のお嫁さんはいたわってくれるのですが。両親はこれまでどの子供たち一家にも分け隔てなく接してきていました。
今回お祝いのお礼がメールだったのは、私が結婚したときに、叔父叔母からのお祝いを母経由で受け取ったのですが、ちゃんと自分から気持ちを伝えることはしなかったのです。結婚式場が遠方にあり来てもらえるだけでもありがたいしお祝いなんていらないとその頃の私は思っていました。これが今思えば「無意識のおごり」を生んでいたのだと思います。
20代の私は浅はかでした。叔父叔母に失礼なことをしていました。今回「メールでお礼」はこのときの事が約20年ぶりに返ってきたのかもしれません。
結婚した姪から内祝いが届き、お礼を伝えようと小包の宛名書きにあった姪の携帯電話の番号に3回にわたってかけましたが出ません。仕方なく「かけたけれども出なかったのでメールにて・・」から始め、そして私のここに記載した浅はかな自分の結婚時のことを書きました。姪の気に障らぬよう下手(したて)に書いたつもりです。
「お祝いをした側」には、心と手間があります。今回気付かされたのです。私は、次の新年会でこのことを名前こそ出さないで、甥姪、またその赤ちゃんたちの未来に渡って「良縁」を願っているので、話そうかと思っています。自分のこの恥ずかしい体験を参考にしてもらおうと・・。。話しても大丈夫でしょうか。ちなみに結婚祝いをした姪のからは何の音沙汰もないままです。。
また、出産した方の姪からいずれ内祝いが届くと思うのですが、電話で御礼を伝えたときこの話をしてもいいでしょうか。
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時代によって「丁寧」も変わるのでは
radioさま
お久しぶりです、なごみ庵の浦上哲也です。
お元気にしていらっしゃいましたでしょうか?
それにしてもお兄さんが多く、ご親戚も大勢ですね。
今回、次兄さまのお嬢さん2人が結婚、また出産をされ、そのお祝いやお礼のやり取りの中で、ご自身の結婚の時を思い出したとのこと。
目出度いことがあって内祝いが贈られ、お礼の言葉やお祝いの品が贈られる。大変ではありますが、日本人らしい繊細な習慣として大切にしていきたいものです。
さて、お礼や報告など、一番丁寧なのは「直接訪問する」ことでしょうか。
その次が自筆の手紙になるかと思いますが、「お手紙にて失礼します」などと書いていたものだと思います。
100年ちょっと前から電話が普及します。すると「お電話で大変失礼ですが…」などと口にするでしょう。
そしてここ最近はメールが登場しました。もちろん「メールにて失礼いたします」と書く場合が多いと思います。
この次はどんなコミュニケーションの道具が発明されるのでしょうね。
何が言いたいかというと、新しい手段が発明されると、以前は「略式」だったものが「丁寧」になるということです。radioさんが「電話でするのが普通」と書かれましたが、それが失礼な時代もあったと思います。
最近は土日が休みの職業ばかりではありませんし、9時〜17時の仕事ばかりでもありません。メールを使う理由として、「相手の状況が分からない中、電話は失礼かも」という考え方も発生してきます。
また、単にメール世代は電話が苦手ということもあるかと思います。
電話や新年会でradioさんの経験をお話しするか、しないか…難しい問題ですね。「繊細な習慣を大切にしていきたい」と申しましたが、お祝いのムードが気まずくなってしまったり、それによってradioさんが居づらいような思いをされないかが心配です。
吉野弘さんの詩『祝婚歌』に…
正しいことを言うときは
少しひかえめにするほうがいい
正しいことを言うときは
相手を傷つけやすいものだと気づいているほうがいい
という一節があります。
もう充分ご承知のことと存じますが、お伝えをさせて頂きました。
『祝婚歌』
http://www5.plala.or.jp/kappa_zaru/shukukonka.html
内祝いが送られてきたならそれでよい
普段あまり会わない姪っ子さんの話ですよね。
おばさまから見たら、姪っ子さんが生まれたときから見ていて情報をたくさん持っていますが、姪っ子さんは赤ちゃんのときの記憶はないので、大人になってから疎遠であるなら、「よく知らない親戚のおばさん」レベルの可能性さえあります。
つまり、あなたからの姪っ子さんへの愛情と、姪っ子さんからのあなたへの親しみに、温度差があるのでは。
もし、郵送で内祝いが届いたのであれば、それで充分だと思います。
あなたのプライドの煩悩が、あなた自身を苦しめているのです。
姪っ子さんにあげたお祝いについて、「私があげたお祝い」と、心の中ではまだあなたに所有権意識があり、プレゼントしきれていないのではないでしょうか。
いずれにせよ、相手を不愉快にさせてまで説教しては祝福への感謝さえ吹き飛んで嫌われますよ。
質問者からのお礼
お忙しい中ご回答有り難うございました。浦上様や願誉様のお話はどちらも私の心にあるものであり、やはり「そうか」とご意見を受け入れようと思いました。新年会での「注意」はやめます。80歳の母からは「メールで来たんやったらいいやん」と言われました。浦上様の「祝婚歌」いい歌ですね。願誉様の「温度差」の納得しました。お祝いは、した以上は無償のものなのに、葛藤して割り切れない自分がいました。反省です。昨日出産した姪からも内祝いが届きましたが、私は有り難うだけ姪の携帯の留守電に伝えました。今日は律儀にその姪から「電話がとれなかった侘び」のメールが入っていました。ありがたい事でした。結婚した姪には詫びのメールをまた入れようと思います。