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命の限りの受け入れ

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有り難し有り難し 15

両親が80歳になり二人暮らしが不安で実姉が同居してくれました。
実家は東京、私は大阪で離れています。

父はいますが幼いころから母子家庭と同じでした。父が家に帰るのは年に一回。
母子家庭と同じ環境だったせいか末っ子の私と母は一卵性親子のようになっています。

そんな母ももう80歳
3年前に駅の階段から落ちて意識不明の大ケガで運ばれました。幸い数カ所の骨折だけで命に別状はありませんでした。
昨年は家族のいる時に倒れ、救急車で運ばれました。脳梗塞でした。幸い処置が早く後遺症なしで助かりました。
昨日は定期的に通院している内科で心電図を取ったら波形がおかしいということで救急車でカテーテル検査できる病院へ運ばれ、検査の結果、心筋梗塞と判明。奇跡的に無症状のうちに処置も出来てまもなく退院です。

3年のうちに、立て続けにこのような状況になっています。年齢を考えれば仕方ないことなのかもしれませんが私は耐えられそうにありません。

頭では理解しようとしていますが心の支えが何もなくなってしまうようで。何も感じたくないので眠ってしまいたいです。ここ最近、母以外のことも色々ありすぎて相当頑張って踏ん張っているのに、そんな時に母の心筋梗塞。
もう、頑張るのが疲れてしまいました。

母に万が一のことがあった時、私は壊れてしまいそうで不安です。

大切な誰かを失った時の喪失感は多くの人が抱えていると思います。どうやって乗り越えていらっしゃるのでしょうか。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

喪失感というものは喪失「感」なだけ

般若心経に「不生不滅」「不増不減」とあります。
悟った人、悟りの世界からするとものは生滅や増減がありません。
この身心はいつも今の事実と共にあるので、今見ているものしか相手にしません。
考えや思考、思いの上では増えたり減ったりはありますが、事実の上では減ったり増えたりということがないということを明らかにすればいいのです。
人間生きながらに色んなものを失っているのに失った感はないでしょう。
今呼吸をした、吐いた、出て行ってしまった、失われてしまったとは覆わないものです。
子どもの頃は大事にしていたはずのおもちゃが無くなったとしても今は忘れていたはずです。
この人と結婚するんだっ💕と決めていた男性とやっと別れて喜んでいる女性もわんさかい過ぎて世にあふれています。(笑)
こうなったらどうしよう、こうなったらどうしようという思いに苦しんでいるだけです。
思いのモードで生活している時は、考えたことが真実に感じられてしまうのです。
この身心は一切の体感を流し去って、終わらせていっています。
禅ではこれを脱落の身心と言います。
一切の体感を脱落しながらの生活をしています。
そういうところに目をつけて頂きますと、事実・実際・実相・ノンシンキング・非思考・不思量の世界に目覚めます。
ちょっと左を見てください。
この文字がこの身心から失われます。
次に右を見てください。
左の景色も失われます。
上を見てください。左右もこの文字も失われます。
大丈夫だったはずです。
仮にお母様が亡くなられたとしても、亡くなられた後のこの目前の事実はちゃぁんとあなたといつもピッタリひとつです。失われることがないのです。
失うということは人間の言葉のトリックです。
喪失感というものは喪失した感覚のほうを真実だと思ってしまうのです。
確かに失われて苦しいこと、つらいことはあります。
ですが、今、かつて失われたことを忘れていた事実があるはずです。
答えはそこにあります。
失うという感覚や喪失感の方にくらまされないようにしましょう。
「事実は失った・得た」ということを言っていない、ということを坐禅をしたり、事実をよく見つめて明らかにすることで人間は喪失感から解放されます。
それ故に般若心経では不生不滅、不増不減と説いています。
事実に増えた減った生じた滅したと色づけるは誰がどこでやっていることか。要参究。

