問題行動を繰り返す部下と自身の迷い
私は職場で中間管理職として働いているのですが、困ったことをする部下Aさんがいます。
個人特定防止のため詳しいことは書けませんが、その人はとある方法で自分の手を汚さず同僚を攻撃しようとしたり、自分の要求を通そうとするのです。
なるべくAさんとはコミュニケーションを取るようにして、やんわり注意したり相手の言い分を聞こうとはしてみました。
しかし、お互いの主張が平行線で話し合いにならず、彼女の反感を買ってしまったのか問題行動がより激しくなる結果になってしまいました。
(どのように意思疎通がうまくいかないかは説明が難しいです。毎回狐に摘まれたようや気分になります)
事態を重く見た私は上司立ち会いのもとAさんと面談を行い、厳しく注意し今後同じことをしないよう約束させました。
Aさんは反抗せず「わかりました」と傾聴を続ける一方で、周囲に迷惑をかけたことについて反省もしていないのか謝罪の言葉が一つもなく、「◯◯さんが悪い」と一貫して主張を続けました。
結局、今後その問題行動をしないという約束は取り付けた一方で、大切な事が分かり合えないまま面談が終わってしまい、彼女を以前のように信用出来なくなりました。
また何かしら問題を起こしてくるとしか思えません。上層部も同様の考えです。
もしそうなったら、最悪、Aさんに厳しい措置を突きつけ、退職勧奨を行う考えでいます。
しかし、一方で迷う気持ちもあります。Aさんへの信用をなくし、監視を続けつつも、表面上は笑顔で以前のように接しています。そうしているとAさんへの厳しい考えを忘れてしまいそうです。
また、Aさんはプライベートで過酷な事情を抱えており、それが問題行動に繋がっているのではないかとも思うのです。そんなAさんをさらに追い込んでいいのか?とも思っています。
このように、さまざまな考えが浮かんでは消え、どれが自分の考えなのかわからなくなってしまいます。
毎日考えて消耗して、どうすればいいのかわからずこちらで質問させていただきました。
私はこの件について今後どのように考え、どのように行動すれば良いと思いますか?
(また、お寺の修行者さんで、問題行動をする人は出てくるのか、その場合どう対応しているのかもちょっと気になりました)
過去の失敗を忘れられない 周りが見えず自分のことばかりになってしまう
お坊さんからの回答 2件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
ご相談、読ませていただきました。あなたが部下Aさんとの関係に深く悩み、さまざまな視点から考え抜いておられる姿に、心から敬意を抱きます。中間管理職として、職場の秩序を守りながらもAさんとの対話を試み、背景事情まで思いを巡らせてこられたその姿勢は、仏教で説かれる「慈悲」の心そのものです。一方で、仏教では「智慧」も重視されます。慈悲だけでは全体を見失うことがあるため、冷静で客観的な判断を加えることが重要です。この「慈悲」と「智慧」のバランスが、今あなたが迷い苦しんでおられる状況において非常に大切な鍵となるでしょう。
仏教の修行者の世界でも問題行動をする人が現れることがあります。このような場合、まず穏やかな対話や理解を試みますが、「全体の和」を守るためには、時に厳しい選択をせざるを得ない場合もあります。職場も同様で、Aさんの事情を汲むことと、他のメンバーや職場全体の平穏を守ることの両立を目指しつつ、時には毅然とした対応が求められます。
仏教では「迷い」そのものを否定しません。悩みや葛藤は、あなたが真剣に現実と向き合い、最善を尽くそうとしている証です。大切なのは、迷いながらも一歩ずつ進んでいくことです。例えば、職場全体を守るためにAさんの問題行動には毅然と向き合い、必要であれば厳しい措置を取る覚悟を持つ一方で、彼女の事情に思いを寄せながら、可能な限り適切なサポートを模索してください。
また、あなたご自身の心身のケアも忘れないでください。「まず自分の心を満たして初めて他人に手を差し伸べられる」と仏教では教えます。自分の揺れる心を認め、必要なら信頼できる人に相談しながら進んでも良いのです。
仏教には「縁起」という考えがあり、全てには縁と因果があります。Aさんとの関係も、何らかの意味やつながりがあるからこそ巡り合ったのでしょう。このご縁を通じて、迷いながらも最善を尽くそうと歩むその姿勢が、あなたや職場全体の成長につながると信じます。その道のりが穏やかで良き方向へ進むことを心よりお祈りしております。合掌
一度ヒヤリングしてから
拝読させて頂きました。
問題行動する部下の人のことであなたがお悩みなさっておられることを読ませて頂きました。詳細なあなたや部下の人や職場の状況はわからないですけれども、あなたのそのお気持ち心よりお察しします。
その人に対して注意をしたものの再度問題を起こしてしまう可能性はあるかもしれませんよね。
できれば人事部の同性や異性の方々に一度その人のお気持ちやお考えをヒヤリングしてもらってはいかがでしょう。
直接の上司部下の関係ではどうしても主観的になってしまったり冷静に対応することができなくなってしまうこともあるでしょうからね。
そしてあなたも上司の人も人事部の方々からヒヤリングのことを伺ってみてご相談なさってみてはいかがでしょう。
その中で今後の対応についてもご検討なさってみてはいかがでしょうか。あわてて結論づけたり答えありきではなく様々な面を考察しながら、その人にとってもあなたや皆さんにとっても望ましい方向を見い出していきましょう。
そうして一人の人間としてお互いを尊重しながらできるだけ双方納得できる道を模索なさって下さいね。
あなたもその人も周りの人達もお互いのことを尊重しながら理解し合い、あやまちは謝罪しこれから助け合いながら充実して生きることできます様に、双方が向上に努めていくことできます様に心からお祈りさせて頂きます。至心合掌
質問者からのお礼
宮本龍太 様
ご回答ありがとうございました。自身に足りなかった視点や目指すべき姿勢が改めて見えました。また、非常に心温まるお言葉をいただき、心が軽くなりました。
これまで悩み考えて苦しかったのですが、今のところは間違えた判断はしていないと思えるので、これで良かったのかもしれません。
また、今までは人間関係の葛藤から逃げ続けて来ましたので、今回の件はいい機会なのではないかと感じました。
一番避けるべきは、判断を下すべき時に感情に流されてしまうことなのかと思います。そうならないため、今は状況が落ち着いているので、一度肩の力を抜いて静観してみる事にします。
本当にありがとうございました。
Kousyo Kuuyo Azuma 様
ご回答ありがとうございました。
ご指摘いただいた通り、何か誤解があることは大きな懸念の一つです。もしかしたら彼女が反省していることに私が気づいていないだけなのかもしれないし、彼女のことをもっと知るべきなのかもしれません。
また、末端の職員の不満を吸い上げる体制が今の組織にはない事に改めて気づきました。そのような環境も要因にあるのかもしれませんね。
おっしゃっていただいた、助け合いやお互いの尊重は一番大事にしたいと思っている事です。これからも大切にします。
本当にありがとうございました。