25年前に亡くなった猫の事を今でも後悔しています。
25年くらい前の話です。私小学生の頃、一緒に暮らしていた猫がいました。
元々は近所に住み着いていた野良猫が生んだ子でしたが、親離れをして自らうちに来て、そのままうちの子になりました。
とても賢い子で、私にとって姉妹のような存在でした。一緒にお風呂に入るのが好きで、いつも私がお風呂に入る時は、お風呂の蓋の上に座っていました。
その日は、お風呂を沸かし過ぎていました。猫はいつものように蓋の上に上がって来ました。
お風呂のお湯が熱くて触れないくらいだったので、私がお風呂に水を入れようと蓋をずらした時、猫がバランスを崩して熱いお湯の中に落ちてしまったんです。
私は鳴き叫ぶ猫を助ける事もできずにオロオロしていたら、母がお風呂場に来てくれて猫を助けてくれましたが、猫もパニックになっていて、暴れて充分な応急処置はできませんでした。
その後、猫は病院に行って入院しましたが、全身のヤケドが原因でそのまま亡くなりました。
まだ2歳くらいでした。あのヤケドがなかったら、もっと長生きできたのに、私が痛い思いをさせて死なせてしまいました。
亡くなった後は供養をしてもらいましたが、私のせいで亡くなったという事実は変わらず、いくら私に悪気がなくて、まだ子供だったとはいえ、許される事ではないと思い、ずっと後悔しています。
その猫が亡くなった後も、たくさんの猫と暮らしてきました。母と2人で野良猫が増えないよう避妊手術を行ったり、捨てられた猫たちを保護したりと、たくさんの猫と関わり、一緒に暮らしてきました。
今思うと、亡くなった猫は、我が家がたくさんの猫と出会うきっかけを作るために、うちに来てくれたのかなと感じています。それでも…あんな亡くなり方をしなくても良かった筈なのに。
私がお風呂を沸かしすぎなければ、一緒にお風呂なんて入らなければ、直ぐに助けてあげられてたら…痛かっただろうな、辛かっただろうなと、思い出すと胸が痛くなり、涙が出て来ます。
私はこの出来事から何を学べば良いのでしょうか。どのように向き合えば良いのでしょうか。
うちに来てくれてありがとう。姉妹ができたみたいで嬉しかったんだよ、一緒にお風呂に入るの凄く楽しかったよ。辛い思いをさせてごめんね、許してくれるかな、私がそっちに行ったら、また会えるかな。
こんな風に猫を想う私の気持ちは、天国に届いているでしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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その子と共に
拝読させて頂きました。
その子はあなたに身をもって命の大切さを教えて下さる為にあなたのもとにいらしてくださったのではないでしょうか。
その子は今必ず仏様の元で今も心安らかにあなたをお見守りなさってくださっていらっしゃるでしょう。
その子とあなたのご縁は大切ですし、これからもずっと一緒に続いていくのです。
あなたが今も沢山の猫達を大切にしてくださっているのをきっと喜んでくれていますよ。
どうぞこれからもその子に心から手を合わせてご供養なさり、そしてこれからもずっと見守っていて下さいとお願いなさって下さいね。
必ずその子はあなたを片時も忘れずに守って下さいますからね。
どうぞ安心なさって共に生きて下さいね。
再度拝読させて頂きました。
その子はいつもいつもあなたの本心や思いに寄り添っていてくださいますよ。これからもその子とのご縁を大切になさって下さいね。
いつの日かあなたはその子と共に仏様の元で会い生きるのですからね。
質問者からのお礼
Kousyo Kuuyo Azuma様
ご回答ありがとうございます。思い返すと、幼い私が初めて経験した大切な存在の死でもありました。どうしても思い出すと胸が苦しくなりますが、「命の大切さ」を教えて貰ったのだと思い、教えてくれた事と、共に過ごした幸せな日々への感謝の気持ちを持ってこれからもその子と共に生きたいと思います。
また、「私がお風呂の蓋を動かしたせいで、猫が落ちてしまった」という事を、今まで誰にも言えずに苦しかったです。おそらく母も、猫が自分で落ちた(事故)と思っているでしょう。
当時、猫が自分で落ちたと言うような嘘を言った訳ではありませんが、私のせいだったという真実を話す事もできませんでした。この場を借りて本当の事を話せた事で、少し心が軽くなりました。ありがとうございました。
Kousyo Kuuyo Azuma様
再度、お読みいただきありがとうございます。今までたくさんの猫たちとお別れしてきましたが、少なからず後悔が残る別れもありました。今、私は結婚して実家を出ており、猫たちとも離れて暮らしているのですが、今年に入って特に私と仲が良かった子が2匹続けて逝ってしまい(2匹とも高齢でした)、私が家を出る時に一緒に連れて行けなかった申し訳なさと、大きな喪失感が残っていました。今回相談させていただいた子はもちろんですが、お別れした子たちに私の本心や思いはちゃんと届いているのですね。また大好きな子たちに会えるその日まで、今を大切に生きたいと思います。少し質問から逸れた話をしてしまい、申し訳ありません。この度は貴重なお話を、本当にありがとうございました。