“死に方を考えることは、生き方を考えること”
災難に逢う時節には災難に逢うがよく候
死ぬ時節には死ぬがよく候
これはこれ災難をのがるる妙法にて候
今回で4回目の質問になります。
私の事情や性格などは、プロフィールや以前の質問、頂いた回答へのお礼文などから推測してください。
お手数をお掛けして、申し訳ありません。
さて…
皆さまのご協力で、少しずつですが、現在の自分の不安や心配。
今の自分に出来そうなことが、朧げながら見えて来ました。
本当にありがとうございます<(_ _*)>
タイトルと冒頭に並べさせて頂いた言葉を見知ったのは、小学生の頃でしたでしょうか…
それ以来、私の心の片隅にずっと在り続け、支柱として立ち続けてくれた言葉たちでした。
皆さまからのお言葉で、ようやく、思い出すことが出来ました。
まずは御礼申し上げますm(_ _)m
過去の投稿と重複もしてしまいますが…
4年前、少し稀有な脳炎(まだ難病指定にも至らず、日本国内では2ヶ所くらいしか専門研究機関も無いらしい)で入院し、意識混濁や呼吸停止寸前を1ヶ月以上経験しました。
その後、意識回復して動けるようになると追い出されるように退院し、その後の寺族生活が待っていました。
そして、今回、5月の誕生日(40歳)前後には自分自身に違和感を感じ始めて6月から医大へ入院。
前回を教訓に、事前から準備が出来、その後もリハビリ転院となりました。
今回の意識混濁や集中医療室は半月程だったように聞いています。
医療側からも詳しくは解明されていない不明な病気で…
前回と違い、リハビリ転院させて頂けたことで、ようやく自認出来た現在の病名は【高次脳機能障害】。
おそらく、前回からずっと発症していたのでしょう。
外見的な異常は見られませんが、以前に比べ、記憶・認知・認識・理解・判断力・感情のコントロールなどずいぶんと低下してしまい、[流暢に喋る失語症]というのも疾患の中には入っているそうです。
周囲からは分かり難く、本人も説明し辛い状況です。
前置きが長くなってしまいました。
〝質問〟
もう今後、寺の長女として寺族の務めを続けていく自信はない。
弟の継職が決まった今、速やかにこの務めも継承して家を出たい。
これ以上、家族の負担にはなりたくない。
けれど家族や周囲には上手く伝えられない。
今の私に出来ることは?
知るべきことは?
2019年 8月4日 改 寺族の娘として生まれ育ち たくさんの方から頂いてきた たくさんの 御恩 を。 少しでも多くの人に返していきたいと思います。 宿坊経営について教えてください。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
寺族という枠なんて関係なく。法縁に遇えば皆、念仏者。
あなたの人生を生きたらいいのではないですか。
お寺にとらわれずに。
お寺を出ても、寺の務め(法務や裏方)から離れても、仏様の救いの中にいるんです。
支えられて、守られて、生きていけるのです。
寺族という 枠なんて、関係なく。
法縁に出遇えば、皆、念仏者ですよ。
あなたの人生を、あなたの生きたいように生きたらいい。
今の私に出来ることは?
知るべきことは?
それは、やはり、あなた自身が考えて答えを出さなきゃね。
私たちお坊さんも、人生が問いですから。
共に安心して悩みましょう。
仏様のもとだから、悩むことも 安心なのですよ。いのちは、もう、仏様にあずけているのですから。
あなたの病と向き合いながら、身体に負担のないよう。
自分の生き方を!
花椿さん、こんにちは。
ご病気、お見舞い申し上げます。
病気は生老病死の娑婆の定め。病気を運命と受け止めながら生きていくことがおしゃか様の説かれた法でもあります。
寺族の大変さは理解しておりますので、その生活が難しければ家族にお話しをして、別居生活をされれば良いと思います。ただし生活費の問題もあるのでその費用が自身で対応できることができればという条件になるでしょうが。その点をよく考えてご決断してください。
口頭説明が難しければ、手紙に書いて家族に読んでもらえば良いと思います。
がんばってく新たな生活をチャレンジしてください。心より応援します。合掌
親や弟さん達とちゃんと落ち着いて今後のことを話し合いましょうね。
あなたはお寺の事務仕事ができるのですから、私としてはそのままお寺の仕事をして、お寺からお給料をもらい生活することが良いと思いますよ。
お寺の部屋数に余裕があれば部屋一つ貸してもらってそこに住めば良いのです。
今後親の介護が必要になればあなたの力も必要です。
あなたの介護が必要になれば弟さんの力が必要です。
そのように助け合って生きて欲しいと思います。
弟さんに迷惑をかけるとお思いでしょうが、むしろ、弟さんにとって必要な仏道修行になると思いますよ。
あなたの希望と違う回答ですみません。
質問者からのお礼
回答僧 圓常寺 / 三宅 聖章
わざわざお時間をとって頂いての御言葉、ありがとうございます。
人との 対話 を主となさるお仕事の御苦労は、人それぞれとはいえ、相手からの数少ない 自己開示 を基にせねばならず、申し訳ない思いでいっぱいです。
冒頭の良寛さんの言葉を受けての御回答と敬服致します。
私も改めて、此処での皆様からの御教示を胸に、己の最期を見定めての仕舞い方、実家の存続を考えさせて頂ければと思います。
回答僧 教善寺 / 中田 三恵
わざわざお時間を頂いて、ごめんなさい。ありがとうございます。
今回は、タイトルや冒頭に1980年代時のひろさちやさん(現在 の発信や御本人を調べると時代や年齢や当時の私自身とは、また違う気がしたので敢えて年代を…)や良寛さんからお言葉を拝借しました。
この場所は僧籍の方から御回答頂けるので、自分自身の説明として相手に多少なりとて理解して頂き易いかと、また、お話しさせて頂くお相手の専門分野に関しての自分の学びの確認の意識もあったと思うのですが、並べさせて頂きましたが(此処で御相談させて頂く中で思い出せた喜びも本当です)、、、
申し訳ありません。私自身は無宗教の感覚で…
けれど、仏教界隈の言葉は、生まれ育った環境からか馴染み深いものだったのだな、やはり自分の根底に在ったのだな、と意識出来ました。
ですので“法縁”という言葉とは離れてしまうかもしれませんが、 御縁 には、本当に感謝しております。
いろいろな気づきを頂いております。
たくさんの、出逢いや御協力、支えを受けて…
一生懸命に考えていこうと思います。
回答僧 金剛座寺 / 染川智勇
こちらの心に寄り添おうとしてくださっての回答、痛み入ります。
ありがとうございます。
皆さまのお陰で、僧職(住職)の責務。寺族の務め。寺院(実家)の存在理由。などの再確認や、自分自身の整理が進み、父母も[変わろう・理解してくれよう]と努力し始めてくれて、それがやっと実感出来てきて。
皆さまに対しても、周囲に対しても、こんな面倒くさい自分勝手な私に、お付き合い頂き、感謝と申し訳なさで… 時折、いっぱいになります。
でも、ですからこそ、本人も、頑張ります。
もう少し… お付き合いください。
父母と、きちんと向き合うことが出来て、相互の行き違いが少しでも解消出来れば。
次は、次代継職の、弟との問題が待っていると思うのです。
頑張りたいのです。
今の自分で出来得る限り…
理解もしてもらいたいですが、理解したいのです。
だからこそ。
伝える為に…
皆さまからの、御教示・御言葉、一つ一つを大切にさせてください。
ありがとうございました。