言葉について
お世話になります。
子供にも分かりやすく説明したいのですが、何と説明すると、分かりやすいでしょうか?
以下の文です
恁麼の道理なるゆゑに、尽地に万象百草あり、
一草一象おのおの尽地にあることを参学すべし。
かくのごとくの往来は修行の発足なり。
到恁麼の田地のとき、すなはち一草一象なり、会象不会象なり、会草不会草なり。
正当恁麼時のみなるがゆゑに、有時みな尽時なり、有草有象ともに時なり。
時々の時に尽有尽界あるなり。
しばらく今の時にもれたる尽有尽界あるやなしやと観想すべし。
よろしくお願いいたします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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ものにもいのちがあるんだよ
お問い合わせの言葉は、曹洞宗の開祖道元禅師の「正法眼蔵」の「有時(うじ)」の一節です。
一切の存在は必ず時間においてあるのであり、また時間は存在と関連づけられてのみ実在するという存在と時間との同時現成の関係を中心に述べている巻です。
引用の部分は、
「恁麼の道理なるゆゑに」はこの前に書かれている事に対する接続詞で、「そのような理論構成であるから」、と言って以下に続きます。
「地上にもろもろの事象、
もろもろの事物がある。
1個の事物、1個の事象といえども全大地に存在するするのであることを学ぶべきである。
このようなやりとりが、真理の実践における出発点である。
真理に到達した境地においては、個々の事物がひとつひとつ存在するのであり、事象を理解する場合があり、事象を理解しない場合があり、事物を理解する場合があり、事物を理解しない場合がある。
時間はまさにこの現実の瞬間以外ではあり得ないから、現実の時間は永遠と関連し、存在する事物・存在する事象はいずれも時間と関連している。
瞬間瞬間の時間の中に全存在、全宇宙が内在するのである。
そこでとりあえず時間の瞬間に内在していない全存在とか全宇宙とかがあるかないかを深く考えてみるべきである。」
(以上 西嶋和夫「現代語訳正法眼蔵」より)
という意味です。
私なりに簡単に言えば、もの・ことと時間は一体であるという事になると思います。
おこさまに説明する時は、「ものにもいのちがあるんだよ」という感じでいいのではないかと思います。
お子様にいろいろな言葉を教えたいというのは、大切な事ですが、難しい言葉を教えるよりも、できたらあなた自身の言葉であなた自身の気持ちを伝えることの方が大切かと思いますよ。
例えば「ももたろう」という昔話を読んで、あなたはどんな感想を持つでしょうか?例えば私はあえて、この話を鬼の立場に立って、「ももたろうが おにさんのところに きゅうに きて やっつけるなんて ひどいねぇ まず あいての はなしを きくべきだ」などと話すようにしています。
お礼を読んで追記します。
「一草一象」に当たる部分は
「個々の事物がひとつひとつ存在する」と訳がついています。
「人間」といえば、みんな人間ですが、ひとりひとり特別な存在なんだよ、という意味だと思います。いい名前を付けていただいたようですね。
質問者からのお礼
御回答ありがとうございます。
そうですね、ものにはいのちがあると自分なりに伝えてみます。
今回質問させて頂いたのは、一草一象から名前をつけていて、意味を聞いてきたところ、私が自らつけたのではなく付けた方に聞く事ができず、うまく説明できない為に問い合わせて頂きました。
頂いたお話を自分流に伝えてみようと思います。
ありがとうございました。
追記ありがとうございます。
いい名前、ありがとうございます。それが、色々言われて嫌な様子で、教えて頂いた内容を話すと、安心して自信も持てると思います。
この度はありがとうございました。