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他人の理不尽な言動で旅行を台無しにされ、悲しいです

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昨日、恋人と旅行に行きました。
駅を出てすぐバス(半分〜それ以上が観光客のバス)に乗ったのですが、車内が混雑しすぐ近くの通路に立っている方もいたので、奥まで進んで座らず入り口付近に立ちました。その後のバス停で年配の男性と家族が乗ってきたのですが、その年配の男性がかなり強引に私たちを押しのけて座席に座った挙句、私の肩を掴み「そんなところに立っていたら邪魔だろ!子供じゃないんだから!なんでそんなことが分からないんだ!」と怒鳴ってきました。
もちろんその家族が立てるくらいにはスペースを開け、意地悪するつもりなどなかったので私も「後ろの方がいるのに無理やり押し入るわけにいかないじゃないですか」とは反論したのですが、動揺して結局すみませんと言ってしまいました。
周りの人も驚いていましたが、その後も家族?にほかの乗客にも聞こえるように「東京からきたやつは本当にマナーがなってない」「このバスも地元の人間は半分くらいだから」と言っていました。流石に何か言ってやりたかったですが、我慢しました。
最初は怒りが湧き上がっていましたが(勝手にですが…)家族?のぼうっとした反応を見て、家族等周りの人にもいつもこうなのかと思うと段々悲しくなりました。

認知症や何かかもしれませんが、旅の初めに心がかき乱され…彼にも迷惑をかけたくなかったので、心を鎮めよう、許そう、忘れようとしましたが、観光や食事をしていてもふと思い出しては悲しく辛い気持ちになりました。その観光地は好きで何回も訪れていましたし、あんな人は世の中のほんの極々一部だと分かっていても、また行ったら強く思い出しそうでもう行けないと思います。

というのも、昔知らない人に声をかけられたのですが、自分はナンパされるような容姿ではないのでからかいだと思い立ち去ったら、大声で「死ね!ブース!」と叫ばれその男性の仲間にゲラゲラ笑われたことを、もう6.7年前の事なのに今も鮮明に覚えているからです。今回の事もずっと記憶に残ると思うと理不尽でとても悲しいです。

私には沢山欠点があり、完璧だなんて到底言えません。言い返したのもいけなかったかもとは思います。しかし今までそこまで悪い行いをしてきたわけではないと思っています。

なぜ楽しみにしていた旅行の初めにこんな思いをしなければならなかったのでしょうか。どう気持ちの整理をつけたら良いでしょうか。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

驚きますよね^ ^

それは大変でしたね。災難でした。
電車やバスなどに乗っているとそういう方っていますよね。自分ルールを押し付けてくる人。私はいつも理解できず、ぼーっとしてしまいます^ ^

人間には記憶という機能があるので、その言葉(音)が終わって消え去っているのに後から思い出して相手の想いとは関係なく自分の中だけでイライラ自分で自分を苦しめ出すのですよね。

目の前の現実にはもう、その爺さんはいない、というのが事実。言葉も音もない。キレイサッパリ消え去って、今目の前に大好きな彼がいる❤️
記憶という幻想と、事実あなたはどちらを取りますか?

私なら事実の方が間違えないリアルであると感じます。ブレようのないリアル。
そのリアルにいきるのです。考え、思い、想像に生きるのではなくリアルに徹するのです。過去に振り回されずに生きていけますよ。
これが禅です。仏道とはこういうものなんですよ。

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おきもち

禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す...
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トラブルは想定内、記憶は意外と書き換えられる

拝読いたしました。
悲しくもあり、嫌な気持ちになる出来事でしたね。

旅行とは、どこに行くかではなく、誰と行くかであり、、、
何をしたかではなく、何を感じたか、であると私は思います。

そう考えると、残念な事です。

記憶についてですが、不思議なものです。
私は本堂で法話をしますが、天井の絵に言葉を埋め込んでいます。

例えば、ヒマワリの絵なら、「~のお経の意味」
菊の絵なら「となうれば・・・」など。
いろいろ絵から言葉を引っ張ってきて、40分くらいは台本なしで話せます。
視覚やイメージにより、記憶は引き出せるのです。

今あなたの中で、その観光地は嫌な記憶がよみがえる場所です。
イメージするだけで、悲しい記憶が引き出されます。
したがって、彼との旅行を思い出すたびに悲しくなっても、仕方のない事です。

しかし、この記憶は意外と簡単に書き換える事が可能です。

それは・・・
もう一度行っていい思い出を作ればいいだけです。

「そんな簡単に行けません」と、聞こえてきそうですが・・・
逆に考えると、いつでも書き換え可能なくらいの存在です。

今回は台無しになったこともたくさんあったでしょう。
しかし、人が集まる所でのトラブルは想定内と捉えて下さい。
ごく一部かも知れませんが、出会う確率は充分に考えられます。

そのなかで、マルチネさんは、ごく一般的な対応をされました。
気持ちの中ではモヤモヤされたでしょうが、恋人旅行をして無事に帰れたという事実があります。

その事実に目を向け、彼と過ごせた時の記憶を大切に温めていただければと思います。

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おきもち

時宗の寺院で住職をしています。 今の時代、お寺の在り方とは、僧侶とはいっ...
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怒りの煩悩、怠けの煩悩、プライドの煩悩

むかついたり悲しんだりするのは、怒りの煩悩です。
今やるべきことをやらず、今考えることを考えないのは、怠けの煩悩です。
自分自身の価値や評価を気にするのは、プライドの煩悩です。

自分にも他人にも煩悩があります。
煩悩は悩み苦しみの原因です。

過去は過ぎ去りもう無い。
バスの中の数分間のできごとのことを何度も何度も考えて、目の前の観光を楽しめなかったのは、あなた自身の怠けの煩悩ではないでしょうか?
今考えなくてよいことは今考えない。
今やるべきでないことは今やらない。
過去や未来へと、あちこち飛び回る心に、気付きましょう。

あなた自身の煩悩が変わらないかぎり、人生で同じような体験(感情)は続きます。
赤の他人に何を言われたって、笑って暮らせるようになりましょう。

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おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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