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男も結局感情の生き物では?

回答数回答 4
有り難し有り難し 78

私は結婚する前に夫に条件を言い渡しました。
「子どもを望まないこと(絶対に嫌だから)」
「夫婦別姓にすること(私の仕事に支障が出るから)」
「私の仕事を辞めさせようとしないこと(私の生き甲斐だから)」
「住むところは別々にすること(離婚対策)」
夫は構わないと言いました。
書類にして印鑑も押させました。
しかし現在夫は一緒に住みたい、子どもがほしいと言っています。
私は絶対嫌ですし、なんなら離婚するかと言いうと、夫は泣きながら私を説得しようとしています。
書面に判を押してまで約束させたことを涙ひとつでチャラにしようというその考えが気に入りません。
男は勝手すぎます。
よく「女は感情的」などと侮辱する男がいますが、結局男も感情の生き物ではないでしょうか?


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お坊さんからの回答 4件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

個と全

男にも女にも感情はありますね。
誰にでも時には理屈でなく感情に流されてしまうことはあるのではないでしょうか。それが好きな相手のことであるならなおさら…。

さて、今回の件はあなたの夫とあなたの問題。特定のケースを男性全般に当てはめて考えるのは危険ではないでしょうか。(そうしてしまうことも感情論といえば感情論ではないかと…)

もちろん、男性全般に多く見られるとされる傾向を目の前の特定の男性との特定の問題の解決のために参考にすることは有効だと思いますが、目の前の特定の問題における特定の男性の傾向を男性全般の傾向とするのはどうでしょうか。

しかし、パートナーとなった相手にあなたの思想や生きがいを理解してもらえない辛さは分かる気がします。いや私なんかの想像を絶するくらいあなたは辛く苦しんでいるからこうして何度もご質問いただいているのでしょうが…。
それは逆にあなたの夫もあなに理解してもらえない辛さを抱えているとも言えるのでしょうが、最初の約束があったわけですものね。それでも当時から考えが変わってしまったのでしょうか。

お二人がお二人それぞれ生きがいをもって生活をおくれるようによく話し合ってみてください。
色んな夫婦がありますから「こうあるべき」というものにとらわれることなくお二人の形を作ればよいですし、それが叶わなければ別々の道を歩むのもアリなのでしょう。

う~ん…

あなたはあなたの夫のことが好きですか?

なんて尋ねるのは野暮でしょうか。別に好きなら感情にまかせて全て許しなさいなんて意味ではありません。
あなたが目の前の特定の男性と夫婦でいる意味…それはたまたまと言えばたまたまのご縁なのかもしれませんが、そのたまたまが目の前の男性であったわけです。そのご縁をどういただいていくのか、よく話し合いお二人だからこその決断を。

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おきもち

はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
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男性も感情の生き物です。

私の考えが違っているのかもしれませんが、元山本さんの条件で「結婚」ってなんだろうと思いました。それぞれ結婚観はありますから、いいとか悪いとかはジャッジすることではありません。だから問題はないと思うのですが、その条件では、結局相手の男性が我慢できないということなんですね。

>男は勝手すぎます。
これは男女に関わらず、みんな自分の都合が優先で勝手ばかりです。今回は結婚観の違いではないでしょうか。結婚したら・・・そんなことはそれぞれに自由と言われそうですから言いませんが、相手の男性は結婚したらという理想があったのだと思います。

男性の意見は分からないので一方的には言えませんが、元山本さんの思うような結婚観の合う男性を選ばれた方が苦しみは軽減するのではないでしょうか。
そして、男性ももちろん感情の生き物です。本能もあります。

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おきもち

日蓮宗のお寺で、名古屋市南区にあります。 ”お寺は生きている人のためにも...
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「さいわい」にむけて

あなたの考えはそれはそれでよろしいと思います。
それはあなただけのものです。

ただし
「嫌だ」という「感情」に全てをまかせ突き動かされて、
大切なものを失わないようになさって下さい。

あなたがこのハスノハというところにきたのは、
なにか苦しいからお出でになったのでありましょう。

ここは、あなたの思いに「同調」し「同情」する場では
ないのです。同調・同情では、あなたの苦しみは「停滞」する
だけだからです。

苦しみを抜けるには、前に進まねばなりません。

まずはあなたが思ったことをきちんと旦那さんに伝えましょう。
なぜ、子を持ちたくないのか。ただ単に「イヤ」だというのは
小学生レベルです。理論でもってお伝えください。

