本当の母はいますか
実母に精神的に虐げられながら育ちました。
父はいつも忙しく、いたとしても母の言うことしか信じず、守ってくれる大人がいませんでした。
母は私に愛情を感じなかったらしく、することなすこと否定するばかりで、この人は継母で、本当のお母さんは別にいるのだと幼心に思っていました。
母に認められたい一心で、なんでも頑張ってきましたが、認めてくれることは一生なさそうです。
自分で自分の頑張りを認められず、自分を肯定できません。
あなたはそれでいいのよ、と言ってくれる存在が欲しいと常に願ってしまいます。
心の母を求めて苦しんでしまいますが、本当のお母さんは、どこかにいて、会えるのでしょうか。
母に虐げられて育ったため、自分を認められないので、他人に認められたいと願ってしまいます。いつも苦しく、今でも母に認められたい、ほめてほしい、優しくして欲しいという気持ちがいっぱいです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
母を求める心が強くなればなるほど 苦しみは深くなる
まめさん
本当に苦しかったと思います。
まめさんが母に認められたいと思い
自分を肯定できないのは
ご自身でも感じているように
母親から愛情を受けなかったからだと思います。
子どもは親に
無条件に愛されることを通して
自分の存在に安心出来るのではないかと思います。
愛されるために
認められるために頑張っているとしたら
それは不安に駆られているのです。
そして頑張っても認められないため
自分を肯定出来なくなります。
母を求める心が強くなればなるほど
あなたの苦しみは深くなるのではないでしょうか。
母親があなたを愛していようと、なかろうと
あなたは生まれながらに尊いのです。
あなたはそのままで良いのよ、あなたはそれで良いのよ、あなたは愛されているのよ、あなたはそのままで良いの。ありのままのあなたで良いのよ。あなたはあなたのままで良い、あなたが大事、あなたが大好き、仏さまがそう言っています。
母性を 産みだす為に 母を赦すのです
あなたのお母さんもきっと愛されたかった❝誰か❞から愛されずに生きてきたのでしょう。
日本は戦争という大変な苦難を乗り越えてきましたが、戦争が奪ったもの一つとして、家族の中の愛情があります。
私たちの親子関係や家庭内の愛情の在り方は、三代前、四代前から始まっているのです。
負の連鎖はあなたの代で断ち切る他ありません。
その為には、親の不完全を肯定して差し上げることです。
私どもも不完全。
誰もがみんな不完全という完全なる存在。
完全ながらに不完全で、不完全ながらにそれが完全。
それを認めることがあなたの母性、慈悲を生み出す機縁となるのです。
母性や人を愛する心は、自分で生み出せるものです。
また、今までかけていたからこそ、至る所に、些細な事にもあなたは母性を感じられるのです。それも功徳だと思ってお母さんを赦して上げてください。
あなたがお母さんの人生の不幸を憐れんであげることが、あなたの慈悲心と母性を養うのです。
質問者からのお礼
母を、赦せず苦しくて悔し泣きすることもあり、また時には、母も今まで孤独で、寂しいのだろう、とかわいそうになることもあります。
ずっと、生きづらいのは自分が悪いからだ、と言われ続けてきて(←悪いことはなにもしていませんが)、40手前で育てられ方がおかしかったのだと、子供を育てながら気づきました。
戦争。そうですね。戦時中、もしくは戦後に生まれた両親。今のように平和ではなかった時代、心も殺伐として育てられたのかもしれませんね。
今は、感情に激しい波があり、赦せるときと、赦せないときがありますが、いつかすっきりと赦せる日がくることを望みます。
ありがとうございました。苦しいときは、いただいたお言葉を読み返そうと思います。