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本当は生きたい

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有り難し有り難し 10

毎日、あまり食べられない日が続いています。
胃がやられているんだそうです。
全身のしびれとかあるときがあるときは吐き気がするときがあり、毎日が辛いです。
食事も食べたら食べたで吐き気がしたりしてとても辛いです。
病院から処方された薬を飲んでいるのですが、効いているんだか効いてないんだかわかりません。
病院へ行ってもストレスがある限りは治らないと言われました。

事の発端は逆流性食道炎からでした。最初に行った病院は、夏バテだと言われ、次の病院も夏バテだと言われ入院しました。入院している間はパニック障害が毎日のように起こりとても辛かったです。
最終的には違う病院で胃カメラをし、逆流性食道炎ということがわかりました。

毎日、薬を飲んでいたおかげで逆流性食道炎は治ったのですが、パニック障害と胃炎?みたいなものが治っていません。

きっと治ると信じることしかできません。

早く楽になりたいです。
正直いうと死にたいです。
当たり前のことができなくなってしまいました。

もう病気以外のことなら何でも乗り越えられる勢いです。

私は毎日、短いながらも仏様に拝んでいます。
少しでも良くなるように

寝ているときが一番幸せです。

どうか私に言葉という救いの言葉をお願いします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

病気がくれた人生ー村山聖九段の言葉より

こんばんは。亀山純史と申します。

お辛い毎日が続いており、私からの回答が少しでもお役に立てればと思い、回答させて頂きます。

天才将棋棋士村山聖九段の人生を描いた小説、『聖(さとし)の青春』という文庫本をご存じですか。映画化もされた小説です。彼は五歳のときに腎臓の難病であるネフローゼ症候群にかかり、もはや外で走ることもできなくなります。そこで、父は息子に病室で将棋を教えるのです。そして、病と闘いながら、「東の羽生、西の村山」と並び称される棋士へと成長していくのです。しかし、彼が27歳のとき膀胱に癌が見つかり、1998年の夏、29歳という若さでこの世を去ります。
そのような彼はいくつもの言葉を残しています。

「なぜこんな病気になってしまったのか、自分は運が悪いといった感情は体にも心にもよくありません。もっともっと体に障害がある人は苦しい思いをしているはずです。人間は常に主観的で、自分自身の痛みでしか他人の痛みを理解できません。ですから体に障害があったり重い病気の人の気持ちを真に理解することはありません。」

「ネフローゼという事を短所と思うよりも長所と思い、人と違った人生、変わったおもしろい人生が歩める位の気持ちが大切だと思います。私自身も修行時代、もし健康だったらと思うことはありましたが、ない物ねだりをしてもしかたがありません。もしも健康のままだったら健全な体を感謝することなく終わっていたでしょう。私にとってこの病気は体の一部になりました。もう何十年も走っていません。もう走ることはないでしょう。しかしいっぱい走る体験よりも、もっともっとたくさんの体験をこの病気はくれたように思います。」

「人間は悲しみ、苦しむために生まれた。それが人間の宿命であり、幸せだ。僕は、死んでも、もう一度人間に生まれたい。」

彼にとって、幸せとは単に健康であることではなく、悲しみ、苦しみの中を精一杯生き抜いて行くところに見いだされるものだったのではないか、と思うのです。もちろん、健康に越したことはないでしょう。しかし、病にかかってしまったならば、それが私の人生になるのです。

さきさんも、病と闘いながらも、精一杯生きてください。一日も早い回復をお祈りするとともに、充実した人生を歩むことを応援しております。

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