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この世の意味

回答数回答 2
有り難し有り難し 29

私は持病の症状とは別に、この世の者ではないものが見えたり聞こえたりする事があります。
ご先祖様や亡くなった家族は助言をくださり、時には叱ってくださり、とてもありがたいです。
ですが、苦しんでいる霊にも会ってしまいます。
戦で亡くなった落ち武者は、「利用された、苦しい、辛い」と言っていました。沖縄戦で亡くなった霊は、軍服を着たまま首から上が無く、断末魔のような叫び呻き声を上げていました。
死んだ後もあの世へ行けず苦しむ程にこの世の試練は苦しく残酷なのは何故ですか?
仏教では輪廻転成があると聞いたのですが、人が他人を殺すこと、人が動物植物を殺すことが許された世界に、私たちは何故何度も生まれてくるのでしょうか?
輪廻転成はいつまで続くのですか?
転成しなくて良いまでに、学び成長した後は私たちはどうなるのでしょうか?
たくさん質問をしてしまって、申し訳ございません。
生きる意味のヒントが頂けたらと思い質問させていただきました。
宜しくお願い致します。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

心-こころ-

ご相談拝読しました。「ご持病の症状とは別に」とはおっしゃりますが、「この世の者ではないものが見えたり聞こえたりする事」はご持病の症状として見られる内容であると思います。
それがご持病によるものなのか、そうでないのかは自己判断せず、お医者様とよくお話をして判断して参りましょう。

さて、苦しむ霊が見えてしまうとのこと、大変心苦しくいたたまれない上に、心身への負担も大きい事と思います。
その霊たちはどこにいるのでしょうか?あの世でしょうかこの世でしょうか?正解はそのいずれでもなく、あなたの心の中にいるのです。

「ものごとは心にもとづき、心を主とし、心によってつくりだされる」

とお釈迦様は教えを説いてくださっています。霊が見える人はその人の心の中の反応として実際に霊を見出しておられるのではないでしょうか。
それは幻覚や妄想と言ってしまえば聞こえが悪いですが、そうではなく、心の不安や恐怖やストレスの防御反応など様々なものへの反応が霊としてその方の心に現れ出ているのではないでしょうか。
ですから輪廻転生から解脱するのは、既にして輪廻の中に私はいなかったのだと真実に目覚めた時です。輪廻というとどうしても転生の内に目がいきがちですが、言ってしまえば真実に目覚めない限りは今この時も私たちは輪廻しているのです。迷いの中をぐるぐると。

輪廻という迷いから目覚めた先は涅槃という寂静の境地です。生まれることも滅することもない穏やかで安らぎに満ちた状態が涅槃と称されます。

死んだ後の事は生まれる前のことを考えてみましょう。

あなたはどこから来たのでしょうか。お母さんのおなかの中?その前は?何もなかった?なかったものがどうして生まれられる?では、どこかにあった?遺伝子?DNA?その前は?

では、死んでからは何もなくなる?元々あるでも、ないでもないものがどうしてなくなる?
では、何か残る?元々あるでも、ないでもないものがどうして残る?

そうです。私たちはあるでもないし、ないでもない。

あるでも、ないでもない私が今ここにこうしているのは何故か?それは私がいて、私が色々なものを見ているのではない。色々なものが見えるというご縁も含めて全てのご縁が今の私となっているのです。

あなたがあなたの見える全てを受け入れて、自分のご縁を受け止められた時、迷いの輪廻から目覚めるのだと思います。

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有り難し
おきもち

はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
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大丈夫ですからね。

拝読させて頂きました。
私のところにも迷う方や苦しんでいらっしゃる方や恨み憎しみを持っていらっしゃる方がいらっしゃいます。
その時にはその方々が必ず仏様が救いお導き頂きますようにと心から南無阿弥陀仏のお念仏おとなえさせて頂きます。
どうかどうかその方々を一切の苦しみから解放して頂き、仏様の元で心から安らかになられますようにと真心込めてお念仏おとなえさせて頂きます。
するとその方々は必ず軽くなり上られていきます。そして仏様の元に往かれます。

