大人とはどういう状態のことでしょうか?
6年前、久しぶりに会った友達から「お前は大人になっていない」というようなことを言われました。
父親からは「人間の性格は小学校五年生くらいから変わらない」とも言われました。
僕はどこに行っても孤立します。うまく人と関係が作れません。自分でも20歳くらいから変わっていないような気がします。
大人になっていないから大人と話ができないし関係が作れないのかもしれないとも思っています。会話ができないのです。
大人になるとはどういうことでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
大人になろうと気づいた時から変わります。
大人になるとは?
ある意味とても大きな課題です。どのように答えればいいのか、百人いれば百通りの答えがあるかもしれません。
いろんなお坊さんが、様々な角度でお答えして頂けるかもしれませんが、私は、一つには「社会人」であることが、大人の接し方かと思います。
個人でいる時は、どんな状況でいても自由です。でも、一人でも他人が一緒に存在したら、常に相手を考えなながら、行動思考することだと思います。それは親子であれ兄弟あれ、親しい友人であれ同じです。
教えの中にも、菩薩(ぼさつ)という段階状況は、自分も努力向上しながら、他人をもサポートするという定義です。ゆえに、社会人とは菩薩の状況とも言えます。
菩薩の集合体をイメージしたら、素晴らしい世界(極楽、浄土)ですよね。
しんさんにとっての、大人って何?は、なんでしょう。疑問を持ちどうしたらいいのかと考えるからこそ人の話も素直に聞けます。そうすればおのずと行動も思考も変わり始めると思います。
八大人覚
仏教では「大人」は「だいにん」と読み、修行により大いなる徳をそなえた人をいいます。
「大人」には、8つの徳目があります。
「少欲」(欲を少なくする)
「知足」(すでに満ち足りて自分の受け取る限度を知っている)
「遠離」(噂に左右されない)
「精進」(なまけずはげむ)
「不妄念」(妄想の念を起こさない・正しい思いを守る)
「禅定」(心を乱さない)
「智慧」(正しく聞く・正しく考える・正しく行う)
「不戯論」(道理に合わない無駄な議論をしない)
以上の8つです。
これをきちんと守れば「大人」です。
質問者からのお礼
鈴木海祥様へ
僕にとっての大人とは周りの人とうまくやっていける人だと思います。常に相手を考えなながら、行動思考することを心がけていきたいと思います。ありがとうございました。
光禪様へ
「大人」というものは大変なことなのだと思いました。ありがとうございました。
柳原貫道様へ
確かに15年前と今の僕は変わっています。そしていい意味で変わらないと今のつらさからは逃れられないのかもしれません。ありがとうございました。