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この歳になっても思い出して悩んでしまいます

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初めまして。このような相談をどこでして良いのか分からずこちらに来ました。よろしくお願いします。

もう40も過ぎ世間一般ではいい大人なのですが、幼少時に受けた傷にまだ悩まされています。傷というか大きな衝撃といった方がいいかもしれません。それがいくつもあります。原因は母(私が3歳ぐらいの時に離婚しています)言動や行動です。

その衝撃は全て私の存在理由を揺るがすものでした。その時の母には必要だったかもしれませんが、それが原因で幼少期から高校生ぐらいまで本当に毎日死にたいと思うほどでした。自分はこの世に意味がないと本気で思っていました。なので今だから分かるのですが、自分が原因で友人間に不仲を起こしたり、雰囲気を悪くしていたと思います。いじめも多少受けました。

それでも高校卒業後は視野が多少なりとも広くなりそういう気持ちもだいぶ収まったのですが、定期的に気持ちが不安定になり全てを否定したくなったりしましたが安定と不安定を繰り返しながら、なんとか結婚もしここまで来ました。

大人になれば歳を取ればこの感情に折り合いをつけつつ生きていけると思っていたのですが、最近そういう方向ではなくこの気持ちをぶちまけたい!!と強く思うようになってしまいました。何というか心の中が黒くドロドロした感じがするのです。気づくと幼少時に言われた母の言動がフラッシュバックしたりそれに号泣する小さな自分を思い出し涙が溢れたり。そしてまた死にたくなったり…を繰り返しています。

特に全ての原因の母、そして6歳離れた兄に敵意に似た感情が向いてしまいます。

兄は理由あって祖母に育てられたため一緒に住んだことがほぼなくお互いに兄妹という意識は非常に薄いです。なので兄は私がどういう風に育ったのか知りません。そういうところに腹立たしい感情があるような気がします。

あまり人に言えるようなことではなく、このことに関しては誰にも相談したことはなかったのですが限界が近そうです。全部言ってしまえたら楽だろうけど、多分聞いた母は謝るだろうけど謝罪して欲しい訳でもなく…もうどうしていいか分からなくなりました。このような気持ちをどうしたらいいのでしょうか?


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

今の自分を知る

これから先は、過去のことをどうにかしようとするのではなく、いま、視野が広がり冷静でいられるようになったところで、過去の記憶、気持ち、心の部分は今は存在していないという真実、真理に気づくことです。
過去の記憶としてはあった。しかし今あなたの目には昔はない。今の様子のみ。耳にもない。鼻にも、舌にも、身体にもどこを見ても、昔の様子はない。今のみ。1秒前の姿すら幻となる。この真実に目を向けるのです。

過去に辛い経験をした。しかし、「した」のであって「している」のではない。

思いや記憶は頭の中での作り事、だからどうにでも変化する。現実と勘違いすらさせる。思いや記憶には人は救われないのです。現実、今あなたの体のあるここの様子に目を向けなければ、将来も不安になる。そうしたことをお釈迦様も救いの道として示してくださっている。

禅も同じ。そこに目を向け問題ないことに気づくと楽になる。安楽の生活が送れるのです。
過去の記憶は記憶に過ぎない。幻である。記憶や考えで苦しむ姿は自分で自分を苦しめている姿であります。

過去から離れて自由に生きている今の自分を知りましょう。

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有り難し
おきもち

禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す...
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質問者からのお礼

お言葉ありがとうございました。
自分で書いたものをよく読んでみたら過去に縛られてるなと感じました。母に何故あのような事をされたのか、という疑念拭えませんがそればかり思っていても仕方ないし答えを求めた所でどうしようもないことかもしれません。幻と思うには自分的には無理がありますが、今が幸せですしそれでいいかもと思えました。なるべく今に意識をおいていこうと思います。

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