後悔ばかり
先日もご相談させて頂いたのですが8/29に主人が脳出血で倒れまして9/19にリハビリが付いている病院に転院したばかりでこれからリハビリをやっていくところです。でも毎日私がもっとしっかり見ていたらこんなことにはならなかったのに、と後悔ばかりが浮かび涙で夜も眠れません。夜は1人ですし余計おちこみ眠れません。昼は仕事をしてまわりにももちろん人はいるのですが、早く主人と話がしたいです。この先どのように切り替えていけばよいのか毎日おかしくなりそうです。よろしくお願いします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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しかたがない
旦那様がお倒れになって、リハビリ中とのことで、お見舞い申し上げます。
お倒れになったことで、妻として責任を感じていらっしゃるんですね。
もっと食事に気をつければよかったとか、運動させればよかったとか?
けれど、覆水盆に返らずということわざもあります通り、時間を戻すことは出来ません、起こってしまったことをナシにすることも出来ません。
事実は事実として、辛いけれども受け入れなきゃなりません。
有名な良寛さんは江戸時代の禅僧です、ある日越後地方に大地震がおきて大勢の方が無くなりました、良寛さんの友人も地震で家族を亡くして嘆いておりましたら、良寛さんから手紙が届きました。
そこにはこんな事が書かれていたそうです。
『災難に逢う時節には、災難に逢うがよく候。
死ぬ時節には、死ぬがよく候。
是はこれ災難をのがるる妙法にて候』
災難も死も、大自然の営みの一部です。
様々な原因(因)と、その繋がり(縁)によって、思いがけず降りかかってきます。
人間の力でどうにかできるかといえば、できることはほとんど無い。
それなのに人間は「ああすればよかった・こうすればよかった」「ああだったらよかった・こうだったらよかったのに」と、あれこれ自分に都合が良いように考える。
どうにもできないことを、どうにかしたいと思う心を仏教では「計らい」と呼びます。
この「計らい」こそが「苦」を生み出す原因なのです。
思うがままにならないことは、とても悔しいけれど、それを思うがままにしたいと望むことが苦の始まりです。
計らいを捨て、ありのままの事実を受け入れましょう。
それはとても難しい事かもしれませんが、出来ないことではありません。
起きてしまったことは仕方が無い、命があるなら、また良いこともあるだろうと、ポジティブに諦めるように、心を持ちましょう。
命が助かっただけでもありがたいことですよ。
質問者からのお礼
有難うございます。本当にそうですね。ありのままの事実を受け入れる・・・今の私には少しきびしいですが、ポジティブに諦めるようになっていきたいです。先生のあたたかいお言葉に救われております。感謝の気持ちでいっぱいでございます。