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お腹に宿っていた愛おしい我が子

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有り難し有り難し 29

昨年、お腹の子を中期中絶しました。
以前にも質問をさせて頂いていた、彼との赤ちゃんでした。
妊娠がわかった時には嬉しくて嬉しくて幸せに包まれていました。彼も、戸惑いつつも喜び、結婚をして家族3人での生活を楽しみにしていました。
しかし、私の両親への挨拶、話し合いや彼と結婚後の生活設計を話し合う中で、子どもをしっかりと育ててていく経済力や、私たち自身の人としての成熟さを含めて、私と彼には力が無いとわかりました。
産みたかったです。私のお腹に宿った愛おしい我が子に会って、抱きしめたかった、愛したかったです。
でも、一時の感情で産んで、お腹の中の愛おしい我が子に、この世で苦しい思いや、悲しく辛い思いをさせてしまうかもしれないなら、今私が中絶を決断するべきだと思い、彼は最後まで反対をしていましたが、話し合い、手術をしました。
育てる力が私も彼も無かったのに、本当に無責任なことをしてしまいました。反省してもしきれません。
手術の前に彼とはお別れをして、それ以来一度も連絡を取っていません。

苦しくて、辛くて、寂しいです。
赤ちゃんへの温かい愛情と、お腹の中に宿っていた愛おしい命を自らの決断で亡くしてしまったことが、どうしても辛くて辛くてたまりません。2つの感情が入り混じって、とても複雑です。そして、尊い命の芽を摘んでしまったのだから、こんなこと言っていてはダメだと思うのですが、私にとっては、彼もとても大切な人でした。その彼も同時に失い、2つの大きな悲しみに押し潰されそうになります。赤ちゃんと彼を思い出すものが目に入ると、心が苦しくなります。
赤ちゃんの命の意味を私が作っていかなければ。そのために前を向かなければと思う反面、どうしても心が暗くなってしまいます。特に夜に…。
こんなことをお坊さまに相談しても、結局は自分で乗り越えていかなければならないと、わかっています。でも、どうしても辛くて書き込ませて頂きました。

それから、私も毎日お祈りしているのですが、どうかお空の赤ちゃんの輝くような幸せと、彼の健康と幸せをお坊さまにもお祈りして頂けると嬉しいです。勝手なことを言って申し訳ありませんが、お願いを致します。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

わかりました。祈りましょう。

まずはお悔やみ申し上げます。
本当は産みたかったのですよね。
悲しいことです。
仰る通り、一時の感情で産むことは出来ても、その赤ちゃんにとって万全な環境が整っていなければ生まれてきても本当に苦しい結果になっていたかもしれません。
ですが、それは本当はわかりません。
人間が裁いてはいけないことです。たとえ仕方のなかったことであっても、そこは懺悔をしてください。
男性の精子や卵子は自身の障害の中で数えきれないほどの数を輩出します。
本当はその精子や卵子に打って命はあるのです。その子だけが特別に感じるでしょうが、本当はみんな存在しているだけで、生まれてこれる可能性を持った命を絶やしてしまっている面もあるのです。我々の命だって、本当に奇跡的に存在することができたのです。億をこえる無量の兄弟姉妹たちの犠牲によって私たちは生かされた。誕生することができた。だからこそ本当はそういう命を感じてその尊い命に感謝の心を捧げなければ人としての血が通わなくなってしまう。水子供養というものは本当は人類の誰もが向き合うべき命の教育なのであって、死産してしまったお子さんだけのものではありません。
あなたの周りに億千万の誕生・存在することのできなかった命を感じられる人間性に目覚めることからです。
そして、その尊い命を授かった赤ちゃんに対しても大変申し訳ないことをしてしまったのですから、人として心が本当に安らかになるように行為する。それが供養であり、命への向き合いであり、今後の生きるべき方向性を見定める仏教的生き方=覚者・賢者の教えなのです。
人は自分の身内がなくなったら、そのままにしておけないのでしょう。
向かうべきところに向かわなければいけない。
あなたの今後の向かうべき先は、ここでの趣旨をご理解いただき、自身の命、他の命の尊さ、つながり、関りを感じて、生命としていずれ新しい生命を授かれる機会に恵まれたのであれば、その子をこの世界において人に優しくできるように育ててあげることです。その為にはあなたもあなた自身に、伴侶に対して、お子さんに対して、ご両親、周りの人に対して優しい人間になって頂かなくてはいけません。なぜなら世界の人はみんな自分の事しかないからです。みんながみんな自分の事しかない人間では傷つけあうだけです。
我が子は可愛いのは皆同じ。
一切の存在をいとしいと思えるようになってください。