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有り難し
おきもち

質問者からのお礼

ありがとうございました。
目の前のことを見るようにします。
幸い母は助かった、その事実に感謝して、起きてもいないことに一喜一憂しないようにします。

「老い・介護・看病・病気」問答一覧

父が倒れました。私の心の持ち方について。

父が脳梗塞で倒れました。4日目の今、あまり良くない状況です。お医者さまからは最悪な場合のことも言われましたが、とにもかくにも急性期の今は「わからない」のだそうです。 もう医療の力と父を信じるしかありません。コロナ禍の余波を引きずって、面会は制限をかけられているのと、父は不安定な状態(急性期)なので病棟へは行くことができません。毎日不安です。お医者さまからは「何かあったら連絡する」と言われており、今のところ連絡は来ていません。 母は15年前に亡くなり、父は一人暮らしでした。私は結婚していましたが離婚して、同じ市内で父とは別に住んでいますが頻繁に連絡を取り、最近は一緒に出かけたりもしていました。近々旅行も一緒に行こうと計画もしていました。 そんな矢先の病気です。 私自身、自分の気持ちに没入していき不安の海に自分から飛び込んでしまうタイプで、毎日ひとりでいると突然不安が襲ってきます。友人や職場の同僚に吐き出したりしてなんとか保っています。 父が父ではなくなった姿や、その先にあるかもしれない父の死、その後のこと、父のやりきれない気持ち、いろんなことを考えて想像して苦しくなります。父がこれから楽しみにしていたことなどが一瞬で断ち切られ、いろんなことができなくなってしまう未来が待ち構えているのかもしれないと考えるだけで、父がかわいそうだし私もそんな父を受け止められるのか不安です。 わからないことは考えず、今を生きることを大切にしないといけないのはわかっていますが、どうすればその境地に行けるのかもわかりません。  来週hasunohaさんの個別相談を申し込んでもいますが、居ても立っても居られず書いてしまいました。

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祖母が認知症になりました

お久しぶりです。 以前から悩みを聞いていただきまして、ありがとうございます。 今回は認知症になった祖母とその子供である私の父親、そして孫である私についてです。 昨年の夏頃から祖母の体調が悪くなり、身体が思うように動けなくなってからか物忘れ等が頻繁に多くなって、とうとう私と父親、家族のことが区別できなくなってきました。 その事については覚悟していたので、いよいよ来てしまったかという心構えができていたのですが、しかし、祖母と仲の悪い母親、そして面倒ごとに巻き込まれたくないと思っている姉、実家から出て行った兄の事を思うとなぜ、自分と父親だけが祖母の面倒を見ないといけないのかと思ってしまい、少し心が穏やかではなくなります。 また、祖母も今まで3回も結婚していて、さらに3回目は熟年離婚ならぬ熟年結婚という形で、それに振り回されていたと理由で父親も祖母に対してあまり良い感情を持っていません。 その事に関して、祖母、父親両方から愚痴を吐かれ正直疲れています。 業という言葉がありますが、おそらく私の場合は家族という業から逃れられないような気がしてなりません。 私が我慢して全ての事を淡々とこなして行くべきなのか、それともある程度までやるという感じで線引きするべきなのか悩んでます。 文章が支離滅裂で読みにくいと思いますが回答のほどよろしくお願いします。

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燃え尽き症候群は私たちのせい?でも私は…

 いつもお世話になっております。  燃え尽き症候群という病気があります。うつ病の一種です。 医療福祉の世界で従事する皆さんがなってしまうことの多い 病気です。受験生さんもなることがあるようです。  症状は、 ・無気力、著しい疲労 ・要援助者を人間扱いできなくなる、周囲に攻撃的になる ・自分のしている事は無意味と感じるようになる  原因としては、 ・職場仲間との不和 ・利用者及びその家族との関係が悪い ・低賃金 ・労働時間の長さ などがあるといわれています。  私は、燃え尽きた人たちをたくさん見ています。燃え尽きて、 ついこの前まで優しく暖かかった人が、冷徹になったり機械的に なったり、酷い事を言ってくるようになったり…  私は、燃え尽き症候群を知るまでは「いじわるになった」と 騒いでいましたが、燃え尽き症候群を知ってからは、 「私たちのせいだ、私たちは周りの人を狂わせるんだ。死にたい」 と思うようになりました。  障害者の多くは傲慢で、支援者を尻に敷きます。  支援施設や病院は腰掛程度、働こうと思えば働けるのに、 不正受給と同等の仕方で生活保護受給。  開放病棟に任意入院し、ぐうたら暮らし。任意入院は いつでも出たり入ったりできますし、生活保護受給者や低所得者は 格安で3度のご飯とテレビや創作などの娯楽が提供されます。  だから、 「私たちは弱者様~。施せ健常者~」 という感じの輩が多いです。ある外来の日に、私より長く入院 している患者ども3人組が日傘を差してしゃなりしゃなり街へ 出るのを見たときは、腸が煮えくり返りました。  私は、健常者さんや支援者さんには感謝しています。働こうとも 思っています。大学にご寄付しようとも思っています。 「先生、私が子供っぽいのは、先生の前で安心してるからだよ」 と伝えてもいます。  そして何より、決して、先生方の尊厳を毀損するようなことは 言いません。オランザピン子殺しのときもそうですが、特に精神科の 患者は、先生が出してくださる薬を、毒や麻薬だと妄言を垂れます。  私は先生方を傷つけないようにしていますが、最近もある 支援者さんが燃え尽きたのに接したときは、本気で自殺を 考えました。  自分を責めずに済むなら責めずにいたいです。しんどいです から。私は、先生方を傷つけるような事は誓ってしていません。

