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落ち込んでいます

回答数回答 3
有り難し有り難し 51

今日はとても落ち込んでいます。
今年はとても体調が悪く、既に7回通院しました。
体のあちこちが不調で、脈も乱れていて、ほとんど横になって過ごしています。

寝込んでいると心配なことばかり頭に浮かびます。
孫や娘は元気かしら、高齢の母はどうしているだろう、私は元気になれるだろうか…等々。

お坊様方は、1日1日を大切にしなさいとよく言われます。私もそう思って生きています。
でも今日みたいな日は、何をどうして生きていけばいいのか分からなくなります。不安で心が乱れます。

どうか ご助言をお願い致します。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

南無阿弥陀仏

体調不良が続くと心までも落ち込み、乱れてしまいますよね。お見舞い申し上げます。

良寛さんという有名なお坊さんがいます。良寛さんはご友人の地域が大震災にあった際にお見舞いの手紙を送りました。手紙には次の一文がありました。

災難に逢う時節には災難に逢うがよく候
死ぬ時節には死ぬがよく候
これはこれ災難をのがるる妙法にて候

一見冷たい言葉に感じますが、ご友人には良寛さんの気持ちが伝わったのではないでしょうか。

頑張れ
大丈夫
いつかまた良くなる

気休めの言葉は耳障りはいいかもしれませんがまさに気休めです。言った側は満足するかもしれませんが言われた側は本当にそれで満足するでしょうか。自分の状況をあきらかに知っている者ほど気休めの言葉ではもう救われないでしょう。

「いつか」と言われてもそれがくるかどうかは本人がよくわかっています。「大丈夫」と言われても本人が大丈夫でないなら大丈夫ではありません。
いくら頑張ってもがいても状況が突然劇的に改善するわけでもありません。

それならば「今の事実を受け入れなさい」ということなのでしょう。

しかし今が苦しいから困っていると思いませんか?でも実はそうではないのですよね。今が受け入れられず今のままじゃなくあろうともがくから苦しいのですよね。

今・この身・このまま

に目覚める方法論が説かれるのが仏法といっても過言ではないのかもしれません。良寛さんは曹洞宗の禅僧さんですが、私にとっては災難や死を受け入れる私を目覚めさせてくれる教えは「南無阿弥陀仏」のお念仏です。

阿弥陀様は「そのままでいいよ」と条件をつけず私を包みます。お念仏はそんな阿弥陀様からの「そのままでいいよ」の呼びかけです。

呼びかけられても私は災難を受け入れる心が得られるわけでも、死の前に心乱れることがなくなるわけでもないでしょう。
どこまでも不安・不満を抱え、愚痴を吐き、迷う存在でしょう。それでもその私を「そのまま」救うとの呼び声によって「受け入れられない」と「今・この身・このまま」が両立するのかもしれません。私の「心」でなく「私そのもの」「存在」が救われるのです。

これは理屈ではありません。理屈で人は救われないのですよね。やはり理屈を超えた信仰がそこにあるのでしょう。
もちろん「南無阿弥陀仏」においては私が信じるのでなく、阿弥陀様が私を信じているのですが。

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個別相談可能
はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生経験も仏法聴聞も、まだまだ未熟な私ではありますが、皆様のお悩みに対し真摯に向き合い、共に悩み共に考えたいと思います。 お話しする内容は「こたえ」ではありません。仏法を聞いてもお金が儲かるわけでも、人間関係に恵まれるわけでも、病気が治るわけでも、何ものにも左右されない心の持ち様が手に入るわけでもありません。 仏法の救いとは悩みが私の思い通りに解決することでなく、どんな悩みも私の現実として引き受けて、悩みながらも生きていけることだと私はいただいております。 悩みを救う(解決する)のではなく、悩む人を救う(悩む私という存在を引き受けていける)のです。 「こたえ」ではなく、「問い」を共有することで、悩み苦しみを引き受けて生きていける一助となれれば幸いです。 【回答について】 後から読み返し、誤字脱字に気づいた際は訂正を入れます。訂正ではなく、お礼コメントへの返信のため追記する場合はタイトルに〔追記あり〕と記載します。 なお、タイトルも本文も字数制限があるため際限なく追記できないこともご承知おきを。
基本的には平日13時~15時のみ対応可能です。お寺の行事、急な法務で対応できない場合もあります。

本を読みましょう!ラジオを聴きましょう。

うるるさん、こんにちは。

 体調が悪いのですね。お見舞い申し上げます。
年齢的なものも含めて、人の体はどんどん悪くなります。でも心は自分で自由にできるはずです。そして心の影響で体の体調は変化します。

 元気にポジティブに生きてください。そのために、心がワクワクするような生活をしましょう。一つは本です。あなたの好きな本をどんどん読んでください。テレビでもいいですが自分で考え頭でイメージできる本は心の栄養剤です。そして本を読むのも辛い状況であれば、ラジオをお勧めします。ラジオもまたテレビと違い、いろいろと頭の中で考える力がつきます。そしてパーソナリティがあなたの大切な友達になるでしょう。私もラジオ大好きでいつも聴きながら生活しています。

