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人として守るべきこと

回答数回答 2
有り難し有り難し 25

わたしは過去人を傷つけました。先生立ち会いのもとでしたが、本人に心のそこから涙を流して謝罪しました。その子も泣きながら許してくれました。しかし、それからその子た話すことは滅多になくなり、疎遠になりました。口先だけと思われたかもしれないと考えるとつらいです。

今までの人生を振り返っても、人に迷惑をかけたこと、傷つけたことばかりです。

そこで感じたのですが、人として最低限守るべきこととはなんでしょうか?わたしは守れていたのでしょうか?守れていなかった場合、どうしたらいいのでしょうか?


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

共にお互い大切になさって

拝読させて頂きました。
私達は皆儚く愚かで罪を犯してしまう存在です。
ですから我が身のことをいつも真摯に受け止めて、自分も人も周りのものも決してないがしろにしないようにと心がけて生きることが大切かと思います。
もしも罪を犯してしまって人を傷つけてしまったのならば素直に反省して懺悔して真心込めて謝ること、そしてこれからそのような愚かなあやまちを二度と犯さないようにと心がけることが大事だと思います。

私達は不思議なご縁に恵まれて様々なものを頂き、育まれて今も存在できています。

そして仏様のみ教えにも巡り会うことができました。

そうして生きることにも感謝しながら安心して仏様のみ教えのもとで生き抜いていくことができるのです。

どうかこれからのあなたの人生を皆さんと共に仲良くお互いを大切になさり生きてくださいね。

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おきもち

個別相談可能
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラーメンが有名な処です。)これからも皆様のご質問に対して誠心誠意回答させて頂きたいと存じます。まだまだ修行中の身ですので至らぬ点あろうかとは存じますが共に精進して参りましょうね。お寺にもお気軽に遊びに来てください。
ご相談は朝から午後5時まで受け付けております。 人間関係や恋愛のお悩み、自殺願望、大切な方の死に直面した苦しみなど、どんな内容でも構いません。一人で抱え込まずに、ぜひお辛いお気持ちを吐き出してください。 仏様や神様、ご先祖様は、いつもあなたを見守り、聞いてくださっています。あなたが少しでも穏やかな気持ちになれるお手伝いをさせていただきます。

学びがあって縁が変わった

ねこさん、はじめまして。質問を拝読いたしました。

ねこさんは過去に人を傷つけたことがあるのですね。ねこさんは心の底から涙を流して謝罪し、相手も泣きながら許してくれました。しかし、その後は疎遠になってしまったのですね。

猫さんにとって人を傷つけるということはどういうことなのか、関係を修復するにはどれぐらいのエネルギーが必要なのかということを学びました。

そして、結果として相手の人とは疎遠になりましたが、おそらくねこさんのことを口先だけであると思っていないと思います。

ねこさんは、人として最低限守るべきこととは何かを知りたいのですね。

仏教では、我らは仏の子であると説きます。仏の子としてふさわしい行動をとりなさいという意味です。仏の行動とは、相手の役に立つことをすることです。
人として守るべきことは、「相手の役に立っているかどうか。自分のためだけに行動していないか」を自分で確認することです。

ねこさんは人を傷つけることは、人の役に立っていないことを学びましたね。
相手の存在は、ねこさんに学びをもたらすためにあったのです。役目を終えたので、相手の人とは疎遠になったのです。つまり、縁が変わったのですね。

縁はどんどん変わっていくものです。友だちも変わっていくものです。
新しい御縁でねこさんは相手の役に立つことを探してください。

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有り難し
おきもち

徳島県の高野山真言宗寺院で住職をしています。 本山布教師心得として自坊の月例法話の他に、地域の出張法話の依頼もあります。 出張法話で寺のある地域の特産品「梨」を紹介するので、「梨のおじゅっさん」として有名になりました。 ホームページ http://houwa-kanonji.com/

質問者からのお礼

ありがとうございます。
そうですね...
何をしたら人としてだめだとか、何をしたら善人だとかではなく、心がけの問題ですよね。
過去を反省し、一人でも多くの人を手助けできる人に近づけるよう努力したいと思います。

その子には心の中で何度も謝りましたが、連絡先が一切わからず、もし幸せでなかったらとおもうと悲しくてどうしようもありませんでした。

彼女のような人がいたら、手助けしたいと思います。それが、彼女への罪滅ぼしになれば...

中村太釈さま

解答ありがとうございます。
縁が変わったのですか。たしかに、仏さまが彼女とわたしを離したということはそういうことなのかもしれません。
仏さまはそのようなものまで作ってくださるのですね。
大きい存在が私たちを見守ってくれていると考えるとつらいことも乗り越えていける気がします。
人として守るべきこと、当時のわたしにはできていませんでしたが、あの出来ごとがあってからは守れているようです。あの出来事がなければ、私は人と未熟なままだったと思います。
人によいことをして、それが巡りめぐって彼女やご家族の方々に伝えていきたいとおもいます。

多くのかたに助けていただいて、10年間悩んでたことが、清算された気がします。ありがとうございました。

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