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中絶した子の為に家で写経したいのですが…?

回答数回答 3
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中絶してしまった子の為に写経したいのですが、家で密やかに出来ますか?

また、どのような経典が良いのでしょうか?

宗派によって何か違いはありますか?


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

写経ですか。もちろん宗派によって主とするお経が違ったりすることはあります。だからといって必ずしも拘らなくていいです。
お経については、先ずはあなたの家の菩提寺に訪ねてみてくださいね。

さて、お子さんのことは心からお悔やみ申し上げます。
合掌
南無阿弥陀仏
供養するなら水子供養するのがいいでしょう。
ただ、1番の供養は何でしょうか?
なぜお子さんはこの世から浄土へと旅立ったのでしょうか?
あなたが望んだから?
育てる自信がなかったから?
元彼が頼りなかったから?
そうではありません。
あなたの生活の負担になることを悪いと思ってお子さんはこの世から浄土へと旅立ったのです。
そのお子さんの為に出来ること、お子さんの望んでいることは何でしょうか?
あなたが一人前の大人になり、社会人となり、安定した生活を送ることができるように成ることではないでしょうか?
「僕は浄土でご先祖様と一緒にいるから大丈夫だよ。それよりも、もしも次に弟か妹ができたら、その時はちゃんと産んで育ててあげてね。その時の為にも、今はお仕事やお勉強や、時には遊びも婚活も楽しく頑張ってね。浄土から応援してるからね。」
このようにお子さんは思っているように思いますよ。
ですから、人生を終身刑などと思わずに、前向きにご自身の人生をしっかり歩んでくださいね。
あなた達に幸ありますように。

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有り難し
おきもち

私は浄土宗の坊さんです。 少しでも何か参考になればと思って回答しています...
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仏縁

その子のために写経をしたいのですね。近年は便利な写経セットも書店やネットなどで購入できますし自宅で取り組むことも可能ですよ。

「その子のために」と思い立ったことなのかもしれませんが、実はそのご縁はその子が「あなたのために」思わせてくれた気持ちですよね。

お子様のためを思う気持ちの背景には、お子様があなたを思う気持ちがたしかにはたらいているのでしょう。

そこに仏様としてのお子様の出会いがあるのだと私たち仏教徒はいただきます。亡き大切な方の成仏は残された者の気持ちの中にあります。
仏様として私たちを心配する亡き人の大きな願いに気づいた時、成仏する(真実に目覚める)必要があったのはこの私だったのだという仏縁を賜るのです。

写経は

『観音経』(妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五)
『般若心経』

などの文字数が少ないものが取り組みやすいですね。

お経ではありませんが、浄土真宗としては

『正信偈(しょうしんげ)』

もオススメしたいところです。

こういうのもあります。

『書いて学ぶ 親鸞のことば―正信偈』
http://higashihonganji-shuppan.jp/books/a00006/

是非ともその子が思い起こさせてくれた写経というご縁を通してお経の意味や教えにも触れてみてください。
まずはググれば色々でますし、気になるお経に出会えたのなら本を購入してみるのもよいでしょう。

最後に正信偈の一節をあなたにプレゼント

本文「大悲無倦常照我(だいひむけんじょうしょうが)」

書き下し「大悲倦(ものう)きことなく、常に我を照らしたまう」

意味「阿弥陀仏の大いなる悲しみの心は、どんな人でも選ばず・嫌わず・見捨てず、あきらめずに常にこの私を照らしておられます。」

教え「常にはたらく仏様の願いに対し、しばしば目をそむけてしまうのは実は私たちの方です。仏様はいつでも真実に目覚めよと願いをかけて私たちに願いをかけているのです。そう、それはまるであなたにとってのその子の願いの様ではないでしょうか。たとえあなたが目をそむけたくなる時でも、その子は常にあなたのことを願っています。そこに仏様としてのその子との出会いがあるのです。」

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有り難し
おきもち

はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
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仏縁

キリ様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

hasunohaにて長く回答させて頂いておりますと、どうしても回答へ向けての思考回路が決まってしまっており、過去の踏襲のような紋切り型の回答になってしまっている自分に最近気づき始め、もっと精進しなければと反省致しております・・

また、こう言うとやはり傷つかれるのではないだろうか、誤解されて更に悩み苦しまれることになるのではないか・・など、どうしても躊躇して、色々な思いが逡巡するところであります・・

一つ、極論を申せば、この迷い苦しみの世界である輪廻に生まれる者の大半は、いずれにしても迷い苦しみの中にて過ごしてしまい、そして、また次の輪廻へと向かうことになってしまうと言えるところとなります・・

ただ、仏道を歩む者、確かなる仏縁のある者は、例え輪廻にあっても迷い苦しみを無くせれる悟りへと向かう清らかな善き流れに乗れることができるところとなり得て参ります。

もし、お子様のことを後悔なさられるのであれば、この輪廻の苦の連続から離れるための機会としての仏縁との出逢い、そして、仏道の歩める機会としての境涯とならせてあげれなかった・・というところを少しお考えを賜りまして、だからといって、何もその子のことに対してできないというわけではなく、追善として、自らが学び修していく仏道の中での功徳の行いを、その子へと及ぼし、また全ての迷い苦しみにある衆生へも回向することで、その子も、皆も、善き清らかな仏縁の流れに乗ることができますようにとして、ご供養を頂けましたら有り難いことであると存じております。

仏道を歩むのは、別に僧侶になる必要はありません。仏教は、全ての皆に平等に開かれております。もちろん、在家の方でも、三帰依や菩提心を保つこと、信者としての戒律を守ることなど少しの制約はありますが、日常生活に負担となるような、そんな大したものではありません。

是非、これを機縁に正式な仏教信徒となって下さいまして、その子と共に善き清らかな仏縁の流れに乗れるように調えていって下さいましたらと存じます。

そうすれば、また仏縁の下、ご縁があれば、またその子とお会いすることだって無きにしも非ずでございます。

仏縁の下での再会を一つの楽しみに、仏教と共に人生を歩まれて下さいましたら有り難いことでございます。

川口英俊 合掌

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有り難し
おきもち

Eishun Kawaguchi
最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断...
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質問者からのお礼

お礼が遅くなってしまいましたが、沢山のお言葉ありがとうございます。

少しずつですが、また現実を見据えて生活を立て直すことを考えられるようになってきました。

写経も、菩提寺にお願いして般若心経の写経に取り組みました。
ふとした時に泣いてしまうことも多くありますが、軌道修正しながら何とか生きていけたらと思います。

何度も助けていただき、本当にありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