縁について
とても運命的な出逢いでお互い急速にひかれ合い、付き合った彼氏がいます。
しかし付き合い始めから運悪く都合がつかないことが重なり、すれ違いとなりました。
結局彼とお別れすることになりました。
あの日、あのときこうしておけば...!!と思い後悔の日々で苦しいです...。
縁というのは、何があっても結ばれるものなのですか?
私がもし『あの時』うまくやっていたとしても、縁がなければいずれは別れる運命だったのですか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
縁しかない
くっつくのもご縁、離れるのもご縁です。
「ある」だけがご縁ではない、「ない」のもご縁ですよ。
でもこれは何か縁という実体があるという話でも、全て最初から決まってしまっているという運命論でもありません。
縁とは環境とか対象とか条件というくらいの意味合いです。あるものごとが成立するための間接的条件ですね。
ある時にある行動をするかしないかで確かに結果は変わるかもしれません。でもその時はそうできなかったのでしょう。それはその時のご縁です。今から思えば「こうしておけば!」だったけれど、その時は様々な要因からそういう思いに至らなかったのでしょう。
でも今は違う。
今あなたが何を思い、何を語り、何を為すか。今回のご縁に対してどういう態度を選択していくか、それでこれからは変わります。
そして今これからの過ごし方によって過去についても「あの時の私は未熟だった」とか、「あの時があったかた成長できた」というようにとらえ方は変わり得るものです。
失恋は辛いご縁です。でもその縁がまた次の因となり縁となり、新たなあなたの人生を紡いでいきます。
あなたが過去の恋愛にとらわれてウジウジしたままか、また次の出会いを求めたり、友人関係を充実させたり仕事に打ち込んだりしていくかで、その時のあなたの気持ちは違うでしょう?
私たちには縁しかないのです。縁が私を成立させています。
それでも悲しい時は無理せず悲しいご縁に身を置いたままでも構いません。きっとまたあなたを突き動かす縁があなたに訪れるでしょうから。