おじいちゃんが無事に天国へ行くためにできることはなんですか
こんにちは。たくさんの質問があるなか、お忙しいとは思いますが、ひとつお尋ねさせていただきます。
先日、祖父が亡くなりました。
優しくてユーモアがあって大好きな祖父でした。
私にとって身近な人が亡くなるのは初めてで、自分が想像してたよりも遥かに人の死というのは悲しくて寂しく、また、綺麗な死に顔を見たことや骨だけになってしまったこと、死という全てが衝撃的でした。
1ヶ月ほど前、元気な姿で会った祖父は一体どこへ行ってしまったのでしょう。
骨になったら全てが終わりなのでしょうか。
祖父がいまどうしているのか気になり、ネットで自分なりに仏教について調べてみました。
そこで、49日間かけて故人は裁判のようにひとつひとつ過去の行いを審査されそれをもとにその後の行き先を判断されるというお話を知りました。
祖父はまだ初七日も迎えていない状態です。
もしかすると祖父はいま、行ったこともない道を一人で寂しく歩き、不安な気持ちで審査を受けてるのではないかとおもうと、心配でたまりません。
祖父は1人で寂しくないでしょうか?
祖父が無事に天国へ、もしくは安心できる地へ、祖父の先に亡くなった家族が待っている元へいくために、私にできることはありますか?
手を合わせて、想いを込めるだけでも力になれますか?
祖父のことが心配です。
もし今の私にできることがあれば、教えてください。よろしくお願い致します。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
成仏-亡き人を仏様として見出す
もん様はじめまして
祖父様のことが大好きだったのですね。だからこそご命終が衝撃的であったのですね。謹んで哀悼の誠を捧げます。 南無阿弥陀仏
さて、「もし今の私にできることがあれば、教えてください。」とのこと。
初七日法要や49日にかけての法要はお勤めになるのでしょうか。もしお坊さんをお招きなさってお勤めする様であれば是非とも直接尋ねてみてくださいね。
気休めの知識やそこそこ納得できる答え以上のものを求めるのであれば、ネットで調べるだけでなく、僧侶に直接尋ねたり、お寺にその道を求めたり、本を読んだりしてみましょう。
以下は私なりの回答です。(私は浄土真宗です。)
まず、なくなった祖父様が今どうしているのか。それは誰にもわからないことです。おっしゃっていただいた内容はいわゆる十王経・十王信仰によるものでしょう。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%81%E7%8E%8B
(十王経の成り立ちについても確認し、それをご自身が真実と受け止めるべきものかどうか判断してみてくださいね)
しかし実際には死後から帰ってきた人はどこにもいなく、自分が死んでみるわけにもいきませんので死後の真実はわかりません。
お釈迦様も死後についての基本的なスタンスは無記(苦・迷いからの解脱に導かない問題については回答・言及を避けるというもの)です。
もん様は「天国」「もしくは安心できる地」と表現なされたものは仏教では成仏や涅槃(ねはん)と表現されるものかと思いますが、死後の成仏について確認はできなくとも亡くなった大切な方の成仏について確認できる方法が一つだけあります。
それは、今生きている残されたこの私が成仏することです。
成仏とは真実に目覚める事です。そして真実に目覚めさせてくれる存在が仏様であり、その教えが仏法です。ですから私が成仏するならば、私を成仏に導いてくれたのは亡き人の死というご縁でありますので、その亡き人は私にとっての仏様ということになります。
つまり、私が亡き人を仏様として見いだせた時、亡き人の成仏が定まるのです。
亡き人が死後世界で迷っているのでなく、亡き人を迷わす私の心がある。祖父様は今もん様の心におられるのです。どんな心で祖父様を見るかで祖父様の有りようは変わります。どうか真実に出会い、仏様としての祖父様に出会ってください。
ご安心なさってください
拝読させて頂きました。
大好きなお祖父ちゃんがお亡くなりなさってあなたも大変悲しい思いをなさっておられることでしょう。
あなたのそのお気持ちをお察し申し上げます。
お祖父様が必ず仏様の元に正しく導かれていかれ49日の旅を経て仏様の元に生まれて頂けます様心からお念仏おとなえさせて頂き。仏様にお願いさせて頂きます。
南無阿弥陀仏なむあみだぶつ
お祖父様は独りではありませんよ。仏様や沢山の菩薩様そして多くのご成仏なさったご先祖様もお祖父様をお迎えなさってくださり、安心して仏様の元に往生なさるのです。
そして仏様の元で心から安らかに穏やかになられます。
そして親しい方々と再会なさり喜びを分かち合うことでしょう。
そしてお祖父様は仏様のお導きにより円満にご成仏なさるのです。
あなたもどうかお祖父様を思い手を合わせて心からお念仏おとなえなさり仏様に、どうかお祖父様を正しくお導きなさって下さい、とお願いなさってくださいね。
あなたのその真心は必ずや仏様やお祖父様に届きますからね。
そしてお祖父様はこれから心安らかにいつもあなたや皆さんをお見守りなさって下さいます。
どうか七日ごとご供養そして49日のご供養そして合間合間にお祖父様を思い真心込めてご供養なさってください。
あなたとお祖父様とのご縁はこれからもずっと続いていくのですからね。
いつ如何なる時でもお祖父様はあなたを守り支えて下さっています。そしていつもあなたに笑いかけてくださっていますからね。
これから生きいくのに辛い事苦しい事悲しい事もあるでしょう。それでもあなたはいつもお祖父様に守られて生きているのです。
どうかこれからもお祖父様に宜しくお願いします、とお願いなさってください。きっとお祖父様はあなたに笑いかけてうなづいてくださいますからね。
死は人のご縁を分けるものではありません。よりそのご縁が繋がり深くなるものなのです。
これからの人生あなたはどうか自信を持って健やかにご成長なさっていってください。そして合間にお祖父様に心の中で語り掛けて下さい。いつでもお祖父様はあなたのお話にや思いに寄り添って下さっていますからね。
南無阿弥陀仏 合掌
質問者からのお礼
お二人とも、丁寧な回答をありがとうございます。おじいちゃんに心から念仏を唱え想いを込めること、おじいちゃんはわたしの心にいるということ。お二人からいただいたお言葉ひとつひとつ噛みしめて、これから祖父を想いながら生きていきます。
回答をいただき、心がすっと軽くなりました。ありがとうございました。