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自分のことしか頭になく嫌になります。

回答数回答 1
有り難し有り難し 9

はじめまして。
hasunohaを知ってから毎日のように拝見させて頂き、あたたかいご回答にホッとさせて頂いてます。
いつもありがとうございます。
初めてご相談させて頂きます。よろしくお願い致します。

最近、私のSNSの投稿で人を傷つけてしまいました。
私は正しいと思ってそうしたのですが、傷つけてしまったのは事実です。
その方には心から謝罪させて頂きましたが、それさえ自己満足だったのではと後悔しています。
自業自得ですが、申し訳なさで苦しく、また自分のことを大罪人のように思います。

それ以来、自分の言ってきたこと、やってきたことに自信が持てなくなり、過去のことが次々と思い出され「あの時もすごくひどいことをした、言った」と罪悪感に苛まれます。
反省し、これも私が負うべき業だと心に決めると、また他の場面が思い出され、ぐるぐると止まることがありません。

それとあわせて、情けないですが、ネットへの不安も襲ってきます。
これまで深く考えずに使ってきましたが、自分の行いに自信をなくしてから、誰かを傷つけるような投稿を以前にもしてしまっているんじゃないか、とか
個人情報や、家族や知り合いの写真など投稿してしまっていて悪用されるのではないか、など
使っていたサイトなど覚えている範囲で確認し、問題ないと安心しても次はアレ、その次はアレ、と何もかもが不安になってしまいます。
覚えてないならやってないと思うのが普通なのかもしれませんが、どこかで大変なことをしてしまっているという思いが頭から離れません。

過去の行いは反省して二度としない、確認しようのないものは考えても仕方ない、これから少しでも良い人間であろう、と前を向こうとしても
「そうやってのんきに生きてるとお前のやってきたことで何か悪いことが起きるぞ」
と自分で自分の動きを止めてしまいます。
そういった思いも自業自得なんだと思います。

プロフィールにあるように家族には迷惑をかけてきましたし、これから頑張らなければならないのに、と悔しいし情けないです。

長々とまとまりがなくなってしまい申し訳ございません。
正直自分でも何が悩みでどうすればいいか、もうわからなくなってしまっていて、ただただ疲れてしまってこちらに書き込ませて頂きました。
他に沢山の深刻なお悩みがあるなか、ご迷惑をおかけします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

過去を仏に預ける

あなたは正しい行動をとったにも関わらず、人を傷つけてしまいました。

今現在そのことについて、反省をされていますが、それはそれで善い行いではないでしょうか。
過去を振り返り、迷惑をかけていないか、と思案することもです。
家族に迷惑をかけたと、振り返ることも。

しかし、反省したからと言って、あなたは救われますか?
傷つけられた人は、救われるのでしょうか。

そのことについて、あなたは分かっています。
誰も救われないことを。

ですので、反省すればするほど、あなたの苦しみが増幅するのです。

過去は戻りません。
だから反省するのですが、何もならないのですから反省は必要ありません。

ではどうすればいいか?
お寺に行き、仏に懺悔(さんげ)してください。
過去を仏さまにすべて預け、過去の事はもうお任せするのです。

過去を捨て、この先の人生を仏にゆだね精進する。
それがhasunohaに質問された、たなたなさんに対する私の答えです。

板割の浅太郎という男がいました。
彼は過去に親分の指示で人を殺めました。

そのことを悔い、時宗の総本山遊行寺で、僧侶となり仏に仕え、生涯をかけ過去を懺悔しました。

あなたも、過去に罪を感じるならば、粛々と寺に参り、心静かに仏に手を合わせてください。
その行為こそ、過去に対する修行です。

寺が分からないなら、自分で調べる。
それも修行です。

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有り難し
おきもち

時宗の寺院で住職をしています。 今の時代、お寺の在り方とは、僧侶とはいっ...
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質問者からのお礼

海老原 学善様
お忙しいところ、ご回答頂きありがとうございます。
後悔しても反省してもやったことは変わらなくどうしようもないとわかっていても執着することをやめられませんでした。
おっしゃる通り、苦しみは日々増幅されています。
私が負うべきものだと、耐えるのが修行だと思っていましたが、お寺にお参りさせて頂き、懺悔し向き合うことが修行なのですね。

お預けすることで苦しみながらも先を歩んでいけるように誠実に手を合わせたいです。
まずは我が家で法事の際お参りしているお寺にお参りさせて頂こうと思います。
本当にありがとうございました。

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