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格差について

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格差社会がありますが、 私は、地方がさびれている様に、悲しく思います。人がいなく道で出会わなかったり、店がいつもがらんとしていたり、お金も無いので、新しくも建てられない、負の連鎖です。そういうのを感じたり、気づきますと、こちらもどんよりとした気分に、なってしまいます。どう思われますか、、理想は、好きな場所に行ってそこで生きる決心をしていけばいいのですが、人口集中で、偏ってしまっているのです。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

格差社会・・・お釈迦様が目指した世の中とは真逆です。

おっしゃる通りです。今は自然も人間も「格差社会」です。その差は益々拡大しています。日本国内だけでなく、世界的規模で「貧富の差」は目に余るものがあります。
お釈迦様が目指した社会は「平等」な社会です。ちなみにお釈迦様の原始仏教教団では、たった一つだけ「位=差」がありました。お釈迦様のお弟子さんになった「順番だけ」だったそうです。つまり、年齢・男女・家柄・財産・頭のよさ・体力差etcは一切関係なかったという事です。そしてお弟子さん達に「働くな、托鉢せよ」と戒めたそうです。「働くな!」?、ビックリしますね・・・。何故でしょう?。
人間は「知恵と欲望」があります。従って、働くと自分が食べる以上に生産します。欲望がありますから余剰生産物は「たくわえ」て行きます。必然的に貧富の差・格差が生じます。それを嫌って「働くな!」と戒めたそうです・・・。ちなみに、比丘・比丘尼とは「物を乞うる人」という意味だそうです。
さはさりながら現代ではそのような生活はほぼ不可能でしょう。ではどうすればいいのでしょう?。難しい問題です・・・。
ひとつのヒントは❝少欲知足(しょうよくちそく)❞と言って、欲を少なくして、これで十分と満足する生活をする事です。これも結構難しいですが、要するに困っている人に手を差し伸べること=「利他行(りたぎょう)」を心がける、という事です。
現代は真逆の方向に進んでいるようですが、お釈迦様の教えを学び、一歩でも他人のために尽くすことを頑張って下さい。キット良い社会になっていくと、小生は信じています。共に頑張りましょう。合掌 南旡阿弥陀仏

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有り難し
おきもち

質問者からのお礼

いい知恵をいただきました。ありがとうございました。

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