中学生で志を立てられること大変すばらしいことと思います。
今からできることということですが、すでに宗派も決めていらっしゃるのでしたら本願寺派の僧侶の方の法話会や宗派で主催しているイベントなどに足を運んでみてもいいと思います。ご縁が広がりますからね。また書店や図書館で、気になった本、仏教書に読み親しんでおくと何となくイメージがつかめるでしょう。イメージは大切です。

ですが、僧侶になるには僧侶のことだけ考えていればいいというわけにはいかないかもしれません。今じゅんさんは中学生でいらっしゃるということですから、まずは目の前のこと、学業や部や委員会などの活動にしっかりと取り組んでいただきたいと思います。
将来を見据えることは大事ですが、『今』というこの時を離れないことが、近い将来、晴れて僧侶の身となったときのかけがえのない支えになると信じています。

勉強で頑張れることもあればつらい思いをすることもあるでしょう。
恋愛でせつない気持ちになるかもしれない。
家族・友人関係でときには衝突してしまうかもしれない。
でもそんな「色々なことがあったな。」と振り返ることのできる様々な経験が、
あなたというひとりの僧侶をつくってくださることと思います。

僧侶になるというのは、単に教えそのものに触れるというだけではないでしょう。
ですから
どうか様々な世界に出かけて、見て、感じて、
思ったこと、考えたことを
胸に刻みながら精いっぱい歩んでいってください。

いつか善き法友としてお会いできることを楽しみにしております。

吉井浩文

Buddhism. knowing what it actually i...

このお坊さんを応援する

？