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激しい感情を消したい

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有り難し有り難し 17

お世話になります。
私は他人への感情を適切に表現・伝達などのコントロールが最近特にできなくなって困っています。

普段はなるべく一人でいるようにして、他の人と接触して感情が爆発しないようにしています。
漏れ出そうな激情をなんとか押し込んでいるのですが、それが抑えられない時爆発してしまいます。

自分の感情や気性はものすごく激しくて、
他人への憎悪・敵感
仕事先の人々への不信感
が乱気流のように渦巻いています。

どうしたらこの激しい気性を消すことができるでしょうか。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

自分でその愚かさ・ダメージの大きさ・悪い影響に気づくのみ

人間誰もが自分ラブです。
自分ラブ故の感情や怒りであったりもします。
でもその自分ラブはまだまだランク・レベルが低いのです。
本当に自分を愛せる人は、もっと自分に害のないように接します。
この身心を怒らせたら結果的あなたの周りから人が離れていきます。
怒って楽しいのは(楽しくないですが)本人だけです。
怒りは自分のしたいことを怒りをもって強行しようという愚かしいエネルギーです。
活用法は、その怒りのエネルギーで怒りを制するか、他の大業を成し遂げる原動力に使うくらいでしょうか。
自分を愛せる人は自分を怒りで苦しめることをしなくなります。
自分を愛するゆえの怒りだというところに焦点を当てて、さらにその愛を高めましょう。
怒った時に自分を大事にするように心がけることで、怒りを自身の上で拡大させずに済みます。

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有り難し
おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

質問者からのお礼

丹下覚元さま

お忙しい中ありがとうございます。
私は自分を大事にしてないと言うことでしょうか。

多方面でよく「自分を大切に」「大事」とか「愛する」と聞きますがなんだか雲をつかむような感覚でした。
具体的にどうすればいいか考えた結果、大事にするというのは「知る」ことなのではと仮定し、10年近く私自身の観察・理解をテーマとし研究してきました。
できるだけ他人との関わりを持たないように、他人へは当たり障りなく常に肯定的であるよう勤めました。
心理学や自傷・鬱・ADHDについても調べ、それを元に自分をさらに観察しました(現在は受診先で双極鬱の疑いがあるとして投薬を受けています)。

馬鹿な自分ですがそれでも馬鹿なりにいろいろ試したりしてもやはり足りていないのでしょうか…どこまでやったら足りるのでしょう…
五里霧中は苦しいです。楽になりたいです。
いっそ感情が消えるか、昏睡状態になりたいです。
わたしのような愚かな人間に付き合わせてしまい、大変申し訳ありませんでした。
重ね重ねではありますが、ご多忙の中お返事ありがとうございました。

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