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不平等な死について

回答数回答 1
有り難し有り難し 8

死についてお聞きします。

今年も、いろんな方がお亡くなりになりました。

高齢の方が天寿をまっとうするのは、幸せなことだと思います。

一方で、若者や、事件、事故に巻き込まれて亡くなってしまう人がいます。

死はどうして不平等なのでしょうか?

自分は、いつ死ぬのでしょうか?

教えてください。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

大自然の理

全てのいのちは、産まれたからにはいつか死を迎えます。

人間の命も例外ではなく、あなたも私も、あなたの好きな人も嫌いな人も、みんないつか必ず死にます。
それは大自然の理(ことわり)です。
みんな死ぬ。という意味では、いたって平等です。

そこに平等だ・不平等だと、ガタガタ文句をつけるのは人間様の勝手な都合であって、大自然の都合ではありません。

仏教では命の誕生を四大(地・水・火・風の四大元素)集合、死を四大分離と呼びます。
私たちの命は、世界の元素が縁によって集まって「たまたま」産まれたもので、縁が切れて元素が離れてゆけば、それはすなわち死を意味します。
大きな自然の営みの中では、命の誕生も死も「たまたま」なのであります。

どうにもならないことをどうにかしようと思う心から「苦」は生まれます。
どんなに嘆いても結局は、自然の流れにお任せして生きることしかできません。

その理を肝に銘じて、今在る命の大切さに感謝し、一瞬一瞬を大切に生ききって欲しいのです。

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有り難し
おきもち

様々なつらい別れや痛みを、私も経験しながら今日を生きています。 あなたの...
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質問者からのお礼

回答ありがとうございます。

一瞬一瞬を大切に生ききるように努力します。

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