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仏様とは…?

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有り難し有り難し 8

『弟が突然死してしまい、未だに信じられない。
弟を思うととめどなく涙があふれてしまう。
悲しみは日を追うごとに深くなってるような気がする』

先日、このような質問をさせていただきました。
その後、とあるお坊さんから回答をいただきました。
お坊さんは『悲しみがこみ上げてきた時には仏様や弟さんにその思いをお伝えなさって下さい』と仰ってました。

仏様?
仏様ってどなた?

仏様に手を合わせたいのですが、仏様はどこにいらっしゃるのでしょうか?

仏様の意味がよくわかりません。

お忙しいところ申し訳ないのですが、よろしくお願い致します。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

仏様は拝む掌の中に、そしてお念仏の中におられます。

こんにちは。亀山純史と申します。

『人は去っても その人のほほえみは 去らない
 人は去っても その人のことばは 去らない
 人は去っても その人のぬくもりは 去らない
 人は去っても 拝む掌(て)の中に 帰ってくる』

これは私の大好きな詩で、中西智海さんという和上さまがお詠みになったものです。この詩の最後の「人は去っても 拝む掌の中に 帰ってくる」は、亡き人だけが拝む掌の中に来るのではありません。仏様も一緒におられるのです。

そして、「南無阿弥陀仏」とお念仏を唱えてみてください。「南無阿弥陀仏」というお念仏は、目には見えない仏様が、声として私の前に現れた姿なのです。

以上が私からのお答えですが、お役に立てたでしょうか。

最後になりましたが、弟さんを突然死で亡くされたことに心中よりお悔やみ申し上げます。仏法をこれだけ聞けば、悲しみは消えて行く、ということはありません。悲しみは「時」しか解決してくれないかもしれません。しかし、仏法を聞かずにはおられない私が、弟さんの死を通してここに生まれたのでしょう。このご縁を大切になさってください。

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有り難し
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質問者からのお礼

亀山純史様

ご回答ありがとうございました。

『人は去っても 拝む掌の中に 帰ってくる』
『亡き人だけではなく 仏様も一緒におられる』

なんて尊いのでしょう。
このようなお話を聞かせていただきまして、感謝をしております。

これから手を合わせる時は、南無阿弥陀仏を唱えて弟と向き合いたいと思います。

余談ですが盛岡に義理の姉がおります。
何か通ずるものがあったのでしょうか。
このご縁を大切にしていきたいと思います。

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