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他人の功名心に侮蔑を向けてしまいます

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初めて質問をさせていただきます。

ある方と飲み会で話した時のこと。
「売れたい、有名になりたい」という言葉を幾度となくその方は声を大にして話していました。
実際にその方は自分の分野で成功しており、それはその功名心と向上心によって為されたことは間違いなさそうです。

しかしその言葉を向けられた私は彼に対して強い侮蔑を覚えました。汚らわしい、と感じました。
その「汚らしい」感情で実際に成功していることに妬みも覚えてしまいました。
しかし功名心は誰しも持つものなのはわかっております。であれば「功名心を安易にひらけかすこと」を汚らわしいと感じているのでは、という考えに至っております。

長い間その方への強い妬みに囚われ、必死にその原因を自分の心の内に求めて、ようやく上記の考えに至りました。
その上でこの先、自分自身が納得し、相手を受け入れるために皆様の解釈を頂きたく、質問をさせていただきます。

他人の功名心に対して汚らわしいと感じるのは歪んでいる心の有り様なのでしょうか。
自身が「見たくない、汚らわしい」と判断しているような言動を受け入れるための、何か方策や教唆はありませんでしょうか。

よろしくお願い申し上げます。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

煩悩は誰にでもある

欲・怒り・怠け・プライドなどの煩悩は、誰にでもあります。
しかし、人によって、どの煩悩が強いのか、どの煩悩が好きなのか、どの煩悩が嫌いなのかは違うでしょう。
その友人は、プライドの煩悩が強く、プライドが高いことが嫌いではないのでは。
あなたにも、プライドの煩悩はあるはずです。
自分の価値を評価してしまう、自分を他人と比べたり、過去の自分と比べたり、理想の自分と比べたりして、自分の評価を気にするのです。
侮辱とは、他人の評価を下げて、相対的に自分の評価を上げる、つまりは自分のプライドを守るために他人をディスっているのかもしれません。
そこに、怒りの煩悩がわりこんでムカつきながら侮辱したり、欲の煩悩がわりこんで侮辱するのが快感で言い過ぎたりするのです。

まずは、欲・怒り・怠け・プライドは煩悩(悩み苦しみの原因)だと意識しましょう。
そして、自分の煩悩には気をつけて、他人の煩悩には慈しみ(怒らない)を持つようにしましょう。

追記
 お元気そうで何よりです。
 時間とともに状況は変わるものですね。

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質問者からのお礼

10年近く空いてしまったでしょうか。
当時、あれほど苦しかった悩みを衝動的に打ち明け、それきりとなってしまいました。
虚空に向けて投げ放ったような言葉に、真摯にご返信いただき、誠にありがとうございました。
当時の相手とは業界ごと距離を置き、この点においてはひとまずの安寧を手に入れています。

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