口に出したことが現実になるか否か
思っていることを口に出すと口に出した通りの現実になるとよく耳にしますが、正直疑わしいです。
大企業に勤めてる友人がお金がないと口癖のように言います。
彼女の周りに高所得な方が多いから口に出るのかもしれないと思っていますが、やはり大企業に勤めているだけあってブランド物を結構持っている上に旅行にも頻繁に行きます。
また、奨学金を借りている額も聞いたら私の3分の1程度です。
それに対し、私は非正規雇用で奨学金を借りている金額もえげつない為、服飾費や旅費も最低限度に抑え、慎ましい生活をしています。
また、お金がないと口に出したらお金がなくなると教わった為、余程のことがない限り一切口に出さないようにしてます。
お金がないと口癖のように言ってる友人の方が私より一目瞭然で経済的なゆとりがあるため、言霊が本当にあるのか疑わしくなり、もやもやしてきました。
以下3点を教えてください。
1) 口に出さなくても心の中で思ってる限り、お金がない現実を引き寄せるのでしょうか?
2)また、お金がないと口に出さないようにする努力は無意味なのでしょうか?
3)逆に友人は本気で経済的に余裕がない私に比べ、ある程度お金に余裕があるからお金がないとよく口にするのでしょうか?
(本当に経済的に余裕がないとお金がないと口に出す余裕すらないという理屈です)
よろしくお願いしますm(_ _)m
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
心の作用という影響はある
因果応報と言いますが、仏教では因果を説きます。全ての物事には原因があるということです。原因によって結果が生じるのですね。
ですから言葉を口にするだけで目的とする結果を生じさせる原因がそろっていないならばそれは実現しないでしょう。
しかし、言葉にして口に出す、あるいは逆に口に出さない、という行為に全くの意味がないわけでもないでしょう。
なぜならば人間は見たもの聞いたもの感じたもの為したこと…あらゆるものごとに執着するからです。
執着とはとらわれるという意味ですから悪い印象しか受けないかもしれませんが、そこには「影響を受ける」という意味を見出すこともできるでしょう。
つまり、口に出す・出さないという行為からも人間は影響を受けるということですね。ですから「お金がない」としょっちゅう口に出す人は出さない人よりもよりお金がない事を実感したり、お金がないという意識にとらわれやすいという影響があることでしょう。
かといって「お金がない」と口に出すだけで実際にお金ががなくなるわけではありません。あくまでも心の作用という影響です。
もちろん心の作用が実際の行動につながればそれが実現しやすいという面はあるかもしれません。
例えば「漫画ワン〇ース」で主人公が「海賊王にオレはなる」と口に出すだけでなく、仲間を集めたり冒険に出たりと言葉を行動につなげているように。
そのことが「言霊」という言葉で表現されたのでしょう。
ですから
1) 口に出さなくても心の中で思ってる限り、お金がない現実を引き寄せるのでしょうか?
→現実を引き寄せることはありませんが、心がとらわれているならば現実以上に悲観的に感じるという影響はあるかもしれません、
2)また、お金がないと口に出さないようにする努力は無意味なのでしょうか?
→無意味ではありません。悲観的にならないというよい影響を自らに及ぼす可能性があります。
3)逆に友人は本気で経済的に余裕がない私に比べ、ある程度お金に余裕があるからお金がないとよく口にするのでしょうか?
→わかりません。しかしなんらかの原因でお金へのとらわれが強いからよく口にしてしまうのではないでしょうか。
質問者からのお礼
吉武様
丁寧な回答ありがとうございます。
心の作用が現実に反映されることを知らなかったので勉強になりました!