心の持ち方
自分のとった行動で職場での信頼を失いました。
その行動は許されるものではなく、大変後悔しています。
職場では噂をたてられ、あからさまな嫌がらせや無視を受けています。
自分が悪いので、それでも仕事に取り組んでいますが、休憩時間に涙がでてしまいます。
もしお坊様が自分で悪い事をしたあと、周りからの信頼を失い周りから嫌がらせをうけたりなどしたとしたら、どのような心持で日々をすごしますか?
心の持ち方をアドバイスいただけたら幸いです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
忍辱行と同時心
降り続ける雨はありません。いつかは止むのです。
今は仏教でいいます六波羅蜜の「忍辱」に値します。今は耐え忍ぶのみです。
沸騰し続ける熱湯はないのです。今は火に油を注がぬように、冷めるのを静かに耐え忍ぶことです。
耐え忍ぶことが忍辱行であります。職場を変えずに今の環境を選ぶことは、また挑戦をし反省をしっかりされていることであります。このような心情にならないために、二度と起こさないような出来事があったことと思います。
周囲の反感は一度頂点に達したので、時間とともに静かに波は落ち着きを必ず見せます。
また、同時に「人の振り見て我が振り直せと」と、ことわざがあるように、周囲の方も類似するような失敗は、しないように心がけようと戒めを学んだことと思います。(同時心)
今は、周囲が救いたくても避難されることを恐れる時期かも知れません。職場の人が、正義になることで、正義をふりかざすことで周囲に潰されてしまっては職を失ってしまう怖さもあるからと。
今はとにかく耐え忍ぶという忍辱を行うことです。そして、同時に職場の方々も理解し、今の苦しい気持ちを理解してくれている人は必ずいます。
反省は一日で。未来を明るくする知恵を念頭に置き、淡々と仕事をこなしていく現在の日々が一日もはやく事態が去っていくことと感じます。
心の持ち方としては
「冬の次に春が来るように、いつまでも冬に留まることはないから、恐れるなと自分自身に言い聞かすことです。」
ご自宅近くの氏神さんや神社仏閣に手を合わせ、懺悔とお願いをされることで、少し心も落ち着きを見せることと思います。
合掌
質問者からのお礼
お優しいお言葉ありがとうございました。
降り続ける雨はない、『冬の次に春が来るように、いつまでも冬に留まることはない』
とても分かりやすく心に染み込んでいきました。
今もまだまだ辛いです。
ですが忍辱は自分の為でありますので続けてゆき、どしゃ降りがいつか曇り、そして晴れていくことを願い日々過ごして行きます。
ありがとうございました。