人には様々な感情があります。執着心や怒りや憎しみの感情があるものです。或いは執念もあるのです。
そのような大きな迷いの心を持っていると永遠に迷い続けるのです。
ですから仏様に心からお願いさせて頂き、そして必ず仏様にお導き頂きますようにと心から南無阿弥陀仏のお念仏おとなえさせて頂くのです。

あなたもどうぞ苦しみ迷う方がいらっしゃいましたら真心を尽くして仏様にお願いなさって下さい!そして心からお念仏おとなえなさって下さい!
必ず仏様は全ての方を正しくお導きなさって下さいます。そして一切の苦しみから解放してくださり、全ての方をご成仏なさるようにとお教え導き下さいますからね。

どうか安心なさって下さいね!

仏様を信じて真心を尽くしてその方々の為に仏様にお願いなさって下さいね、あなたのその思いや願いは必ず仏様に届きますからね。

あなたがこれからも様々な方々のお見守りの中で心からお健やかに充実した毎日を過ごしていかれますようにと切に仏様にお願いさせて頂きます。

再度拝読させて頂きました。
般若心経も良いかと思いますよ。大切なことは助けを求めてこられた方々を心を込めて供養し仏様にお救い頂きますようにとなさることですからね。あなたが真心込めて仏様にお願いなさるなら必ずその方々は仏様に救われていきますからね。
お念仏は般若心経知らない方でもいつでもどこでもおとなえできますからね。そして仏様にすぐに届きますからね。
どうぞ心から迷う方をお救い頂きますようにと仏様にお願いなさって下さいね。

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有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

吉武文法 様

ご回答いただきまして、ありがとうございました。
私が見たり聞いたりしたものは、幻覚幻聴であったのかもしれません。
私は迷いの中にいるのですね。
迷いの中でも自分の人生を精一杯生きたいです。
このように考えるきっかけをくださり、ありがとうございました。

Kousyo Kuuyo Azuma 様

ご回答いただきまして、ありがとうございました。
心強いお言葉、ありがとうございます。
私は無知な故、間違えて般若心経を唱えておりました。
霊も一緒に唱えてくれるのですが、助けを求めるの力が強くなる一方だったので、間違えに気づいてよかったです。
人には言えない迷いだったので、相談させて頂き楽になりました。
ありがとうございました。

Kousyo Kuuyo Azuma 様

お言葉をありがとうございます。
これを機に、仏教について深く学んでみたいと思います。
以前読んだ般若心経の現代語訳には感銘を受けました。
もっと深く知りたくなりました。
このように考えるきっかけをくださり、ありがとうございました。

「輪廻転生」問答一覧

解脱する方法は確立されていますか?

私には、「もう二度と人に生まれたくない」という、漠然とした、でも強烈な願望があります。 生まれ変わった自分は今の自分とは関係のない赤の他人であり、そんなことを気にする必要はない、なぜそのような悲しいことを考えるのか、もっと楽しく生きなさい なんてことを言われたりするのですが、むしろなぜ他のみんなはそう考えないのだろうと思うくらい 私にとっては本当に強く願っていることが「もう絶対に、絶対に生まれてこないこと」です。 仏教には輪廻転生の考え方があり、その輪から外れる方法が解脱だと聞き齧りました。 まだ仏教について何も知らない人間の質問で大変恐縮なのですが、 つまり解脱することができれば、もう命として何かに宿ることは二度とないのでしょうか。 私にはそれがとても魅力的なことに感じます。そこで、解脱の方法とは、こうである、と言うものが確立されているのであれば教えていただきたいです。 でもきっと、そんな簡単な、うまい話はないのだろうとも思いますし、この質問自体どこかズレているのかもしれません。 もし回答できるものではないのだとしたら、自己研鑽として、仏教について学びたいとも考えておりますので、何も知らない人間がまず手始めになにをすべきかを教えていただけますと幸いです。 このような場を設けていただいていること、質問のご縁をいただけたことに感謝致します。

