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顧客の名前を間違えまくる上司

回答数回答 1
有り難し有り難し 7

私は士業の事務所で働く事務員です。
有資格者である上司とは2人きりの事務所です。

上司が顧客の名前をかなりの頻度で間違え、しかも直す気がないので困っています。
例えば、

正:山村(やまむら)さん
誤:村山(むらやま)さん

正:アトム事務所
誤:アムト事務所

というように、いつも微妙に間違っています。
書類は私が目を通しているので訂正できますが、電話や打ち合わせ等の口頭で話す場面ではどうにもできず、いつも間違えたまま名前を呼んでいます。

間違いに気付く場面は山ほどありますが、下記のような感じでいっこうに直りません。

・顧客ファイルに大きくフリガナを振っている
→効果なし

・「や ま む ら 様 からお電話です!!!」とわざとらしく強調
→効果なし

・「村山様ではなくて山村様だと思います…」と指摘
→「オレ村山って言ってた?ちゃんと山村って言ったと思うけど」と反論される(しかもその後も直らない)

・お客様自身が「私の名前は村山です!」と怒る
→「あはは、すみませんすみません」と笑ってごまかす

・あまりに間違えるのでお客様が怒って帰る
→「そんなに怒らなくてもいいのにねー」と反省しない

私は「名前」というものはその人のアイデンティティに関わるとても大切なものだと思っています。
お客様もそうだと思います。
特に会社の社長さんなどは自分の社名にとてつもない思い入れを持っているので、何度も何度も間違えられると激怒するのは当然だと思います。
お客様からの信用をどんどん失っていると感じています。

しかし、万策尽きました。
私がいくらガミガミ言っても、上司は「細かいことをうるさいな」くらいにしか思っていません。
私はお客様のため、そして上司が信頼を失わないために精一杯のことをしているつもりですが、もしかするとこれは私のコントロール欲求というか「我が強い」部分が問題なのではないかとも思い始めました。

よく「自分は変えられるが他人は変えられない」と言いますよね。
私は他人(上司)を変えようとしているのでしょうか?
お客様に失礼だというのはただの口実で、私は上司を攻撃したいだけなのかもしれない…と考えたりもします。
なにがなんだか分からなくなりました。

私はこれからどうすべきでしょうか?
教えてください。
よろしくお願いします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

しつけと同じ

こんばんは。困ったものですね。
まず文面から、あなたは「人を変えようとしているだけ」であるとは感じません。仕事として大切な、そして必要な事をしていると存じます。
子どもと同列に語っては失礼な面もありますが、「しつけ」とは「正しいことを示し続ける」こと自体で完了しているのです。相手が変わるかどうかは、「しつけをしている」か否かとは別の…本人の問題です。
ですから、虚しく感じることもあるでしょうが、「私の仕事はここまで」と自らに言い聞かせて良いでしょう。
ただし、ことが大きくなった時に責任をなすりつけられないために、彼の上席に報告はした方が良いと思います。
その「報告」の結果として、彼が貴女を責める展開もあり得ます。しかし、予めそれは上席にお話ししておきましょう。「こんな問題があり、私としてはこんな対策をして来ました。このままではお客様にもご迷惑と思うのですが、私から報告があったと知れば、ギクシャクする可能性もありますので、その点はご配慮お願いします」と。
彼が唯一の上司、つまり二人きりの会社であるなら、勿論訴える相手はおりませんので、できるのは「記録を取っておく」だけです。何月何日、どんな対策をしたのか。相手はどう返したのか。口だけですと水掛け論ですから、せめて出せる証拠を準備です。

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一般大学(一般的でもないが…)から大正大学の史学コースへ。そののちお寺。坊...
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質問者からのお礼

お坊様、早速のご回答ありがとうございました。
全て「その通りだな」と思いながら読ませていただきました。
2人きりの職場であることもご理解くださり、とても実践的なお話で勉強になりました。
自分の仕事として「しつけ」をきちんと遂行し、なにかあったときのために記録を取っておくようにします。
本当にありがとうございました!

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