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地獄はあるのか

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最近 お寺にいきました そのときの寺が浄土宗だったのですが、そのときに、本当に地獄があるのかなと思いました 
仏様は優しいときいていたのですがなんか矛盾しているなぁと思いました 


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

自覚教

地獄はない しかし作り出している
浄土はある しかし見失っている
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こういう法語(教えを短くまとめ言い表した言葉)があります。

>本当に地獄があるのかなと思いました

こう語るあなたには、地獄と感じられるような感覚や状況を見聞きしたり、身に覚えがあったりするのでしょう。

>仏様は優しいときいていたのですがなんか矛盾しているなぁ

そしてこう語るあなたはまだ浄土を見出していないのではないでしょうか?

仏教は自覚教です。

自身の目が覚める(覚まされる)教えです。

浄土教においては、地獄を作り出してしまう自らや社会の在り方、そしてそのような在り方を包み込んで離さない浄土からの救いのはたらき、その両方ともが肝要です。

その二つは表裏一体とも言えます。地獄が浄土を求めさせ、浄土が地獄を照らし出す。

聞法を続けましょう。

仏法の救いは自己の思いの中の矛盾を超えてあなたにはたらいています。

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おきもち

個別相談可能
はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生経験も仏法聴聞も、まだまだ未熟な私ではありますが、皆様のお悩みに対し真摯に向き合い、共に悩み共に考えたいと思います。 お話しする内容は「こたえ」ではありません。仏法を聞いてもお金が儲かるわけでも、人間関係に恵まれるわけでも、病気が治るわけでも、何ものにも左右されない心の持ち様が手に入るわけでもありません。 仏法の救いとは悩みが私の思い通りに解決することでなく、どんな悩みも私の現実として引き受けて、悩みながらも生きていけることだと私はいただいております。 悩みを救う(解決する)のではなく、悩む人を救う(悩む私という存在を引き受けていける)のです。 「こたえ」ではなく、「問い」を共有することで、悩み苦しみを引き受けて生きていける一助となれれば幸いです。 【回答について】 後から読み返し、誤字脱字に気づいた際は訂正を入れます。訂正ではなく、お礼コメントへの返信のため追記する場合はタイトルに〔追記あり〕と記載します。 なお、タイトルも本文も字数制限があるため際限なく追記できないこともご承知おきを。
基本的には平日13時~15時のみ対応可能です。お寺の行事、急な法務で対応できない場合もあります。

自分の心のありよう

そー様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

少し難しいお答えとなりますが・・

地獄も、極楽も、この人間世界も、どこへ行こうが、その事相を捉えるのは自分の心となります。

実は、自分の心の状態が、この世界を地獄など様々な苦しみある様相に映えさせているのでもあります。

もちろん、過去世からの無明(根本的な無知)・煩悩による業の結果として、苦しんでしまっているところもございます。

一方、悟りを開かれた釈尊や如来様方たちの仏眼においては、極楽もこの娑婆も、同じ(勝義の)世界として映えるものとなります。

また、修行、善業を積まれ、無明・煩悩を完全に断じて、悟りを開かれておられるゆえに、苦しむ結果も全く受けられない存在となられておられます。

そして、迷い苦しむ衆生たちを、その慈悲の御心にてお救いなさられるはたらき(報身や応身などの化身として)をなさられておられるのであります。

私たちも、少しでも仏眼に近づけれるように、無明・煩悩による業の結果としての苦しみを受けることがなくなるように、仏道に精進して参りたいものでございます。

そして、悟りへと向けた条件としての見仏、授記を、如来に頂きにゆくために、実際に如来のおられる浄土(この娑婆世界は、弥勒菩薩様が如来として下生されるまで如来が不在のため、例えばその一つとして、阿弥陀如来様の極楽浄土や大日如来様の密厳浄土など)へとできれば死後には赴いて、仏道をよりいっそうに励み進めていけるように調えて参りたいところとなるのであります。

川口英俊 合掌

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有り難し
おきもち

最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断しています。 https://blog.goo.ne.jp/hidetoshi-k

地獄とは、生きものの種類

地獄と聞くと、世界、場所のイメージがあるでしょう。
しかし、実は、地獄とは生きものの種類の一種なのです。
六道という、六種類の生きもの(天、人、阿修羅、地獄、餓鬼、畜生)のうちの一つが地獄です。
過去の罪の報いで激しい苦しみを受けている生きものが、地獄です。
姿形が人間でも、地獄を生きている人もいるかもしれませんね。

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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四十代男。 仏教は、悩み苦しみを制御したり消したりするための教えです。まだまだ未熟者の凡夫ですがよろしくお願いします。

質問者からのお礼

ありがとうございます
すこし迷いがなくなりました

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