まだまだ大丈夫!心で病気を進行させないでください。病気のご回復をお祈りします。合掌

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おきもち

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★僧伽(お友達)になりましょう。一緒に仏教を楽しみましょう★ Email;kongozaji@renge.net(気軽にメールしてね!)  直通電話:090-6041-0193(最初はショートメールで) ※※※※※※※※※※※※ 山寺の小さな金剛座寺は10月23日に襲った台風21号で、大変な被害を被りました。大規模な斜面の崩落で客殿が倒壊の危機に陥っています。人生は何が起こるかわかりません。復興に向けて20年努力してきましたが、またリセットになるとは思いませんでした。でもあきらめません。仏さまの教えは「一切皆苦」苦難をなくすことではありません。苦難は必ずきます。それを乗り越える心を作ることが、御仏さまの教えなのです。  ハスノハに訪れる皆さん。私と一緒に人生の苦難に正面から立ち向かい、乗り越えていきましょう。仏さまと共にならば、必ずできます。合掌 ※※※※※※※※※※※※ Email;kongozaji@renge.net 在家から天台宗僧侶になりました。田舎のお寺だからできる新しいお寺ライフを試みて活動しています。特技は手話で現在某大学の非常勤講師で初歩の手話講義をしています。NPO手話技能検定協会理事の役職を頂いて手話学習の普及に努めております。社会貢献として保護司のお役を通して社会更生のお手伝いをしております。 どうぞ伊勢にお越しの際は遊びにお立ち寄りください。また活動は三重だけでなく、埼玉・東京・神奈川などの首都圏、または車でいけるところはどこでも出張で活動しています。仏事のことなら気軽にご連絡ご相談ください。お寺には宿坊もありますので、心のリフレッシュをされたいのであれば、いつでもお泊りくださいね。 私と一緒に、お寺の復興を手伝ってくれる方を募集しています。私とお友達になってください。そして伊勢の山寺をあなたの第二のふるさとにしてください。 ●お葬式や法要、納骨をお受けしております。 エリアは三重・中部・近畿から東京・埼玉・神奈川まで、車でいけるところはどこでも走り回っております。どうぞご相談ください。  (メールが有難いですが、直通電話 090-6041-0193 でもお受けします。なかなか出られないので着信を残してください。またはSNSでご連絡くだされば折り返し電話します。なお電話での悩み相談は10分と決めておりますのでご了承願います) ※もし少しでも回答がお力になれましたら、その感謝のお気持ちを、ご本尊如意輪観世音菩薩さまへのご志納(布施行)でお願いします。ハスノハ活動ができるお寺の維持活動に使わせて頂きます。 ゆうちょ銀行100010-67608891 名義コンゴウザジ 百五銀行多気支店(普)221446 名義シュウ.コンゴウザジ 檀信徒・弟子になって一緒に仏教ライフを楽しみませんか?(檀信徒費志納年1万円) 仏教を人生に活かして楽しみましょう。合掌 

楽しさと、しんどさは表裏一体

拝読いたしました。
しんどいですね。
今年になってから7回も通院されたとの事ですが、相当悪いのでしょう。
しかし、年明けは誰に限らず、体調が悪くなりがちです。
ずっと寒い日も続いていますし。

脈の乱れも、不安でしょうね。
ゆっくり横になっていてください。
どうしても不安ならば病院は開いています。
今日は平日です。

「毎日を大切に生きる」
じゃあ、こんなしんどい日は何をどうすればいいのかという事ですが、今のしんどいご自身と向き合って下さい。

日の光に照らされれば、必ず影ができます。
それと同じく、楽しい日があれば、必ずしんどい日もあります。
今日は「影の日」です。

ですので、これは楽しい日の準備期間だと感じ、向き合っていただきたいのです。

この世は苦の連続です。
逃れたくても、いっこうに逃げきれません。

楽しい日が一生続けばどんなにいい事か。
私は、そんな事を漠然と望み、そしてそれが叶わないことだと理解し、苦しみます。
しかし、太陽に照らされて影ができなければ、「私」という存在はないはずです。

今日は影の日。
だからこそ、そこには、うるるさんという一人の人間が存在する。
そのように感じ向き合い、今日という日を過ごしていただければと、少なくとも私は、そう思います。

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有り難し
おきもち

時宗の寺院で住職をしています。 今の時代、お寺の在り方とは、僧侶とはいったい何か?と、考えています。 僧侶としての根本は、朝のお勤めだと考えております。 週に2回、お寺で空手教室を開いております。 近隣の子供たちに、礼儀作法を伝える。 これも寺院の持つ役割である、地域貢献に繋がると、少なくとも私はそう思い、精進しております。

質問者からのお礼

吉武文法様
ご丁寧なお返事ありがとうございました。
何度も読み返しております。
今・この身・このまま という言葉が心に残りました。
不安ながらも、気持ちが少し落ち着いてきました。
もう一度ゆっくり読んでみます。ありがとうございます。

染川智勇様
お返事ありがとうございます。
1人で考えていますと、ネガティブになっていけませんね。
ラジオを聴いてみます。CDで音楽は流していましたが、ラジオの方が色々情報が入ってきて、きっと良いのですね。ありがとうございました。

海老原学善様
お返事ありがとうございました。
私も この世は苦の連続だと思います。
ですが、確かに日に照らされる時もあります。それは苦痛がなく、ご飯も美味しく食べられた日。元気な人には当たり前のことを私は幸せに感じられる喜びもあるのだと、今自分に向き合って気付きました。

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