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誰も信用できず、何から手を付けてよいのか

回答数回答 2
有り難し有り難し 12

永年の難病を持つ母と、ギャンブル狂いの父のもとに生まれました。

小中と、両親の存在が恥ずかしくて、友人を家に入れたことはありません。

父のようにはなりたくないと、奨学金のお世話になって、
なんとか名のある大学で修了することができ、
名のある会社で安泰な日々を過ごしておりました。

なんと、仕事の楽しいことでしょう。
求められている場所があり、話を前向きに聞いてくださる。
この私めを育てようという意思が感じられる。
両親からは、まったく感じなかった感覚です。
それだけでも感謝です。

おかげさまで、好きな仕事を20年間続けてまいりましたが、
不況の煽りでリストラになってしまいました。

仕事している間に母は他界。
父は、残念ながら生きていました。

母に対しては、会社の制度のお世話になりながら、
わたしとしては精いっぱいの介護をしてきました。
悔いはないです。往生したときは、やり切った感がありました。

同じ介護を父に行う気は毛頭ありません。
リストラ後に家出。
ギャンブルで、少なくとも4人以上の家族を苦しめたのに、家出。
怒りが収まりません。

リストラした会社。
父の家出。
リストラあっせん会社の二枚舌。

誰も信用できない状態です。

何から手を付けてよいのかわかりません。
方丈様。お導きを、お願いします。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

事実をよりどころとしよう。情報なんて信じるに値しないもの。

だからこそ、その負の因縁を断ち切るための良い機会です。
どんな困難も、どんな厳しい審判も、どんなハードな殴り合いも終わればそこで終わっているんだ!と言ってみましょう。
あなたも本当に大変でした。
ですが、それはもう、終わっちゃったことは終わったのです。終わっちゃってくれたのです。大変だったけど、事実の上では終わってくれたのです。
後、あなたが今引きずっているのは、情報の方だけ。
タイトルを見直してみてください。
情報っていうのは、あなたが今も頭の中でリプレイしている方のことです。
別のことを情報だと思ったでしょう?
本当の情報っていうのは、いつでも頭の中で再生されているそれでしかないのです。
そっちがニセモンだと分かればいいのです。
いつの時代も真実は、事実であって情報ではありません。
いつの時代も、この身心が接している真実は、今の目前だけであって、どんなに悲しかった過去も記憶も所詮情報なのです。
だから、そんなものはいつまでも引きずっていなくていい。
引きずるものは不幸自慢に浸る。
そっちが心地よけりゃいつまでも浸っていてください。近々開催予定の不幸自慢コンテストに招待しますので参加なさってください。大切なのは、情報の世界にとどまらないこと。
もう、そのしょうもない父親とのやりあいも、哀しい母との別れも、リストラされたことも、事実の上では終わって済んでいるということを明らかに見極めてください。
そして、今からもう一度、新しい一歩を踏み出すのです。あなたの不幸を慰めてあげることもできますが、あなたはそれでは前に進めないと思いました。私も何度もくじけましたが、そんなものはアタマの中にとどまっているだけのことですよ!さあ、今‼自分の負の思いを断ち切り、自分の脳内情報という過去の記憶を捨て、現実の一歩を踏み出すべく、職と出会いを求めて一歩踏み出しましょう。

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有り難し
おきもち

今、この瞬間から新しい人生のはじまりです。

大変な人生でしたね。しかし、毎日、毎秒、新しい瞬間の始まりです。

記憶としては、過去のことを思い出すと、過去に引きずられます。まるでお化けの長く引きずる髪のように。未来をどうしたらいいのか。それを心配しすぎ悩む姿は、お化けの前に垂れる両手。
過去や未来に引きずられ、足地面から離しゆらゆらと漂う姿、それが生きているお化けそのもの。
あなたが「お化け」にならないように、しっかりと地に足をつけ「今」を生きるのです。
それが生きる人の姿。

今のこの瞬間、周りを見渡せは、過去の記憶や、未来の不安なんて存在していないでしょ。ですから、問題なく生きていることに気付き、新しい人生の瞬間を生きればいいのです。仕事が必要なら、仕事を見つける。過去と比べたりすることもなく、今のありようで生きてみてください。

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有り難し
おきもち

禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す...
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質問者からのお礼

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丹下覚元様

過去は過去。
ずっと過去を言いかけにしていました。
そのほうが楽でした。

お会いしていないのに、ピシャリと指摘されて、
目が覚めました。

>いつの時代も、この身心が接している真実は、今の目前だけであって、どんなに悲しかった過去も記憶も所詮情報なのです。

はい。
この一文を心にいつもとめて、未来へ進みたいと思います。

ありがとうございました。

邦元様

>あなたが「お化け」にならないように、しっかりと地に足をつけ「今」を生きるのです。
それが生きる人の姿。

お化けでした。
だから、お化けを引き寄せていたのかもしれません。

さらに、お化け同士で飲んで、愚痴って、さらにお化けになってました。

いまのありようで生きる。
心します。

ありがとうございました。

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