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神通力

 前回「釈尊の悟りは神通力を得た結果?」を投稿しましたが、当たりのようです。  駒沢大学学長を歴任された水野弘元先生の著書「釈尊の生涯」の「成道と三明六通」には「(前略) そして濾尽智通以外の五神通は、必ずしも仏教者だけでなく他の宗教家や鬼神狐狸の類に至るまでも、浅深の差はあっても、これも得ることが出来るとせられる」と書かれています。  三明六通の「六通」とは先ほどにに記述の「五神通」とあるように、「六神通」と考えることが出来ますので、「神通力」を得たと考えて差し支えないと思います。  古代インド社会では「輪廻転生」は常識であったそうですが、当時のインド宗教者は、互いに神通力を競い合ったと考えられます。  三明の最初の一明は「過去に関するすぐれた智慧の宿命通(宿命明)」となっていますから、釈尊だけでなく、それ以前の宗教者にもそこに到達して、「輪廻転生」が世間に広まったと考えられます。  余談ですが、阿含宗を創設した桐山靖雄師は、著書「輪廻する葦」のなかで、成仏法と称して、神通力を修練することを勧めたようです。私は読んでいませんので想像ですが、論理の「阿含経」ではなく実践法の「雑阿含経」を研究していたようです。

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輪廻転生の考え方について

質問が2つあります ①仏教では輪廻転生と言う考え方で生まれ変わると言われていますが 人口の増減についてはどう考えているのでしょうか? 今の日本の人口は1億人を超えていますが 奈良時代 大宝律令ができたころは310万人~320万人ほどだったようです。 日本史の教科書では 昭和初期の満州事変が始まった頃のことを 日本は中国人4億5千万人を敵に回すことになった と書かれていますが 今は中国の人口は軽く10億人を超えています 同じ国籍だけに輪廻転生するとは限らない 世界規模で考えるべきとしても 現在世界の人口は70億人程度いるようですが 1世紀に前に比べても数倍になっています もっと言うなら 数万年前の ~~原人 とかいたころはどうなのか? とか いろいろ説明がつかないことばかりです。 昔の 江原啓之さんが出てくるような心霊番組はテレビでやらなくなりましたが (便乗した霊感商法 悪徳商法がはびこるようになるとか、輪廻転生を信じた人が人生をやり直すために自殺するケースが出たなどの理由で弁護士などがテレビ局に抗議したそうですが) 当時の番組では江原さんは輪廻転生を言っていて 「あなたの前世は~」と言う話になると 全て人間であり、他の動物だったケースは見たことがありません。 しかし 全ての人間が また人間に輪廻転生をするとすると 個体数の関係で辻褄が合わないことになります。 これは仏教ではどう考えているのでしょうか? ②私は亡くなったら全て「無」に帰す 霊魂も輪廻転生もないインチキだ と言う考え方は好きではありません。 それは 大切な肉親を亡くし時点で「永遠の絶縁」を意味するからです。 死ぬことは怖いとは思いませんが、肉親と未来永劫絶縁になると想像するほうが怖いです。 霊魂や輪廻転生を完全否定する宗教家の方もいるようですが、肉親を亡くしたら情なんて捨てろ と考えているのでしょうか?

有り難し有り難し 34
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誕生の仕組み

 輪廻転生が真実であるとすれば誕生の考え方が大きく変わります。  まず結論から言いますと、「心は自分自身であり、親から貰ったものではない」と言うことです。 即ち自分の生老病死は自己責任であるということです。  ことわざからはじめますと、  「身体髪膚これみな父母より賜う。あえて損傷せざるは孝の始めなり」  これは身体だけであり、心は別ということになります。  「子は授かりもの」   もし心も親譲りであれば我が子であって、授かるとは言わないでしょう。  「とんびが鷹を産む」  親子の気質は別物であるという事でしょう。  「愚兄賢弟」  もし親譲りであれば、兄弟でも性格が違うとは、遺伝子的には考えられません。 原則的には類を以って集まるはずですから、性格が似ていることは多々あります。  臨死体験者(新堂のぶ子氏)の言葉(講演会にて)  「親が子を生むのではなく、子が親を選択する。」  ある宗教学者はネットで「龍樹と輪廻転生」と題し   「ブッダは、『大縁経』で、意識が母胎に流れ込むことによって、そして、そこで身心(名称と形態)が増大することによって、この世に転生するありさまを説明した。」と述べています。  「意識」は心と同一と考えてよいと思います。   以上が結論の根拠です。

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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