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この先天涯孤独になりそうで不安

現在51歳、女性です。季節性のパート(春・夏のみ)勤務です。 特定疾患がありますが、ぱっと見障害はないので医療費の補助はありません(実際は少し手足の麻痺と話しづらさがあります)。 両親は健在ですが、父は認知症中期、母は父とかなり年齢差があり、高齢です。 私は15年ほど前に事実婚したものの、相手のあまりの女癖に耐えかねて離婚しました。 円満に離婚しましたが、相手は全て私のせいにして、なぜか逆恨みされているようです。ちなみに、相手は私と別れたる原因となった既婚女性と未だに付き合っており、他にもちょっかい出している様子です。刹那的な考えの持ち主で、再婚する気はなさそうです(相手への責任を負いたくないため)。おいしいものを食べに行ったり、遠方に出かけたり、それなりに楽しく過ごしているようです。 一方の私は、パートを見つけたものの、コロナで出勤日数が減ったり、自身の入院等でお休みしたりと、お金が貯まるどころか、貯金を切り崩す日々です。 通勤するのも運転するのも、持病がまたいつ再発するか考えてヒヤヒヤしながら過ごしています。 勿論私にも至らなかった点はあるとは思いますが、どうしてこんなに悪い方がそこそこうまくいくという不公平な状況になるのか、やるせなく思います。最近心から笑うことがなくなりました。辛いです。

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祖父の今後について嫌な事を考えてしまう

こんにちは。私の祖父について相談させて下さい。私の祖父は80代後半ですが先月まで働いていたほど、元気でした。 しかし、先月倒れてしまって命が危ないとまで言われましたが先日退院することができました。 しかし、退院してからの祖父は弱々しくて歩くのもやっとになってしまってトイレも着替えもままならないし、「辛い、痛い」とよく口にします。 病院に行っても「早く帰りたい」と何度も口にして、病院が辛かったらしくその日は病院から帰宅後、立つこともできず、寝返りすら辛そうになっていました。祖父が退院したと言っても根本の病気の治療はこれからで、何度も通院しなきゃいけないだけでなく、遠距離の通院になります。 酷い孫ですが、辛そうな祖父を見てると「病院に行かない方がいいのかな」とか祖父にそういう選択肢がある事を伝えた方がいいのかなとか考えてしまったり、お金の事が頭を過ったりします。 祖父が入院した時は「死なないで」と思ったのに、祖父が大切だとも思ったし、祖父が退院した時は嬉しかったのに…こんな事を考える私なんて死ねばいいのにと自分の事ばかり考えてしまって… 祖父に死を選ばせる事、お金の事、自殺願望などどうすればこんな嫌な事を考えなくなりますか? また、矛盾してるかもしれませんが、私は他の人の死への覚悟の仕方もわからないんです。覚悟ってどうすればできるんでしょうか?

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病気ばかりの人生に何の意味がありますか?

小さい頃から病気ばかりです。 持病もいくつもありますが、それ以外に生死をさまよった経験や30種類位の病気になりました。 最近、人間ドックで腫瘍マーカーが高いことが分かり精密検査中です。 母や兄弟に愛されて育ってきました。 生まれ変わったとしても、またこの家族がいいと思えて、それは幸せな事だと思っています。 結婚してからは夫に精神的に支えてもらっています。 夫はよく言えば何事も気にしない性格ですが、もっと心配や気遣いをして欲しい時もたくさんあります。 甘えすぎでしょうか…… 3人兄弟ですが、上2人が40代、50代と若くして病気になり亡くなっています。 2人とも家族以外にも優しく思いやりがあり親切で、妹ながら、良い人だと思っています。 そんな良い人が若くして病気になり亡くなり、他人を平気で傷つけるような人が長生きしているのを見ると世の中は不公平だと感じます。 私は健康だったら子供が欲しかった。 持病のせいで年齢よりも早く体のタイムリミットが来て、不妊治療をしても授かりませんでした。 一方、子供が嫌いな友達が超高齢出産をしました。 友達は人に弱みを見せたくないと言っているので、私には言わない悩みがあるのかもしれません。 以前は妬ましかったけど、いまは気にならなくなりました。 その友達は意地悪な面もありますが、良い面もあり長年付き合ってきました。 ずっと健康で、恋愛に仕事に美容にと自分の人生をエンジョイしています。 私はいじめられる事が多いです。 でも、若い時から家族や親戚の介護をしたり人には尽くしてきている面もあります。 人前では明るく楽しくをモットーに振る舞っていますが、兄弟と違って性格はよくありません。 私や兄弟が若い時から病気ばかりの人生なのは何か意味がありますか? いま癌の疑いで、余命わずかと言われたらどうする?とかまだ確定もしていないのに不安です。 子供は宝といっている母より先に亡くなったら悲しませてしまいますが、こればかりは分かりませんよね。 病気ばかりの人生の意味、 いまを強く生きる為のアドバイスをください。

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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