悪口や陰口を言い続けると?
こんにちは。
この前ふと疑問に思い考えたのですが、人間は他人の悪口や陰口(明らかに人の人格を傷付ける汚い言葉「バカ」や「ゴミ」更には「死ね」や「クソ」)、加えて他人に対する嘘(意図的に他人を傷付けるタイプ)を使い続けるとどうなるのでしょうか?
仏教では、「悪口や陰口は受け取るな!」云々の話は聞くのですが、これだけだと言った者勝ちのように思えてきます。多分、何か仏教としての教えがあるのではないかと思いました。
よろしくお願いします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
心はどんどん染まっていきます。
質問読ませていただきました。
悪口や陰口、人を傷つけるような言葉やウソなどをついていると、心の中に怒りや憎しみなどといった感情がおこってきます。
そのうちに心は怒りや憎しみに捕らわれ、そしてその色に染まって支配されてしまいます。
また、「やられたらやり返す」なんてことを繰り返していますと、どんどんヒートアップしてしまい、怒りや憎しみの連鎖は止むどころか大きく燃え盛ってしまいます。そして、いつしか自分の身を焼いてしまうことでしょう。
ですので仏教では、「怒りや憎しみの連鎖を止め、自分の心を落ち着いて見つめることが大切だ」と説くのです。栗犬さんがおっしゃる「悪口や陰口は受け取るな!」というのは、そういうことです。
また、怒りや憎しみの連鎖を自ら止めるというのは、自分だけイヤな思いをしてやられ損だと思うかもしれません。
たしかに、その場だけ見ればそんな気もします。言った者勝ちだし、悪口でもウソでも何でも言った方がスッキリすると思うかもしれません。
しかし、怒りや憎しみに染まった心でいると、それが様々な言動や生き方に現れます。そのうちにどんどん周りから人がいなくなってしまうでしょう。
また、怒りや憎しみの心を制御できない方は、いざ自分が臨終を迎える際に心安らかに臨終を迎える事は難しいでしょう。そうであれば、次の命は苦しみの世界に受ける事になってしまいます。
一瞬の心の揺らぎに身を任せてしまうのではなく、長期的・大局的な視点を持ってみると色んな見え方がしてきます。
何か参考にしていただければ、ありがたく思います。
質問者からのお礼
ご教示、ありがとうございます。
そうですね、相手を悪く思うだけならまだしも(これもこれで危険?)口に出したら、止まらなくなりそうですね。酔っ払った時の愚痴が止まらなくなるのと同じかもです。
本当に参考になりました。ありがとうございました。