死んだ父親が許せません
亡くなった父親に対しての気持ちの整理がつかず、苦しいです。
父は2014年12月に難病で亡くなりました。50歳でした。
私は父が大好きで、小さい頃から何かとお父さん、お父さんと言って付いて回っていました。
思春期に父を嫌うということも一切ありませんでした。
しかし、今は父に対して、悲しみと怒りとやるせなさがいっぱいです。
父は、難病が判った2007年頃から、不倫と借金をしていました。
2010年に母と私に打ち明けて、離婚を切り出してきましたが、母が拒否し、話し合いの末、不貞行為は一切やめる約束をしました。
しかし2013年の2月頃、私が偶然父のFacebookとTwitterのアカウントを見つけてしまい、そこで未だに不貞行為を続けていることを知ってしまいました。
母と早く離婚したい、不倫相手を愛しているなどの書き込みがたくさんありました。
私はそれを見つけたことを母に話すことができませんでした。私が墓まで持っていくしかないと思っていました。
私は、小学校高学年〜中学生時代に当時の担任や同級生の男子から性的暴力をふるわれていました。
あまりにも辛くて、中学生になってすぐの頃に母に相談しましたが、「お前が男を誘っているから悪いんだ。」と一蹴されて全く聞いてもらえませんでした。
それから誰にも心を開けなくなってしまい、今でも精神科に通っています。
しかし、大学在学中に精神科閉鎖病棟に入院することになったとき、父だけが「お前は悪くない。できることなら今からでもお父さんが加害者を訴えてやる。」と言ってくれたのです。
訴えることはやめてもらいましたが、その言葉がなによりも嬉しくて、父のことがより大好きになりました。
でも、その後に父の不貞行為が発覚したのです。
私は父のことが大好きだったからこそ、裏切られた気持ちと傷ついた気持ちでいっぱいで、未だに毎晩泣いてしまいます。
私のことを大切だと言ってくれた父が、どうしてあんなことをしたのか、私にかけてくれた言葉やしてくれた行動はなんだったのか、全部嘘だったのかと、とても辛いです。
父の遺した借金はすべて返しました。不倫相手とも話がついています。
でも、私の気持ちだけが取り残されているのです。
今となっては父に聞くこともできません。どうしたらいいのか分かりません。
父を許せない私が悪いのでしょうか。どうしたらいいのですか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
ゆっくりと
拝読させて頂きました。
あなたのお気持ちよくわかります。あなたがお父様をそう思ってしまうのも無理からぬことかと思います。そしてあなたの心に大きく影響しているでしょう。
あなたのお気持ちを心からお察し申し上げます。
なかなか難しいとは思います、それでも人としてどうかは決してあわてて結構付けることではないと思います。
どんな人もいろいろな面があるのです。
あなたを優しく守って下さるお父様もいれば、己れの我欲の為に家族や多くの方々を傷つけるお父様もおられるのです。
どちらが本当なのかと言われたらどちらも本当のお父様なのかと思います。
人は己れの我欲や感情に任せて深い悪を犯してしまうものです。
表面的には見えなくても心の中では多くの貪りや怒りや愚かさが渦巻き、そして悪をなしてしまう存在です。
それはお父様もあなたも私もそのような愚かな行いをしてしまう存在であるということです。
ですから余計にそのような悪い思いや行いをしないようにとできるだけ心がけていくことが大切なのではないでしょうか。
そしてお父様をできるだけ客観的に見ることもあなたの中で大切なことかと思います。
おそらくはそう簡単には冷静に客観的には見れないでしょうけれども、いずれあなたが成長なさっていかれる中でスーっとわかる時が来るのではないでしょうか。
あなた自身を責めずに、お父様も責めずに冷静に見ながら心を落ち着けてあなたのこれからの生きる中での指針になさっていかれることが望ましいと思います。
そしてできる範囲にてお父様を思い、心を込めてご供養なさってくださいね。
あなたのその思いは必ずお父様に届くことでしょうからね。
お父様はきっとこれからもあなたを優しくお見守りなさってくださいますからね。