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実家の墓守について

回答数回答 3
有り難し有り難し 29

私は40代ですが、お墓の心配ばかりしています。

私は一人っ子ですが、嫁にでてしまいました。
実家の墓守が心配です。
しかも遠方にある為、私自身もなかなか墓参りにもいけません。

私が生きていて動ける間は、私が管理できますが、その後はどうしたらよいのか。
まだ幼い一人っ子の我が子が困らない様にしておきたいのですが、どうしたらよいのかわかりません。

実家の墓の近くへの引っ越し、私達の入る墓と一緒にできないかなど(我が家は分家なので新しい墓が必要です。)、一人で考えて悩んでいるばかりで、まだ何も行動できていません。

何から行動したらよいのか、どんな所に相談したらよいのかもわからずに困っています。

この歳でお墓の心配をしていると、もうすぐ死んでしまうのかなぁなどと変な心配までしてしまいます…。

何かアドバイスを頂けると有難いです。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

実家の御両親とあなたの家族とのコミュニケーション

質問では明記されていませんが、おそらく御両親はまだご健在なのだと思います。

まず御両親がどこでどのような晩年を送るか?どのように看取り、葬送するか?御両親の希望を聞いて、明確にしていきましょう。

御高齢でも健康に自信ある方ですと、あまり切実に考えない場合もあります。しかし、医学が進んでいるとは言え、人間の健康状態は急に悪化することもあります。老化はゆっくりと段階を踏んで進行していく場合もありますが、急に進む場合もあります。お墓の心配も大事ですが、あせることは無いですよ。何よりも、あなたの御家族と実家の御両親とのコミュニ―ケーションが大事だと思います。

あなたは御両親の日常を長年一緒に過ごしてきたでしょうが、旦那さんやお子様はあまりわかっていないでしょう。短期間にすべてを理解するのは無理でしょうが、どこで買い物をし誰と世間話をしどんな菩提寺でどんなお墓で先祖を供養してきたか、あなたの家族みんなで実家の御両親と共に実体験しましょう。御実家の先祖供養の法要に、なるべくお子さんも参加させ、お祖父様お祖母様と一緒に読経焼香する機会を持ちましょう。

これらのことを通して、あささんがどのように生まれ、どのように育まれてきたか、旦那さんやお子さんにも理解していただけるでしょう。そして、あなたの御両親の人生をいくらかでも理解してもらえるでしょう。このことが一番大事だと思います。

お子さんが将来どんな仕事に就いて、どこに住むか、現時点ではわからないと思います。実家のお墓が今住んでいる場所からは遠くても、将来その近くに住む可能性だってあります。
私からの回答も、他の回答同様、「将来のことは、お子様にまかせましょう。」です。あささんの役目は、お子さんを心豊かな人間に育てることです。

お子様をお子様のことを心配する気持ちはわかりますが、お子さんだって出来ることは出来るし、出来ないことは出来ません。やらねばと思うことはやってくれますよ。

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有り難し
おきもち

 目の前の方の悩みや気持ちをしっかりと受け留め、心を開いてもらうように努め...
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あわてずじっくりと

拝読させて頂きました。なるほど、ご心配になるのも無理からぬことですね。とはいえあわてる必要はありません。
ご家族でご相談なさりお寺様とも一度ご相談なさってみても良いかと思います。
選択肢は沢山あるのですからね。
そしてあなたの思いをいずれお子様にもお話なさってみて、お子様のご意見も伺いながら決してあわてずにご判断なさって下さいね。

いずれあなたがご判断なさることをご先祖様は必ず理解なさって下さいますし、あなたやお子様をこれからもずっと見守り続けて下さいますからね。

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有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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子供にお伝えください。
もし将来、お墓のことで困ったら、信頼できるお坊さんに相談しなさい、と。
あなたが今やることは、なるべく健康に長生きすること。
お子さんを立派な大人に育てること。
お墓のことは、お子さんに任せたらいいのですよ。
任せられる一人前の大人に育ててくださいね。
お子さんが健やかに明るく正しく仲良く育ちますように。

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有り難し
おきもち

私は浄土宗の坊さんです。 少しでも何か参考になればと思って回答しています...
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質問者からのお礼

ご回答ありがとうございました。

焦らずに、
まずは大切に子供を育てながら、
考えて行きたいと思いました。

相談させて頂いて、よかったです。
皆様の最後の文章がとても嬉しく、心の支えになりそうです。

私も頑張って生きて行きます。
本当に、ありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