hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

寂しがり屋で病気がちな母を置いて遠方で一人暮らし

回答数回答 2
有り難し有り難し 29

自分の自由を選ぶ私は親不孝・罰当たりでしょうか。

現在、心臓病・糖尿病・坐骨神経痛を持つ母と二人で暮らしております。
実家は訳あって、私の名義で購入したマンションで、母は無職、私も高卒で低所得。
マンションのローンが払えなくなったので売却中でしたが、急遽転勤がきまり遠方に行くことになりました。

元々マンション売却後はお互いに一人暮らしとなる予定でしたが、それも同じ県内にしようと話しておりました。
しかし転勤は新幹線で二時間ほどの距離で、母は泣きながら「会社をやめて一緒にいてほしい。一人は不安。買い物もできないしごみ捨ても大変。」と説得してきました。

私は昔から一人暮らしが夢で、今の仕事も大好きで、父と離婚してから弱く愚痴ばかりの母から離れたくてしかたなく
内心、転勤を喜んでいました。

反対されるのはわかっていましたが、反対の理由というか、心配することが、娘の私のことではなく母自身のことばかりだったことにも少し憤りを覚えました。

会社をやめたら私も生きていけません。
生活費もなくなる、転職するにも高卒で手に職もないので今と同等もしくは今以上の待遇はほぼ不可能、マンションのローン残債も払えません。
今まで母の分まで養ってきたので貯蓄もほとんどありません。

それを説明すると、なんとか首を縦に振ってはくれましたが、未だに弱音を吐き、「お母さんが心配じゃないの?(母の)友達もみんな普通行かないよねって言っている」と訴えてきます。

母のことは当然心配です。交通費は嵩みますが、なんとか月1くらいでも帰ろうとは思っています。
しかし私も私の人生が大切です。
実際、今まで母やマンションのことで進学や結婚を諦めたことがありました。
でももう人生を諦めたくないのです。
母にも強く、自分の人生を生きてほしいのです。
何度母にこの気持ちを伝えても、あまりわかってはくれません。

心を鬼にして出ていくつもりではありますが、
こんな私は親不孝の罰当たりなのでしょうか。
一生母を背負って生きていくべきでしょうか。
一生母への罪悪感を背負って生きていくべきでしょうか。
どちらも背負わずに生きていけるのでしょうか。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

親孝行の形は色々です。

質問読ませていただきました。

体の悪い母親と自分の人生、2つを天秤にかけながら苦しんでおられるのですね。
心中お察しいたします。

さて、親が大事か自分が大事か、そこで悩んでおられるようですが、結局のところどちらも大切なのです。

仏教では、親の恩はとても大きく大切なものだと説いてます。
しかし、自分の人生を全て捨ててまで、亡くなるまで付きっきりで親の面倒を見なければならないとまでは説いてません。

ここで考えていただきたいのですが、自分の生活が成り立つ事で、初めて心身共に余裕が出来て、親の面倒を見る事ができるようになるのではないでしょうか。
自分の生活が成り立たない状態なのであれば、ひょっとしたら共倒れになるかもしれません。親のせいで・・・と親を怨むかもしれません。最悪の場合、親を虐待してしまうかもしれません。

ただし、自分の生活を成り立たせるために、親を放りっぱなしにしてはいけません。
親孝行の形は様々です。付きっきりの介護だけが親孝行ではありません。
例えば、寂しくないように頻繁に電話する。生活面においては、デイケアやデイサービスなどについて上手に手配してあげる、など親にしてあげられる可能性を模索してみて下さい。

親御さんものぞみさんも、どちらもが完璧に満足する方法はないかもしれません。
しかし、どちらもがある程度納得できる方法は何かあるはずです。

のぞみさんなりの親孝行の形、探してみて下さい!

{{count}}
有り難し
おきもち

個別相談可能
京都府・大阪府・奈良県の県境に当たる、京都府京田辺市の天王院というお寺でお勤めさせていただいております。山手の方にある、自然に囲まれた日蓮系宗派のお寺です。 13才から僧侶となり、たくさんの方と関わってきました。 現在は42才となり、3人の子育てに奮闘中です!また、教育関係の仕事にも勤めたことがあります。 自分の経験したこと全てが私自身の糧となり、それが人を救う力になればいいなと、何があってもポジティブに考えるようにしてます。 その経験を活かし、 ・人間関係 ・将来の不安 ・仏事全般 など、様々な質問に答えていきたいと思っております。 何か悩み事がある、個人的に相談したい、質問について他の人に知られたくない、という方は遠慮なくメールにてご相談下さい。 今までにたくさんの方からメールにてご相談をいただいておりますので、気軽にご相談してみて下さいね! また、ハスノハの回答には字数制限があり、私の回答に対するお礼に返事が出来ない場合も多々あります。ですので、返事を望まれる場合もメールにてご連絡下さい。 メールアドレスは下記をご参照下さい。 一両日中に返事をするようにしておりますが、こちらからの返事が届かない場合は、 ・メールアドレスを間違えていないか ・受信拒否設定はどうなっているか を確認して、もう一度メールを送っていただければありがたく思います。 また、お寺に直接訪問されてのご相談も受け付けております。その場合は、まずメールか電話にてその旨をお知らせ下さい。 お寺の予定と照らし合わせて、日時を調整させていただき、お寺の詳しい場所などをお伝えいたします。 ただし、電話回線が1本しかないこと、他の法務の電話が多いことから、失礼ながら電話での悩み相談は承っておりません。 直接お寺に参詣されての相談か、メールにての相談に限らせていただきます。 また、直接お寺に参詣されての法事や、ZOOMを通じての法事なども受け付けておりますので、希望があれば何でもご相談ください。 メールアドレス joukai4378+soudan@gmail.com 電話番号 0774-65-0161
法事や行事がなければ、平日・休日共に 9:00~12:00 14:00~17:00 の時間帯で相談できます。 土曜日や祝日の前の日なら、お寺の予定が何もなければ 21:00~ でも相談できます。 他にも調整できる場合もあるので、お問い合わせください。 人に話をしたり言葉に出すことで、気持ちが晴れたり、考えがまとまったりすることもあります。 どうぞ遠慮なくご相談ください。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