そのかわり旦那さんの言葉にも耳を傾けましょう。

あなたはきっと旦那さんのことばを最後まで聞いたことが
ないと思います。途中でじぶんの言葉をかさねてしまい、
最後まで旦那さんは言葉を継げなかったと思います。

旦那さんにも同じことを要求しましょう。「わたしのはなしを
最後まで聞くこと。ちゃんと聞いて考えを述べること」
ということをです。

感情を論ずるなら、きちんとあなたも「嫌」という感情を
棄てることです。

いちばん大事なことは
お互いがお互いに「さいわい」であることをきちんと
ゴール地点においておくことです。

よき話し合いになりますことを。
そしてあなたと旦那さん、その周りで、きっとふたりを
かなしいおもいで見ている多くのひとたちに、
さちあれさちあれ。合掌

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おきもち

心は無常。

仏教では、心は無常だといいます。
人の心は一瞬一瞬ごとに変化するのです。
子どもが欲しくなかった人が、急に欲しくなる、そのような心の変化は充分ありえます。
だからこそ、人間社会には約束・契約というものが必要なのです。
子どもをつくらないと約束したのなら、気持ちかわ変わっても約束は有効なのです。
もちろん、双方合意の上で契約内容を変更できますが。

男女問わず、人間には欲・怒り・怠け・プライドの煩悩、感情があります。
それらの感情が、眼耳鼻舌身意に入ってくる刺激に反応して浮かんでは消え、浮かんでは消えていくのです。

女性の方が感情的だというのは、時と場合によると思いますね。
以前テレビで聞いた話だと、女性は感情で事実を認識する傾向がある、ということでしょうか。
たとえば、男女同意の上で行われたことについて、数日後、女性が「やっぱりやめとけばよかった」と思った場合に、女性側の事実認識が「本当は嫌だった」「嫌だったのに断れない状況にされた」「無理やりやらされた」という認識になるのだと、聞いたことがあります。
男性側からしたら「あのとき確かに同意の上だったじゃないか、同意したというのが事実だ」。
女性側からしたら「本当は嫌だった、無理やり強要されたというのが事実だ」。
男性「なんでその時に嫌だと言わなかったんだ。」
女性「嫌だったけど言えない雰囲気にされた、無理やりやらされた。」
もちろんそれも、個人差があるでしょうし、男性でもそういうことはあるかもしれません。

男性は、女性の感情を「察する」のが苦手かもしれませんね。女性が、察しの悪い男性に怒ると、男性からは「女性は感情的」と文句が出るのかも。

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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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質問者からのお礼

願誉様へ
夫は結婚前の契約時にむしろ乗り気でした。
なので余計に今の状態に失望しています。
あなた様の仰るように気持ちは変わっても契約は続くので、夫は泣き落としで私の気持ちを変えようとしているのかもしれませんね。

鈴木様へ
私にとっての結婚とは「共闘」ですね。
支え合いながら共に戦い生きていく。
夫には結婚前に話したことがあります。
勿論同意の上で結婚したのですよ。

吉武様へ
確かに個を全に当てはめてしまうのは良くなかったですね。
夫の事を好きかという問いに対しては、勿論好きですよ。
しかし上であげた条件は私にとって絶対譲れないものです。
それを奪う者はたとえ夫であっても受け入れることは出来ません。

星様へ
質問文には嫌だ等と書きましたが、実際は理由も含めて全て話し合った結果決めたことです。
私の説明不足でしたね、すみませんでした。
そして夫が今になって約束を破りたいという理由も本人から聞きました。
理由は「やっぱり自分の子が欲しい、結婚したんだし一緒に住みたい」でした。
私は夫の言葉を最後まで聞いていますし、夫も私の言葉を最後まで聞いていてくれます。
妥協策として、子どもは諦めてほしいがその代り私が今住んでいるマンションに一緒に住むという条件なら受け入れられる、と話しています。
それも嫌だと夫は泣きます。
自分の実家に来てくれなきゃ嫌だ、俺との子ども生んでくれなきゃ嫌だ、と。
もうこれは我が儘であると私は感じています。

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夫と改めて少しですが話し合いました。
私も夫を辛い目には合わせたくないのですが、いかんせん譲れないことなので結局夫が折れる形になりました。
しかし夫は納得したわけではなく、かなり傷ついている様子です。
もしかしたら最悪の結果になるかもしれません。
お坊様方、相談に乗って下さり有難うございました。

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