逆修
いつも有難うございます。
「逆修」で生前に戒名を授かることになりました。
(真言宗です)
戒名を「逆修」で授かったかどうか、
御坊様から見て判断できる点がありますか?
死後に授かった戒名と特に変わりは無いですか?
今度の日曜日に自分の戒名が分かるのでドキドキです。
本当は「慧」という字を入れてほしいなと思っていたのですが、
ご住職様から、入れてほしい字はあるかと聞かれなかったので、
自分から入れてほしいとは言えませんでした。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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おめでとうございます
戒を授かることは、とても素晴らしい、縁起が良いことです。
おめでとうございます。
本来は、生前に戒を授かる(正式に仏教徒になる)のが良いですからね。
戒名を書いたものをもらえると思いますので、ちゃんと保管しておいて、あなたの葬式のときに、遺族から葬儀のお導師さんに、生前に戒名をもらっていることを伝えてもらうようにしましょう。
戒名に「慧」の文字を入れて欲しいのですね。
住職さん(師匠)があなた(弟子)に名前をくださるのですから、弟子のあなたが師匠に注文をつけるのは、本来は失礼かもしれません。
しかし、現代の住職と檀家さんの間柄では、そんな堅苦しいことを言わない住職さんもいるかもしれません。
あなたから住職さんに、前もって、
「失礼を承知でお尋ねしますが、戒名に希望の字を入れてもらうことは可能でしょうか?もちろん、ダメなら良いんですが。素人なのでこんなことを尋ねてよいのかもわかりません。失礼がありましたらお許しください。」
と、遠慮がちに丁寧に尋ねてみても良いと思います。
もうすでに住職さんが戒名を準備されている可能性もありますので、ダメ元で一応聞いてみる、という程度にお考えください。
「寿戒」
菜の花様
川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。
生前戒名のことを「寿戒」とも言いますが、戒名は、ある意味で僧侶の名前であり、生きている間に仏教徒としての仏法の実践を心掛けることにより、僧侶とほぼ同じぐらいに仏道を修することを目指すところがございます。
生きている間に仏道を修する功徳は、この娑婆世界であればあるほどに、色々な意味で積み難い功徳を積むことにもなり、大変に良いことであるため、「寿戒」とも申すのであります。
もちろん、僧侶のように厳しい修行をするとかではなく、在家のままでも、三宝への帰依、菩提心を受持して、十善戒などで、できる限りにできることをという感じであります。
ご希望の字を入れてほしいというのは、確かに相談を頂いた際のお話の中でお聴きすることもありますが、中には、遠慮すべき禁語になるものもあるため、希望通りにはならないこともございます。
まあ、頂いた文字で仏道の進退が決まるわけではなく、あくまでも、仏道を確かに修していくことにより決まってくるものとなります。
もちろん、頂いた文字次第で、意欲が変わることもあるかもしれませんが、そのようなことで意欲が変わるような修し方では、功徳、成果もしれたものに。
とにかく善きご仏縁を頂いたことを真摯に受けとめて、仏道の実践に努めてゆくことが求められるものとなります。
川口英俊 合掌
質問者からのお礼
願誉浄史様 川口英俊様
本当に有難うございます。
お二人の御意見を拝見して
やはり自分から「慧」の字を入れてほしいと言わなくて良かった
と思います。
御住職様から授けて頂いた文字、一つ一つを大切にして
有難く頂戴して更に精進して参りたいと思います。