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主人への気持ち

回答数回答 1
有り難し有り難し 9

1年半のお付き合いを経て、現在結婚2年目の夫婦です。
結婚2年目にして主人への気持ちが薄れているように感じ、時々この先の長い結婚生活が重いと思ってしまいます。
1番の原因と思われるのが、主人の心の持ちようです。
主人は3人兄弟の末っ子であり、自分でもマザコンと言うくらい母親に何から何まで話すような甘えん坊なタイプです。
私も2人姉妹の次女ですが、どちらかと言うと男勝りで、弱音や悩みは両親には恥ずかしくて話せないタイプです。
私が1歳上の姉さん女房と言うこともあり、主人は仕事の愚痴や弱音を吐くこと多く、頼り甲斐がないなぁ…と思ってしまい、なかなか尊敬の念が湧きません。
ちなみに、私は仕事の愚痴や悩みを主人に話したことはありません。
主人は地方の中堅ゼネコン勤務で、朝早く夜遅くまで、休日もあったりなかったり、職人さん達も手強く、工期にも追われ…と側から見ている私でもその大変さは感じています。
ただ、この仕事は好きじゃない、あの人と一緒にやってると疲れる、俺のせいじゃないのに、と言う言葉のオンパレードで正直聞いている方がイライラが止まらず疲れてしまいます。
最初は悩みを真剣に聞き、時にアドバイスや励ましたり、転職を勧めたりしましたが、どんなに励まそうが、悩みを聞こうが次から次と止まりません。1年過ぎたあたりから、これが一生続くのかと思うといい加減自分で決めた仕事なんだから黙って働け!と思ってしまいます。
今春娘も生まれ、私は育休を取得をし、母として奮闘しており、娘へ気持ちが傾倒していることも手伝い主人に対しての気持ちはさらに薄れているように思います。
優しい性格であり、私の足りないところを補ってくれている主人に感謝はしています。ただ、常にポジティブな私からすると毎日ネガティブな主人は一生連れ添うには重く感じてしまいます。
いい時ばかりの夫婦生活とはいかないとしても、私にも引っ張っていける限界があります。
以前より直接主人にも愚痴が多すぎること等は怒ってしまっており、疲れているのにそれはそれで悪かったな、と後で後悔します。
相手の愚痴や悩みを受け入れられない私は心が狭いのでしょうか…。
でも、私は自分が決めた相手との結婚を後悔したくないです。
ネガティブな主人とうまく付き合っていくには、そしてそのネガティブに飲み込まれないためにはどうすれば良いのでしょうか。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

受け流しするのも力です

 人間はそれぞれ、得意な行動パターンを持ちます。性格と呼ぶ方もありますが、それは所詮抽象的なもの。具体的な行動の「いつものやり方」に、ひとまとめの名前を付けている訳です。
 そんな「いつもの」は、どう培われるのかと問えば、「小さい頃から、”そうすること”で生き延びてきたから」となります。「泣くとお母さんが来てくれる」ことに気づき(学んだ)子は、泣くことで問題解決できることに頼るように…つまり「やり方のバリエーション」に取り入れます。
 親というのは大概、子どもが何かすると反応してくれます。それは親の愛情から発するものですが、「親子関係をキープする」働きがあります。「子どもの自立」とは、親から見れば「もう自分で判断しなさい」と突き放すことなのですが、「親に相談すれば何とかしてくれる」を積み重ねていると、いつまでも自立しない…ということになります。
 では、あなたの「愚痴が多すぎることに怒ってしまい」、これも反応です。ご主人が大切だから反応するのですよね。「そんなに愚痴ばっかり!情けないわ」的な。
 これ…ご主人嬉しいのですよ。「俺のこと、心配してくれてる。注目してくれてる」って。この「注目」、人間にとってもの凄く大切です。特に「赤ちゃんが生まれたような=家族関係が変化する=ときに、自分のポジションがどうなるか」が。
 仕事のことであれば、貴女からのアドバイスは不要です。無意味と言ってもよい。貴女がアドバイスし、彼が従うようでは「お母さんから貴女にメンバーチェンジした」だけ。彼の母親になりたいのであれば、アドバイスするとよいでしょう(そういう夫婦関係であるが故にうまくいく可能性だってあります)。
 ですが、貴女がいま感じている問題への対応としては、「そうなの、たいへんね」「ありがとう、大変ななかお仕事してくださって、感謝してるわ」と、「話は聞いたけれども反応は抽象的」でな受け流しよろしいと思います。
 ただちょっと心配なのは「私は常にポジティブで、彼はつねにネガティブ」という構えです。今あなたはポジティブではありませんね。「諸行無常。そんな日もある」ということと、「常に〜じゃいられない」ことを前提とした行動をしてもいいのですよ。例えば、貴女が弱音を吐くとかね。

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有り難し
おきもち

一般大学(一般的でもないが…)から大正大学の史学コースへ。そののちお寺。坊...
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質問者からのお礼

回答いただき、ありがとうございます。
確かに、今の私はポジティブではありませんでした…。

今まで受け流すことは、「興味がなく無視しているのと同じ事」としてやってはいけない事と思っておりました。しかし、「受け流す力」と言われると、ひとつのやり方として考えられそうです。
愚痴を言うことで自分を保っていたとすれば、愚痴を言わないようにすることは主人にとっての逃げ場を奪ってしまうことにもなりかねませんよね。
吐き出すことで発散させ、受け流すことでストレスを溜めず、うまく夫婦関係を構築できるよう頑張ります。
私の弱音は…母になり、さらに吐き辛い気はします。が、今のところ娘の笑顔ですべて飛んでいってしまうので、深刻ではないようです。笑
心のモヤモヤがなくなりました。
ありがとうございます。

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