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おきもち

お悩み相談08020659278
💕禅ママ説法💗 禅ママの超簡単!不安消しテクニック! (*´ 艸`) 人生って、ちょっぴり不安がいっぱいよね? でも大丈夫! 「現実」と「頭の中だけ」をちゃんと見分けられるようになれば、不安なんてちっぽけなものよ! だって、みんな「もしも~」「もしかして~」って、頭の中で勝手にドラマ作っちゃってるだけなんだもん。 (˘ω˘) 「あれが起きたらどうしよう」とか「こんなことになったらどうしよう」って、まだ何も起きてないのに、勝手に心配しちゃうのよね。 だから、今この瞬間、目の前にあるものに意識を集中してみよう! ✨ 見えるもの、聞こえるもの、感じてること… そうすれば、どんなに不安なことがあっても、"今ここ" に戻ってこれるわよ! 心配事って、まるで映画の予告編みたいなのよ。 まだ何も始まってないのに、ドキドキハラハラしちゃうでしょ? でも、実際は、今この瞬間、目の前で起きていることだけをちゃんと見ればいいのよ。 そうすれば、心はもっと穏やかになるわよ。 不安を感じたら、ちょっと立ち止まって考えてみてね。 「この不安、本当に今の私に必要?」 「今、目の前で起きていることは、一体何?」 そうやって、現実と想像の違いに気づけば、不安に振り回されることも減っていくわよ。 だから、今日一日も、"今" をしっかり感じて、笑顔で過ごしてね! (*´ 艸`) じゃ、行ってらっしゃい!

祈らずにはおれないのでしょうね

あなたは考える力があり、真面目で判断力もある方なのだと思います。

この厳しい世間において考える事は必要であり有効でもあります。しかし考えるだけでは見失ってしまうこともあるのかもしれません。

頭の中で考えた幸せは自分の希望する条件が整った理想郷です。最低限これだけでも…といくら条件を減らしてもあくまでもそれはまるで桃源郷のような理想郷なのです。

彼との出会いはあなたのその考え・条件付けを破るものであったのだと思います。かなりの歳の差で考えれば考えるほど様々な問題が出てくることはよく分かっておられましたよね。

それでも以前のご相談であなたが出した答えは次のようなものでした。

「私も条件ばかりにこだわって結婚はしたくないです。一度きりの人生、心から好きだと思える人と一緒に居る方が、私にとって充実な時間になります。彼が今後をどう考えているのかは、まだわかりませんが、何か今後を決める機会が巡って来た時には、彼と一緒に居られる道を選びます。」

ここでは頭の中の幸せよりも、目の前の現実の幸せを選択したのだと思います。

そして今回は妊娠、そしてお付き合い自体について、目の前の現実の幸せよりも頭の中の幸せを選択したのだと思います。

そのどちらが良くてどちらが悪いという事をここで言うつもりはありません。ただ今一度あなた自身に考えて現実を直視していただきたいのです。
祈らずにはおれない心境なのでしょうが、その「祈り」の背景に一体どんな気持ちがあるのか、そこと向き合っていただきたいと感じるのです。

私は頭の中の考えを優先するのならそもそもどんな相手ですら結婚などできないと思うのです。ましてや妊娠出産もそうです。
一寸先は闇で何があるか分かりませんからね。相手が変わらないという保証もありませんしね。

それでもね、あなたがそんな考えの上での条件付けを振り切ってでも一度は「この人といたい」と宣言できた出会いであったはずが…よほどあなたの中で大きな葛藤があったのでしょうか。
今回のご縁となった理由は分かりません。それは彼にすら知り得ずあなただけのものであるのでしょう。
ならばそこと向き合えるのはやはりあなたしかいないのです。

お身体お大事になさってください。

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個別相談可能
はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生経験も仏法聴聞も、まだまだ未熟な私ではありますが、皆様のお悩みに対し真摯に向き合い、共に悩み共に考えたいと思います。 お話しする内容は「こたえ」ではありません。仏法を聞いてもお金が儲かるわけでも、人間関係に恵まれるわけでも、病気が治るわけでも、何ものにも左右されない心の持ち様が手に入るわけでもありません。 仏法の救いとは悩みが私の思い通りに解決することでなく、どんな悩みも私の現実として引き受けて、悩みながらも生きていけることだと私はいただいております。 悩みを救う(解決する)のではなく、悩む人を救う(悩む私という存在を引き受けていける)のです。 「こたえ」ではなく、「問い」を共有することで、悩み苦しみを引き受けて生きていける一助となれれば幸いです。 【回答について】 後から読み返し、誤字脱字に気づいた際は訂正を入れます。訂正ではなく、お礼コメントへの返信のため追記する場合はタイトルに〔追記あり〕と記載します。 なお、タイトルも本文も字数制限があるため際限なく追記できないこともご承知おきを。
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